スリング作ってみた
引き続き松ヶ崎の港の一角(佐渡松ヶ崎水軍のアジト)
地図アプリを縮めたり広げたり、ここがどこ、こっちがどことかやって、
また、地面に絵(船の)を描いて、
「当面は数を揃えたいので、底の平らな和船でいいので、帆はこう、三角にしてくれ」
とか、
「こんな風な、底の真ん中に骨が通った形の船も試作してみてくれ」
とか、
「こう、グルっと鉄板をはって、いや、沈まないようにこう、空気が…」
とか、
「空気ってのは、えっと、ここらへんには何にもないようで、実は空気があって…」
とか、
「カネは追々、羽茂の方から持ってくるようにする」
とか、
最後には、着ていたスーツの内ポケットにボールペンが差してあったので、久万吉に渡した名刺の裏に、地図アプリを見ながら、なるべく丁寧に佐渡島の形を描いて、王仁吉の名刺の裏には日本列島プラス樺太から台湾までの日本海沿岸を颯々と雑に描いて渡して、
「また来るのでよろしく」
とか言って羽茂に帰った。
羽茂では高信様が紙(わら半紙みたいな)と筆(墨も)を持って来たけど、毛筆に慣れてないので、やっぱりここでもボールペンで、紙が大きくなった分、王仁吉に渡したのより丁寧に細かく日本列島プラス樺太から台湾までの地図を描いて渡した。
「これを元に誰か器用な人に地図を書き写してもらって、何枚も地図を作ってください」
と、俺は高信様にお願いして、
「あの松ヶ崎の王仁吉さん、久万吉さんの元に羽茂本間家の配下として大量の船と乗組員を揃えられたら、河原田のシャベル部隊も恐い存在からお互い頼もしいと思いあえる存在になると思いますよ」
と俺が言うと、高信様は、
「そうかの… そうかも知れんの… そうしていくべきじゃの」
と、俺の言葉に納得しようとしてくれた。
こうして俺は、石花様と一緒に河原田本間家と藍原様に松ヶ崎行きの顛末を報告して、今回の「雨降って地固まる」じゃないけど銀鉱石積上和睦大作戦を一先ず終了させて村に戻る。
〜 〜 〜 ※ 〜 〜 〜 ※ 〜 〜 〜
『やっぱり戦に備えとかなきゃいけないのかな… シャベルは順調に作ってくれてるみたいだし… やっぱ飛び道具だよな…』
俺はうち(おはまさんとおていさんの家)で思案していた。
『火縄銃は面倒くさいなあ… 一足飛びにダイナマイトにいけないかな… ダイナマイト作っちゃったら俺がノーベル賞やらなきゃいけなくなるのかな… それはまずいよなぁ… まぁ、牛さんいたし、これから鶏さんもはじめて、お蚕さんもやりたいし、てことは硝石はつくるとして、その前にスリングとクロスボウガンかな… それから大型化してカタパルトとバリスタだな…』
そんなことを考えて、スリングは作れるかな… と、佐渡の麻こと「やまそ」を依って作ってみた。
とりあえず作ったのは、紐の長さが60センチ50センチくらいで、真ん中の弾(石ころ)を乗せるところは5センチ10センチくらいの幅に編んで、60センチの紐の先の方をくくって輪っかにした。
『よし、海辺で石ころ拾って投げてみよう』
グルングルングルン、パッ!
「ファー!」
グルングルングルン、パッ!
「ファー!」
うん、さすがに後ろに飛ばすことはないが、右に左にそれて飛んでいく。
何度か投げて、ようやくリリースポイントがわかってきた。
「ショーゴ、何やってんだ?」
「オラもやりたい」
と、近所の子供のヘイタとジンイチがやってきたので、投げ方を教えて投げさせてみる。
子供はすごいね。
あっという間に俺より上手く投げるようになったよ。
まあ、上手く出来たかな。
ただ、この石を乗せるところはやっぱり革かなんかの方がいいんだろうなぁ。
今度また、藍原様か貞兼様のところに行って、クロスボウガンのことも合せて相談しよう。
スリングで狩りができないかと山に入ってみたけど、山の中じゃグルングルンまわせないね(;´∀`)




