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          2 魔法

 マリエールには魔法の才がある。あまり目立たないようにしたい。でも便利な物は使いたい。アイテムボックスとアンドロイドだ。

            2  魔法


 マリエールは、自分に魔法を才がある事が最初から判っていた。転生特典と言う物だろう。学院では魔法が誰よりも強くて多彩だ。あまり目立たないようにするのに苦労する。あまり目立って魔王を討伐して来いと言われるのはごめんだ。私は転生令嬢人生を楽しく生きるんだ。

 転生令嬢人生を楽しく生きるための便利な魔法が幾つかある。先ずアイテムボックスだ。色々の物を持ち歩かないで済む。それからアンドロイド、自分に替わって宿題をやってくれる。様々な魔法が様々に役に立つ。

 貴族学院の生活はそろそろ中間テストだ。マリエールは休みの日には王宮で王子や公爵令嬢と試験勉強だ。側近が先生役だ。貴族学院の一年生の学習レベルは小学生レベルだ。元女子大生が遅れを取るわけにはいかない。側近が作った想定試験もマリエールだけが満点だ。王子が、

「流石マリエール、やっぱりお前は賢いな。」

王子や公爵令嬢も高得点だ。いよいよ明日から中間テスト、王族や上級貴族が遅れは取れない。前評判によると高得点が予想されるのが我々3人と侯爵令嬢。彼女の家系は学者が多い。人に教える事が好きなのだろう。誰にでも判り易く教えてくれる。愛想のいい彼女はクラスの人気者だ。

 中間テストが始まった。始めは数学だマリエールに弱点はない。初日は後、歴史と国語だ。1日目が終わって3人で反省会だ。

「歴史のテストは難解だったな。第十代目の国王なんて知らないぞ。何か重要な事件でもあったら判るけど十代目では判らないよ。」

マリエールは、

「ルドルフ国王でしょう。敵国の侵攻を破った事で有名な国王よ。」

3日間の試験期間が終わった。成績発表もあった。9科目満点が2人いた。マリエールと侯爵令嬢だ。侯爵令嬢がマリエールのところにやって来た。

「マリエール令嬢、おめでとう。あなたが一番よ。私はまぐれ当たりだわ。一緒に勉強しましょう。」

マリエールは侯爵令嬢に、

「あなたこそ凄いわ。おめでとう。こちらこそお願いします。一緒に勉強しましょう。」

マリエールに新しい友達ができた。侯爵令嬢は王子や公爵令嬢にも挨拶した。2人とも学年10位内に入った。

 王子と公爵令嬢が生徒会の活動に勧誘された。王子は断われそうがない。公爵令嬢も同様だ。マリエールも誘われたが1年生が生徒会役員なのは王族公爵くらいな物だ。王子や公爵令嬢の頼みで動くのは構わないが役員になる気はない。

 学期も後半になって王子と公爵令嬢が生徒会役員になって授業時間後は侯爵令嬢と勉強する事になった。他にも数名参加者がいて中級貴族、下級貴族、平民までいた。彼らと話す中で、商人や職人の役割を痛感した。マリエールは、

「皆さんのお陰で平民の役割が痛感できました。王族貴族が国を担っていると認識していましたが本当と意味では平民が国を担っているのですね。物を作るのも流通するのも全て平民が担っているのですからね。平民や平民により近い立場のあなたこそそれを実感できるのですね。感心しました。」

下級貴族の一人が、

「この学院に入った当初、王子や公爵令嬢とマリエール令嬢とのやり取りを見聞きしてマリエール令嬢の魅力を実感しました。それ故王子や公爵令嬢がマリエール令嬢に惹かれるのが判りました。本当に魅力的な方です。平民もマリエール令嬢の魅力に惹かれると思います。」

お互いが褒めあい緊張がほぐれた。

 侯爵令嬢と親しくなった。勉強会では下級貴族や平民もいる。マリエールは物を作るのも流通を担っているのも平民だと判った。

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