二十二話
ぷーちの告白が失敗した。もやもやとした気持ちを抱える私は、もやもやとしたまま時間を過ごしていくのであった。
「ほんとに男子ってバカだよね~」
移動教室の合間にいーこが言う。
「・・・・」
誰一人として返さない。下を向いていーこが
「そうだよね」
と小さくつぶやいた。
私も、ぷーちも、いーこも、もやもやとした時間を過ごして下校時間を迎えた。
帰るときも、いーこのおしゃべりは空回りし、ぷーちは苦笑いし、私は何も言えなくなっていた。地獄のような空間だった。
家に帰るとすぐに、制服を脱ぎソファーに飛び込んだ、そしてクッションを殴った。
「はらたつ、なんで友達が悲しんでるのに慰められないんだよ。うわぁ」
泣きわめきながらクッションを何度も何度も殴った。しばらくして落ち着くと、気づいたら眠っていた。
起きたのはママが帰ってきてママが起こしてくれた時だった。
「そんなかっこで寝てたら風邪ひくよ」
私は真冬に泣きわめいたあと一人で下着で寝ていた。
「あ、ママおかえり。」
ママはうなずいた後
「どうしたの?」
そう聞かれ、考えた。どう答えればいいんだろうか。
「うーん、ちょっとね」
としか言えなかったが、ママにはほんとのことを伝えたい気持ちとなんだか恥ずかしい気持ちが混ざり合って、気持ちが悪かった。ママは察してくれたのか。
「・・・うん、わかった、人間だれしもそういう時あるよね。」
とだけ言って夕飯の支度を始めた。




