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【東方二次創作小説】幻想騒霊日記   作者: 神成寺島鉄道
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第九話「少女騒霊の『夢』」

今回はカナの過去についてのお話。

半分くらい夢時空カナルートの解説ですが(^^;

今回もお楽しみに!

ある日、カナは夢を見た。

昔の夢。寺島が幻想郷に来るよりもずっと前、外の世界の夢である。


そしてカナは昔の自分を思い出す…。



───今からかなり前、博麗神社に突然《夢幻遺跡(むげんいせき)》が出現した。同時に幻想郷中に謎のチラシがばら撒かれる事件が発生する。後に首謀者の名から《岡崎異変(おかざきいへん)》と呼ばれる異変である。

あの日、カナは取り憑いていた湖の傍のとある洋館の住人が驚かなくなり、引越し先を探して幻想郷をうろついていた。そして謎のチラシを拾う。

そのチラシには──「夢幻遺跡 午前10時開店 あなたの望み叶えます!」──とかいういかにも胡散臭い文言と、夢幻遺跡への地図が書かれていた。何だか面白そうな気配がしたので、カナはついふらふらっと夢幻遺跡へと向かったのである。


夢幻遺跡の前には多くの人(?)たちがいた。どうやら定員が1名らしいのである。

こういう時は弾幕で勝負するのがここ幻想郷。カナは持ち味の能力を使って弾幕を拡散させたりし、何とか夢幻遺跡への入場権を手に入れる。

出迎えたのは古代人……ではなく、男っぽい口調で銃のようなものを持った金髪の少女。いきなり銃を向けられるという事態となり、流石のカナも困惑していると、その上司であろう赤い服に身を包んだ女性が現れ、金髪の娘が殴られる…という訳の分からない状況が発生。

そして赤い女性─岡崎(おかざき) 夢美(ゆめみ)─から「魔法のデータを取りたいから、そこの金髪─北白河(きたしらかわ) ちゆり」─と戦ってくれない?」というようなことを言われる。

──「ただなの?」

話が違う、と言わんばかりのキレのある突っ込みをしてくるカナ。

これには流石の岡崎教授(以下 教授と表記)も折れ、「あなたの魔力が強かったら」という条件付きではあるが「望みを叶えてあげる」と言うことになる。


博麗の巫女をも含む数々の強者たちを先程撃破してきたカナである、とてつもなく強い。

ちゆりはすぐに撃破されることとなる。

予想以上の高速撃破のためデータが十分に取れなかった教授は、ついに本性を表す。愚かにも、カナを教授達の世界へと連れ去ろうとするのである。

──「やっぱり、望みを叶える、だなんて話が出来すぎてると思ったわ。

そっちがその気なら、私は抵抗するしかないわね。」

……という名台詞はここで生まれた。カナは頭がいいのである。

教授が述べた勝負の勝利賞品は、

「私と勝負してあなたが勝ったら、予告通り望みを叶えてあげるわ。その代わり、私が勝ったらあなたは、私の世界に来る。」

とのことである。

──「望みかなえてくれるの?がぜん、やる気が出てきたわ!」

それにしてもこのカナ、勝つ気しかない。流石はカナである。


……だが、勝負はまだ始まらない。教授が「戦闘用の服に着替えてくる」とか言い出すのである。

──「はやくぅ」

作者がカナの可愛さで気絶しそうになった台詞第一位である。

小さい「ぅ」が可愛い。とっても可愛い。



勝負はカナの勝利で終わる。

カナの望みは、「引っ越したい」であった。

科学教授なのにオカルトが得意な岡崎教授にはこのくらい朝飯前であり、博麗神社に取り憑くこととなる。


その後、エレンが博麗神社に店を開き、二人はかなり仲良くなったり、博麗神社にメイドロボのる~ことがやってきたりする。



それから数年後、希に博麗神社にやってくる外の人間に影響を受けたのか、カナは外へ留学することになる。

外の世界では「穴留(あなどめ) 佳菜絵(かなえ)」と名乗り、東京都城東区で中学三年生~高校一年生として一年程度を過ごすことになった。


───そして、外の世界で寺島と出会うのである。


異世界の少女騒霊と、旅好きの変な人。

偶然席が隣になったことからその関係は始まる。

二人の仲は深まってゆき、高校受験を乗り越える頃には、入試翌日に夜行バスで二人旅に出る程であった。

そんな二人であるから、恋心も芽生えてくる。

高校が違うとはいえ、同じ東京都である。休日には二人で遊びに行くなんてことは日常であった。


───だが、別れも突然訪れる。

カナの留学は1年間弱。6月半ばのとある日曜日、カナは寺島に別れを告げる。このとき東諏訪への片道切符の購入を寺島にたのんだ。


そして外の世界を去る最終日、とある金曜日である。カナは一人特急「あずさ3号」で城東町から東諏訪へと向かう。寺島が餞別に、とわざわざ買ってくれたグリーン席で。白く輝く新型特急が城東町のホームに滑り込んでくる。

2列の座席の窓側に座り、カナは城東町を去る。

───一人、のはずであった。

城東町を発車した特急は、20分ほどで新宿に到着する。

扉が開く。平日朝の下り特急である、グリーン車には人はほとんど乗ってこない。と、普通車との境の仕切りの奥に、一人の影が。影はグリーン車側へと向かってくる。

仕切り扉が開く。

「ゆ、優斗!?」

「カナ……居てくれて良かった…。」

「どうしてここに…学校のはずじゃ?」

「カナとの最後の1日だってのに学校なんて行ってられない…!

……ねぇ、一緒に東諏訪まで行ってもいい?」

「……勿論、いいわよ…!一緒に、行きましょう!」


そして2人を乗せた特急は、東諏訪へと走り出す。

東諏訪までの約2時間半、最後の「カナたび」が始まる。


「でも、わざわざどうして……」

「そりゃぁ、相手がカナですから。」

「……ありがとう…。」

「どういたしまして。」

「それはいいとして、どうやって隣の席を確保したのよ?」

「カナの分の特急券を買う時、二人分で買ったからね。自分のは乗車変更で新宿発にかえたけど、席は変わってないからね。」

「流石は旅好きの優斗ね…。でも嬉しいわ♪︎」


楽しい時間というのは早く過ぎるもので、あっという間に東諏訪に到着である。カナの親……に擬態したエレンが駅前で出迎える。


「……これで、本当にお別れ、ね…。」

「………ねぇカナ、これ、あげる。開けてみて?」

そう言って寺島は箱を差し出す。

「……!帽子…?可愛い…!ほんとにくれるの、これ?」

「ああ。形見だと思って。」

「……もう。ほんとにありがとう……。絶対貴方の事は忘れないわ…!」

「俺も…。カナの事は忘れないよ!」

「じゃあ、またいつか、何処かで会いましょう…?」

「勿論!また遊ぼう!……ほんとにありがとう、カナ!」

「ええ。また……ね♪︎」


そしてカナは幻想郷に戻る。

しかし、カナの恋心──少女騒霊の儚き夢──は、失われる。


夢消失~Lost Dream。夢を失った少女騒霊。



そして二人は、再び出逢う。

幻を想う郷で。


失った夢を取り戻すため、儚き騒霊は今日も歩き出す。


「優斗!朝よ、起きなさい!」


また、1日が始まる。


──失った夢を取り戻せ。

次回は未定です(^^;

カナ可愛い。

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