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能登の領地安堵令違反に対する裁き

 降参した三宅軍は解散させて、徴兵されていた領民兵は帰らせた。

 渋谷三郎左(サブローザ)率いる工作部隊は佐渡に引き上げ、沢根本間賢密(ハルミツ)潟上本間高康(タカヤス)のスコップ部隊300が、三宅総広と重臣達を七尾城まで護送した。

 攻められた側の温井氏にも七尾城へ急ぎ出仕するように伝令を出し、当事者を揃えて「領地安堵令」を犯した三宅氏の裁きが行われる。

 俺も河原田本間貞兼(サダカネ)藍原蔵人秀貞(クロード)とともに七尾城に来た。


「では、柳田村と言うのは朝廷の開拓村で、元々は九条家の荘園だったと言うことですか?」と俺。


「さよう。柳田村だけでなく、珠洲の浜辺の領地も九条家の荘園を畠山家が分家の松波に管理させておったところじゃ」と畠山義総(ヨシフサ)


「その松波家は今は…?」と俺。


「今も松波城におるが、予は荘園の管理状況まではわかっておらん」とヨシフサ。


「なるほど、では松波氏から状況をきいて、今後は佐渡(本間家)で管理状況を把握し、守護様に報告いたしましょう」と俺。


「うむ、善きに計らえ」とヨシフサ。


 実際のところ珠洲の領地は松波氏が三宅氏に圧されて大半が奪われており、今回温井氏から三宅氏に割譲された柳田村はかろうじて松波氏が維持していた村だった。

 俺は温井氏、三宅氏の両氏への沙汰を提案した。


・温井氏は攻められた側であり、「領地安堵令」を犯してはおらず、今回のことについて特に沙汰はなしとする。

・三宅氏は「領地安堵令」を犯し、温井領を侵犯しようとしたことが明らかなので、居城の崎山城とその周辺だけを領地として残し、その他の領地は召し上げて守護の直轄管理領とする。


「善きに計らえ」とヨシフサ。


 珠洲は能登半島の一番北東の先っぽだ。

 松波氏を佐渡(本間家)でコントロールして、九条家の荘園として管理して行こう。


 〜 〜 〜 ※ 〜 〜 〜 ※ 〜 〜 〜


 七尾城への出仕命令を受けて、温井総貞はハラワタを煮えくり返らせていた。


 今回の三宅氏の天堂城襲撃と早急な和睦は「領地安堵令」に反抗した温井氏が三宅氏と共謀して起こした狂言戦だ。

 能登の国人領主は「領地安堵令」などには従わず、今後もお構いなしに戦を仕掛けて自領を広げてやると言う意思表示だった。

 どうせ、守護(畠山義総)は何もできずに終わり、「領地安堵令」を有耶無耶にしてしまうつもりだったのだ。

 まさか佐渡が介入してきて、しかもあんなに早く三宅氏の居城の崎山城を占拠するなどとは考えてもみなかった。


 狂言戦が終わって三宅軍が帰って行ったと思ったら、すぐに援軍を要請する伝令が来た。

 元々狂言戦なので、天堂城では徴兵はしていない。

 援軍を請われても、そんなにすぐには送れない。

 崎山城に帰った三宅軍は仕方なく降参した。


 このまま出仕命令に従って登城して沙汰など下されたら、「領地安堵令」の早速の判例になってしまう。


『まったく、あの守護は… おとなしく城で歌でも歌っておけばいいものを… 三宅も三宅だ! 城に帰らずに一旦全軍天堂城に戻って、こちらと一緒に崎山城を奪還に向かえばいいものを… どうする… 遊佐も「領地安堵令」など片腹痛いと思っておるだろうが、ここは共闘を打診してみるか…』


 温井総貞は出仕命令を無視して登城せずに、自分同様に「領地安堵令」に反発するであろう、譜代の重臣遊佐秀頼と穴水の長谷部(長)定連にも密使を送った。

 内容は共に挙兵して「領地安堵令」を撤回させようと言うもので、温井総貞は密使を送るとすぐに天堂城で徴兵を始めた。


 輪島の猪口酒屋から徴兵の様子を知らされた俺は、鉱山及び各地に散開している佐渡スコップ部隊から出陣可能な最大限を招集し、順次七尾城と占拠中の崎山城に送りこむように指示をした。

 そして、畠山義総(ヨシフサ)には、温井総貞の登城を待たずに、すぐに今回の「領地安堵令」違反の沙汰を公表するように進言し、ヨシフサはすぐに進言どおりに沙汰を出した。

ショーゴがタイムスリップする前の佐渡の人口は7〜8000人くらいを想定しています。

タイムスリップ後に急増して、この時点でスコップ部隊は3〜4000人くらいです。

今後、倍増、倍増していきます。

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