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魔王討伐
「こんにちは」
森を彷徨う俺の前に現れた一人の美女。黒いとんがり帽子に黒いマントを身に着けて、年季の入った杖を華奢な手で両手で支えて持っている。俺は思わずファイティングポーズを取る。慣れてないせいかサウスポーじゃないのにサウスポーの構えをするぎこちない俺の姿を見て笑う彼女。
「だ、誰だお前は・・・」
女にお前というのはあまりよくないと小学校の頃に話した女子が言っていた気がするが、俺はそんなことを気にしない、なぜなら俺は今ボクシンググローブをつけているからだ。ボクシンググローブをつけていると強くなった気がするし苦手な女でもグイグイいけそうな気がする。
「わたしは魔王ですが、なにか?」
良いじゃん良いじゃんと俺は思った。魔王というと怖い男ってイメージがあるけど、今の時代は男とか女とか、そういうのを無くしていかないといけないんだ的な新聞記事を読んだことがあるからだ。
「あなたは・・・?」
俺は拳をふるった。
魔王は一瞬にして消えた。
ワンパン。
俺は、女にだって容赦ない。
俺はこうして、魔王を倒した。
世界は平和になる、はずだった。




