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断罪中の侯爵令嬢だそうですが、私は無関係なので取り敢えず生産元さん全員集合――!!  作者: 桃緑茶


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問題事が当事者同士で解決しない場合、上へ問題を挙げましょう

ファインブルク王立学園での卒業パーティーの事でした。


「――レイジー・フロム侯爵令嬢!!この悪女が!! 義妹ルルー嬢への殺害未遂で貴様を断罪する!!!シャルル第二王子の名によって、貴様との婚約は破棄だ!!

加えて」

「お願いしますお義姉様!!これ以上罪を重ねないで!!」


シ――ン。


物凄い静寂が周囲を支配します。

王子に指を差された『私』は取り敢えず、お皿に取ったローストビーフを食べた。


パクッ。


あ、美味しい。

流石王族も通う由緒正しい学園はシェフも気合入っていますねー。

学食のお料理もそれはそれは美味しかったですし。


「レイジー侯爵令嬢!!聞いているのか!!」


はあ、聞いています。

でも、貴方が名指ししているじゃないですか。侯爵令嬢ですよね。

その方を無視して発言するのはどうかと思って。


私、平民ですし。

何なら、学園の生徒でもないですし。


あ、このパテもイケますね。

ドヤ顔で集まっている取り巻きも何で知らないんですかねー。

あ、宮廷魔術師のお子さんはオロオロしていますね。

家格が低いから相手にされていませんけど。


おっ、このキッシュ美味っ。

取り敢えず、今のうちにお腹を満たしておきましょう。

あー、ワインが欲しい。

あ、飲めますよ?とっくに成人していますし?



私はヴァイオレット商会編集部門の新聞記者デイジーです。

今回、長期の依頼として学生たちの青春の一ページを、写真という記録に残したいと依頼を受けました。

提案したのは学園長と生徒会長ら一同ですね。

あ、あの王子は生徒会じゃあありません。成績が悪くて除外です除外。


何でか生徒会のノリで私も制服着せられましたけどね。

まあ、平民や高位貴族の方も通う学園です。

変にかしこまった格好やラフな出で立ちだと色々面倒ですし了承しました。

あ、やんごとなき御方にお会いすることもあるので、一般的な貴族程度の礼儀作法は身に着けています。

と、いうか、商会の元締め直々に身に付けさせられましたけどね。

まあお陰で高位貴族の方も撮影に結構好意的でしたよ。


あと、色んなご令嬢が私との写真を撮りたいと希望もありましたね。


そういったお付き合いもありましたので、学生だと間違えたんでしょうか?

この一年、あの王子と悲劇のヒロインに、それはもういちゃもん付けられました。


毎回毎回、外部からの者ですと、証明やら名刺も見せたんですけどね。

証明書は破くわ、挙句に仕事道具のカメラを叩き壊しましたからね、あのバカ王子。


私も黙って我慢する性質ではないので、上に申し上げました。


「私だけでも憤慨ものですが、よりにもよってレイジー・フロム侯爵令嬢と勘違いして、シャルル第二王子とそのフロム侯爵の娘とやらは私を攻撃しております。

――事と次第では、私は暴れますので許可をお願いします」


「いいよ」


…何か、私の罪の陳列述べていますねぇ。あの王子。

王太子もアホでしたが、大分マシになったと思いきや…。あ、二人とも側妃の子でしたかね?

甘やかすのは良いのですが、婚約者の顔くらい覚えてくださいよ。


私、別人なんですけど。


うーん、私は困らないけど、そのご令嬢は困りますからね?

だけど、こういう正義感溢れる御方って、自分の非を認めたがらないから口出ししても無駄何ですよね。



「分かりました」


「ようやく罪を認めたか!!レイジー!!!」

「言葉が通じなくて面倒くさいので、当事者の生産元と諫める方を全員招集します。

国王陛下、正妃、王太子、降嫁した妹君とその夫!!

ドヤ顔の生産元らの、宰相、騎士団長、宮廷魔術師、教師の婚約者の薬草学の講師!!

――レイジー・フロム侯爵令嬢の御父上フロム侯爵と兄のフロム小侯爵!!

関係者一同集合―――――!!!!」


「シャルル!これは一体どういうことだ!」


「父上!!??」

「ひぃぃ!?だから申し上げたのに!!!」


はい、全員集めました。

…平民の記者が、何で平民貴族関係なく、女生徒から写真のツーショットを頼まれたと思います?


私、聖女なんですよ。


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