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異世界転生したら暴れるしかなくね?  作者: また懲りずに書いておりますがなにか?
7/9

幼龍のお名前

バトル待ちの読者様には大変申し訳ございませんっ!バトルまで描くのにまだ時間が掛かりそうですっ!長い目でお待ち頂ければ幸いですっ!

「私の存在を忘れないで欲しいですね。全く……どうしてこうなったものか……おや、お気づきになられましたか?」


俺が目を開くと、金髪の美女が俺を膝枕して覗き込んでいた。


そこは光の中と言ったら良いのか。どこか幻想的な空間がどこまでも広がっている。


「……貴様は誰だ?」


俺の問い掛けに美女は、ふふっと上品に微笑む。


「さて……誰なんでしょうね?」


「……え……?」


その笑みを見て、俺の口から自然と声が上がった。


「どうしましたか?」


「いや、なんでもない……」


……知っている。俺はこの女の事を良く知っている……はずだ……。


それも最近の話しではない。もっと昔から知っているような気がする……。


「ふふふっ。大丈夫ですよ?」


考えを巡らそうとしていると、女はそれを読み取ってかまるで我が子を愛するように俺の頬を撫でる。


柔らかい両方の掌が俺の顔を包み込む。


「今は確かイクアでしたね?どうですか?本当はこの仕事に嫌気が差したのではありませんか?」


「……仕事……?」


「なるほど、やはり本当に忘れてしまったようですね……これは困りました」


美女はなにやら俺に尋ねると、一人で勝手に納得する。


「きっと転生したときの影響なのでしょう。今までにこのような事態にはならなかったのですが……このままでは計画が大幅にズレてしまいます……」


……転生?計画?この女はさっきからなにをブツブツいっているのだろうか?とーー


「……えいっーー!」


ちゅっーー!


「ーー!っんっ⁉」


何故かキスされたーー?


抵抗しようとしたが、甘く柔らかい唇が次第に俺の思考能力を奪って行く。


「ふふっ。可愛いひとですね」


この女は一体なにがしたいのだろうか……?


その働かない思考が段々薄れていき、視界かまぼやけていくなかで、美女の申し訳なさそうな声が聞こえた。


ーー大丈夫ですよ。私だけは、いつまでもあなたのそばにいますからーー


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ーーキュキュ〜ッ」


「……ん……?おまえか……」


明け方近く。俺は甘えてくる幼龍に顔を舐められて起きる。


良く寝られたおかげか、清々しいほどの目覚めである。


思えば記憶を失ってからはゆっくりと熟睡をすることはなかった。


「キュキュッ!」


服を着替え始めたのを見て、幼龍は俺が外に出る事を悟ったのか、俺の肩に這い上ってくる。


部屋を出てまずはカウンターに赴く。


「……あっ、おはようございますイクアさんっ!」


眠たそうなメイド姿のエリルが、俺を確認した瞬間に、一転して飛び付いてきた。


「お、おう……っ」


良く分からんが彼女は上機嫌だ。


「キュッ!キュッ!」


「あはっ、キュルルもおはようっ!」


飛び付いてきた幼龍を受け止めて、彼女はそう呼びかける。


「キュルルというのはこいつの名前か?」


俺の質問に彼女は幼龍をあやすように揺らしながら応える。


「はいっ!名前が無いのは可哀想なので私が考えましたっ!……あ……ご不満、でしたか?」


可哀想そうか……。


心配そうに尋ねる彼女の頭にポンっと手を置く。


「……お前は優しいんだな」


「……?」


小声で言った為か、それともその意味が理解できなかったのか、彼女は小首を傾げる。


「気にするな。名前があればそいつも喜ぶだろう。しばらく……キュルルの面倒を頼む」


俺の許可が降りたのを理解し、彼女の顔がほころぶ。


「はいっ、分かりましたっ!イクアさんにも気に入ってもらえて嬉しいですっ!」


エリルは頬を上気させて、さらに嬉しさを表現する。


「実は昨日の夜、なかなか決まらなくて徹夜になってしまったんですっ!お陰で少し寝不足ですけど、そのかいがありましたっ!」


「あぁ、そうか……」


俺はキュルルをエリルに任せて、陽が昇り始めた通りに出る。


まだ人が少ないこの通りを、俺は晴れた気分で一歩づつ踏み出すーー









このように気楽に参りますが、これからもご愛読頂ければ私も感謝感謝ですっ!長い目でお楽しみくださいっ!

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