表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最弱召喚者は這い上がる(凍結中)  作者: 多田野箱
這い上がる(物理)編
19/35

汚物は消毒だァーーー!!あぁ…

テンションがおかしくなり始めた気がする・・・

これはこれでいい…のか?

 さて、岩巨人トリオをぶっ倒して幽霊達の絶叫道シャウトロードを抜けて来た俺は今どこにいてどんな精神状況でしょうか?


 答えは聞いてないが正解は6階層上がった所で人間・・のゾンビとかスケルトンとかのアンデットモンスターが絶えること無く出現し、俺だけに襲い掛かってきていてヘイトが溜まりに溜まっているだ。


「いや、ふざけるなぁ!!」


 思わず俺が来る前にドラマ化が決定していた漫画の顔芸をしてしまったがこっちもスケルトン部隊の3体を出して応戦している。お前一人で戦えよとかと言われても無理、むしろもう5体ほど出したい、でもこれが限界、もう出せない。一応戦況は俺の方が優勢だ。


 そういえばあのドラマはどんな終わり方をしたんだろう?結構オリジナル要素が盛りだくさんとか言われてたのに見れなかったから地味に気になるな…でも今はいいか。


 話を戻すと俺の闇魔法じゃアンデットモンスターに対してはむしろ魔力供給をしていることになっていまう。だからぶっちゃけレイピアで四肢をそれぞれバラして動けないようにするしか方法がない。


 火魔法で一網打尽にしたいが魔力の関係上大規模なのは使えないからな。枯らした草に火でも掛けたいがこいつ等疲れ知らずでずっと走ってくるから踏まれると直ぐに消えるんだよな。俺の適性が低いせいで普通の火よりも燃費が悪いし尚且つ火が弱い。


「適性が欲しいな」


 こっちに来てから何度めかの呟きをしてしまうが俺悪くないじゃん。神のせいじゃん。クソッ、もし会ったら一回殴ろ。その時俺が子供が生まれててもちびっ子に囲まれててどんなに幸せでも一回殴ろ。


 まあ話を戻して。


 ゾンビは腕が取れても足がもげても結構な速度で立ち向かってくるからぶっちゃけ怖い。グロ耐性は動物ならあるにはあるけどまだ人形の奴はまだ耐性がなくて正直言って戻しそうになっている。足もたまにもつれる。


 日本にもテーマパークとかで夜になるとゾンビメイクを施した人達が向かってくるとかいうイベントがあるけどあれよりも100倍は怖い。


 だって手足が無くなっても追ってくるとか悪夢でしかないじゃん。その切り落とした各部位がもぞもぞ動くからまた気持ち悪いし、くっつければそのまま繋がって再生してまた動くのもタチが悪い。


 しかも自分がいくら刺しても切っても蹴っても殴ってもジリジリと近づいてくるという悪夢のような現象が起こるからもう失神ものだ。


 俺も最初に死霊術を使ったときは嫌悪感が凄くてゼナド様、なぜあなたは死霊術士というスキルを私に与えたのですかと何度かブッ壊れかけて祈ったこともあった。


 それからはもうあれだ、モノと見ようと努力した。アレは電動で動くグロイ見た目のモビールだ、リアルに作ってあるけど所詮は作り物なんだと。


 葬儀屋の人がたくさん死体を見ていたらだんだん人と見なくなっていったというのもあるし要するにこういうのは慣れだ。でもやっぱり嫌悪感はあるわけで…死んだ人間が生者同様動いてるのはやっぱり嫌なのだ。


 スケルトンは完全に骨だし嫌悪感はない。というか骨はむしろ格好良いとさえ思っている。我ながら可笑しいとは思うけど。


でもゲームとかだと骸骨騎士はいるけどゾンビ騎士はいないし、動く骨はどこか雰囲気が違うだろう?ヒョロヒョロの骨は防御力が皆無とか言われるが防具で抑えておけば大丈夫、何も問題はない。


 まず突き系の攻撃は今一つの効果しかないという特典付き、これだけでも全然ゾンビよりも勝る。下手すりゃそれだけで勝負が決することもあるからな。剣や魔法で切り落とされても今の俺なら骨ごと切られてもツタを伸ばして繋げられる。


 前は少なくとも50~80センチくらい伸ばすのに1~2分掛かっていたノビック草も今では1秒足らずで2メートルは伸ばせるようになった。つくづく俺もチート化したなと感じる今日この頃、だがエレクさんに勝てるのはいつになるのやら…


 ま、いいか。まずゾンビって腐敗して臭いし触ったら菌糸やらなんやらでネバネバしてるし見た目も…ね。火責めされたら断末魔の叫びを上げながら本当に死ぬだけだ。


 つまり、切断された部位をくっつければ再生する、地面に溶け込むように潜れるというゾンビの能力を抜けばスケルトンは早い(骨だけで軽いから)、硬い(防具をつければ)、強い(ツタで補強すると)の三拍子が揃った最強で最凶の兵士となるわけだ。


 さらにゾンビは見境なく生者を追い求めて襲いかかってくるので野良のゾンビが出たら光魔法で浄化するか火で焼いたり四肢を切り落とす等の方法でしかできない、ただただ害悪なのだ。


 スケルトンの魅力、十分に分かってもらえただろうか?と思ったが実はゾンビも案外強かったり…


 って、そんな話をしている場合じゃなかった。奴さんたち俺の出したスケルトンには目もくれず俺に向かって来てるんだった。


 そりゃそうか、だってスケルトン生きてないから必然的に俺に群がってくるわけだ。当たりま

「「「「「「ニクゥーーーッ!!!」」」」」」


「うひぃいいいい!!!マジかよ!!包囲網抜けて一気に来やがった!?ちょっとしっかりしてくれよ皆!!でも俺もこの人数は無理ィ!!!!」


 臓器は腹から飛び出してるし、各部位が所々がドロっと溶けるように腐ってて臭いしグロイのなんの、もうホントに失神しそう…冷や汗もドバドバだ。


 でも負けないぜオレ。


「フフフ『フレア』ァ!こっち来てぇええ!!」


 嘘ついてました、めっちゃ負けてます。恐怖のせいで足がもつれ、ジョギング程度の速さで走りながらレッドとホーディと一緒に召喚したスケルトン部隊の一体を呼ぶ。色々と嫌だが仕方無い、コイツの力を使う。この「フレア」という名前の由来はすぐにでも分かることだろう。


 俺の呼びかけに応えて素早くやって来た1メートル程のフレアを抱きかかえ、背後から追ってくるゾンビへと口を向かわせて頭に手を置く。そしてかなりの量の魔力を込める、というか吸わせる。


 フレアの口がパカッと開き、赤い色をした魔力がその真ん中で徐々に丸くなってく。さて、風向き、位置、標準、オールグリーン、ふぅ、はぁ…よしッ!汚物は消毒だァーーー!!


「もっとッ!!熱くなれよォおおおおおおおお!!!!!!」


 その言葉と同時にフレアの口部から波ともいえる量の炎が放たれ、俺を襲おうとしていたゾンビ達を飲み込むように覆い被さった。


「「「「「「ギャァああああああああ!!!!!」」」」」」


 耳に悪い断末魔の叫びと共にゾンビがみるみるうちに燃えていく、一度はやってみたかったコレ…反省も後悔もしていない。


 もう名前の由来は分かったことだろう、フレアはそのまんまフレアなのだ。当時の俺には潤沢と言える魔力がないため骨にすると火炎袋などの器官は無くなったが、先ほどのように魔力を込めれば火属性の魔法へと変換し”熱くなれよ砲”を放つことのできるレアなスケルトンなのだ。


 フレアをスケルトンにして少しした頃、頭をキュンと同様触っていたら魔力が吸われていることに気付きそのまま面白がって暫く魔力を吸わせてみたらなんと魔法を放ったのだ。


 そこからは研究に次ぐ研究でどれくらい魔力を込めれば範囲、威力が増えるかを検証した。今回は威力2、範囲8の割合で魔力を込めてゾンビを焼いてみた。結果は阿鼻叫喚の惨状化したわけだが後悔はしない、相手ゾンビだし。


 あ、スケルトン部隊の方見たらゾンビ全滅してるじゃん、こっちもいなくなってるし。でも魔石がないのは残念だな…あっ、というか焼却しとかないと瘴気が出てくるじゃん。


「レッド、ホーディ、悪いけどゾンビたちをここに集めてくれ、フレアもう一回やるぞ」


 俺の胸にピョンっと飛び乗ってくるフレアを再び抱きかかえ、お気に入りの二体が倒されたゾンビ達を10秒とかからず全て運んで来る。ホーディが7割くらいやってた、それもそうかあいつスピード型だし。


 さて、残ったゾンビを一箇所に集めたことだし燃やしますか。所々のゾンビがまだアァアァ言ってるが燃やしておかないと後で幽霊達が瘴気吸っちゃって「悪霊ゴースト」になっちゃうからな。


 肌の色などは変わっているがまだまだ人と言える見た目をしたゾンビもいて心が痛むがしょうがない。俺がやらなきゃ誰がやる。という訳でフレアの頭に手を置く。魔力がすーっと吸われていくのが何となく分かる。そして―――


「南無」


 その一言で火炎放射器並みの炎が放たれ、ゾンビとなってしまった死体を燃やす。ジュージュー肉の焼ける音と腐敗と焦げの匂いが立ち込める、もう、精神壊れそう。色々とヤバいしほんとに吐く…


 これも俺に対する試練なのか?それなら随分とキツい試練を神様は与えたもんだ。元グロ耐性ゼロの奴がこんなグロ光景と匂いを前に頑張らないといけないとか鬼畜だろ、鼻と目が腐りそうだ。


 でも、その試練も今しがた乗り越えた。これからも頑張ろ…



 蛇足だけどその後結局俺は吐いて泣いた。

これまでコメントしていただいた5名様ありがとうございました

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ