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船を造れ!人を集めろ!

「…どれくらいの銀が取り出せたか教えてくださいね」


 ここから俺が喋り続けます。


「佐渡守様が仰られた通り、今回持ってきたのはあくまでお詫びです。銀を取り出してご自由にお使いください。それから、これからも鶴子で採れた銀鉱石をこちらに持って来ます。今は銀鉱石から銀を取り出すのは、ここで砕いて選り分けてもらうのが一番効率が良いと思われます。羽茂様では、その銀で造船に力を入れていただきたい。このような船です」


 俺はスマホのストレージにある船の写真や画像データを、羽茂方の面々に見せた(羽茂方だけではなく河原田方の面々も見たがったので見せた)。


「羽茂の船大工の方々を紹介してください。船はこれから大きな力となります。佐渡の周りの海だけではなく、蝦夷から博多まで、その先はさらに樺太、露西亜から琉球、台湾(高砂国)まで往来(いきき)できるようにしたいと思っています」


 みんながうなずいて聞いてくれている。

 俺は話を続ける。


「当面ここで選り分けてもらいますが、近いうちに金銀を高温で熱して溶かして抽出する施設を作るつもりです。それにも銀が必要になってきますし、何より人手が必要です。佐渡だけでなく、他所から人を集めて雇わないと足りなくなります。身内での戦などもってのほかです。銀はまだまだ掘れますし、これから金も掘れます。まずは今回、河原田本間様と羽茂本間様でガッチリ力を合せて鶴子銀山の開発をしましょう」


 俺の話を聞いた高季(たかすえ)様が、


「金も掘れるなら、なんで金から掘らんのじゃ?」


 と聞いてきた。


「金はあることはわかっているのですか、時間と手間をかけて鉱脈を見つけて、それから坑道を掘らねばなりません。銀は今はまだ地表で見つけることができます。いずれは銀も坑道を掘るようになりますが、露頭で掘れる間は露頭掘りを優先させて、次に進むのです」と、俺は答えた。


「鶴子ではこれがむき出しになっとるのか?」と、高信様が銀鉱石を持ちながら言った。


「探させてから毎日のように見つけて持って帰って来とるぞ」と、貞兼様が鶴子銀山探索隊の状況を伝えた。


「河原田様には、人を集めて銭雇いのシャベル部隊を1000人くらいまで拡大してもらいたいです。シャベル部隊は普段は鉱石採掘をしますが、時期によっていろいろな採集活動もしてもらいます。例えば今は椎茸を見つけたら採集して、場所を教えてもらっています。これから秋には柿、椿、他にも鉱脈を探しながら山で採集して欲しいものはいっぱいあります。農繁期には手伝いもしますし、戦の時は兵にもなります。1000人が5000人に増えても払えるだけの銭を用意します」と、俺。


「5000人の銭雇いのとは大仰じゃの。こちらからどこかに攻め込むつもりか?」


 と、沢根様が聞いてきた。

 沢根様はどうも好戦的な人柄のようだ。


「こちらから攻め込むつもりはありませんが、これから佐渡は他国が羨む金銀を生み出す国になります。攻めてくるところはとことん返り討ちにしてやりましょう」と、俺。


 この辺はやっぱり俺の頭の中に転移前の専守防衛の意識が強く残っているのだろう…


「そのためにも船は必要です。越後には柏崎に、北には安東水軍が、西には尼子の水軍がいるでしょう。これらの水軍とこちらから戦う必要はありませんが、攻められないように、対等に友好的に交渉できるだけの船と操舵の船員を準備しましょう。それにも人手が必要です。まずは河原田様と羽茂様がしっかり手を結び、繁栄の様子を見せびらかして、他の本間様にも声をかけてください。佐渡中の本間様が力を合せてくだされば、佐渡島を難攻不落の日本海の要塞島にできるでしょう」


 羽茂方には俺の話にひとまずは納得してもらい、持ってきた銀鉱石を全て西三川の砂金採掘場の大流し前辺りに置いて河原田軍は引き上げた。


 羽茂軍も、大量に置き残された銀鉱石の見張りとして一部残して解散し、早速その日のうちから銀鉱石を細かく砕く作業に取りかかる。

 シャベル部隊の何人かがシャベルじゃなくてハンマーを武器に持って来ていたので、それを置いて行ってもらい、最初のひと砕きに使ってもらうようにした。


 そして俺は、石花様(ゴローザ)と一緒に羽茂領へ。

 羽茂の船大工を紹介してもらうことになった。

あなたのスマホのストレージ(クラウドは除く)に船の写真や画像はありますか?

私のストレージにはヨットやクルーザーの画像、自分が乗ったフェリーの画像、後、瓶に入った模型の船の画像なんかもありました。

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