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セーリング(パドリング)

 天気がいい日は毎日のように石花様(ゴローザ)のところ、藍原様(クロード)のところ、貞兼様(サダカネ)のところと、マイ船の操縦の練習も兼ねて行き来するようになった。


 春先に逆行転移(タイムスリップ)してきて、何やかやで、もう真夏だ。

 毎日、Tシャツに短パン(首にはスポーツタオルを巻いている)でマイ船パートⅡを操縦して海の上にいるので、真っ赤に日焼けして、ボロボロに皮がむけて、さらに日焼けして真っ黒になってしまった。


 で、まぁまぁ操縦できてるかな…


(ぃゃ、三胴船タイプなのでウインドサーフィンのように斜めに艇を傾けてカッコよく波に乗るなんてできないよ(;´∀`)

 逆風を上手く受けて蛇行して進むなんてのも出来ないし、そういう時は帆をたたんで地道にパドリングパドリング(*´∀`*)


 てことで、今日は羽茂まで遠出してみようと思う。


 村を出て最初は西向きの風を受けてスイスイ進む。

 真西向きの風なので、まともに受けるとドンドン陸から離れて行くので、取舵とりかじで南下する。

 真野湾は回り込まずに真っすぐ南下して小木の先っぽ(沢崎鼻)を目指す。

 そこからは帆をたたんでパドリングパドリングパドリングパドリング。


 朝はゆっくりめに出たが、羽茂に着く頃には背中の方が夕日で赤くなってきていた。


 高信様(ムコどの)にマイ船パートⅡを見せると、やたらとハイテンションで「乗せろ乗せろ」と言うので、「今日はもうすぐ暗くなるから、明日これに乗って松ヶ崎まで行こう」となだめた。


 〜 〜 〜 ※ 〜 〜 〜 ※ 〜 〜 〜


 翌日


 朝から高信様(ムコどの)がマイ船パートⅡを満喫中だ。

 今日も西向きの風なので、松ヶ崎とは逆方向に風を受けて進んでは、パドルを漕いで戻ってを繰り返している。


 朝飯を食べてから、ようやく松ヶ崎の方へと向かうことになった。


 逆風なのでマイ船パートⅡはスタンドアップパドル状態で俺が漕いで、高信様(ムコどの)は自分の船(羽茂の船)で、お付に二人のご家来を連れてきた。

 一人は西三川の会談の時にもいた林主計(かずえ)殿。

 もう一人は多田(本間)但馬守たじまのかみ殿と言うらしい。


 逆風と言ってもそよそよ程度で、波はいい感じに東に流れているので、意外とスンナリ松ヶ崎港まで着いた。


「やぁやぁ、高信様、羽茂の衆、ようこそようこそ」


 と、久万吉率いる松ヶ崎水軍の皆さんが出迎えてくれる。

 あれから高信様(ムコどの)は、先行投資でこちらにガンガン物資や食料を届けており、久万吉、王仁吉は人員を集めて、小早クラスの船を数隻と、関船クラスの船も一隻作り始めていた。


「こいつらが完成したら、まずは穀物を大量に積み込んで蝦夷まで行って、向こうから干しあわびやなまこ、昆布やニシンなんかを積んで帰ってきましょう」


 とか、俺が言ってると、久万吉くんはあっという間に俺のマイ船パートⅡを漕ぎ出して、沖へ沖へ…

 見えなくなってしまった。


「あわびやなまこはこの辺でも捕れるぞ。越後の商人が買いに来よる」と林主計殿。


「干したものですか?」と俺が聞くと、


「干したものも、その時あるものは生でも積んで行きよる」と林主計殿。


「干しあわびや干しなまこはあればあるだけ売れるでしょう。明にも売れるでしょうし」と俺。


 そんな会話をしていると、久万吉くんが岸沿いにパドリングで帰って来た。


「竹だけでこんな船作るなんて、やっぱりショーゴ殿は凄いっちゃね」と久万吉。


「ぃゃぁ、こちらの皆さんからしたらおもちゃみたいなもんでしょう」と俺。


「おもちゃ、おもちゃ、そんなかんじっちゃ、ハハ。でも、ショーゴ殿が帆を三角にするって言うのが、ちょっとわかったっちゃ。こう、風を受けて風を逃がすんじゃね」と久万吉。


『そ、そうなの、か…? ハハ…(;´∀`) 俺はよくわかってないんだけど…』

登場人物は… 中略〜 後略〜

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