部活決め
先生の話が終わり、みんな各々に、家に帰る者もいれば、部活動を見にいったり、友だちと遊びに行くようだ。
んー……真奈様は残ってるようだね…。
………誘わないと、な。
他の人に取られる前に。
…ゴクッ。
喉を鳴らして勇気を出して声を掛ける。
「あの…真奈様はこの後ご予定はありますか?」
「は、はいっ?!」
…裏返った声を上げた真奈様は、顔を真っ赤にしている。
あ…そういえばこの人、人見知りだったっけ……可愛いな。
多分今の私は優しい笑みを浮かべていることだろう…その証拠に、真奈様の顔がもっと赤く染まった…可愛らしいなぁ。
「い、いえ…なにも予定はありませんわ。」
真奈様は毅然とした態度を取ろうとしたが、それは逆に可愛いだけだと思う。
「ふふっ。それなら、一緒に部活動を見に行きませんか?」
「えっ?はぃ…じゃなくて、ええ!行きましょう!」
うん、つい昔の返事の仕方しようとしたね。
すっごい動揺してる可愛い。
「では、行きましょう。」
手をそっと差し出すと、驚いたように目を見開いてから、少し躊躇したのち、手を重ねてきた……ナニコレ。真奈様が可愛すぎて辛い…!
その後、真奈様と、運動部をまずは見に行くことになった。
運動部は、陸上、野球、サッカー、弓道、剣道、柔道、テニス、バスケ、バレー、水泳、馬術がある。
野球、サッカーは、ほぼ男子が占めている。
他は女子にも人気である。
会話をちょこちょことそれぞれ出すと、
陸上「いらっしゃい!一緒に走って楽しもう!」
野球「女子!マネージャーにならないかい?!」
サッカー「やぁ、マネージャーになってくれないかい?二人とも。」
弓道「ようこそ!弓道部へ!楽しいよ!」
剣道「入れば不貞な輩を叩きのめせますわよ!」
柔道「ここで自分を守る術を学ばないかい?」
テニス「凄い技を使って、ここで青春の汗を流そう!」
バスケ「黒○のバスケのように、楽しく元気にバスケしよう!」
バレー「あのアニメのマネージャーみたいに、僕たちを支えてくれないか!?」
水泳「Freeの彼らのような部員を、私と一緒にマネージャーとして支えましょう?」
馬術「ここで優雅に馬を乗りこなしませんの?歓迎いたしますわよ!」
真奈様に好評だったのが、テニスと馬術。
え?私はって?私はなんでもできるようにもうしてあるから、別に興味ないね。
…なんか、後半アニメを出す部活動もあってびっくりしたけどね。
この世界にもあるのか、あれ。
次に文化部は、漫研、茶道、吹奏楽、合唱、美術、放送、写真、書道、演劇、芸能、報道、華道などがある。
茶道と書道、華道はほぼ、女子で占める。
文化部でのスカウトの会話はカットさせていただこう、めんどくさい←
文化部では、真奈様にはやはり、茶道、華道が好評で、後もう一つ、以外にも演劇が好評であった。
「あ、あの、葉玖様はどれになさるんですの?」
「ん?私ですか?私は…どうしましょう…。」
本当に困った。
これと言って入りたいものもないしなぁ…。
そこに、真奈様から意外な提案が来た。
「そ、それならっ、一緒に、演劇部に入りません?」
「演劇部?」
「はい…。」
聞くと、真奈様は頬を朱に染め、俯いてから、こくんっと、小さく頷いた。
……ほんっと、可愛い。
「それでは、演劇部に入りましょうか。」
「え?いいんですのっ?」
「ええ。」
承諾すると、顔を上げ花が咲いたような笑顔になる真奈様。
可愛い可愛い。
「では、入部届けを出しに行きましょうか。」
にっこり微笑み、手を引いてく。
後ろで真奈様がはにかんだように笑って、恥じらうように俯いていたことなんて、紅葉は知らずに手を引いてく。
その際に真奈様の表情を見ていれば、紅葉も固まって、顔を真っ赤にしただろう。
そうして奇妙な二人は、入部するため、演劇部に向かっていた。
すいません。なんか、紅葉の脳内が、かわいいで占められてしまいました(^^;;
やばいですね(^^;;