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LETHAL -俺だけが見える勝利の一手-  作者: 龍崎
第三章 海外遠征編 ― 世界を喰らう拳 ―

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エピローグ REVOLT MAJOR覇者

REVOLT MAJOR 2026から数日後、神谷蓮は優勝トロフィーを抱えて日本へ帰国した。空港には多くのファンや報道陣が集まり、世界中の格闘ゲームファンを熱狂させた激闘の余韻はまだ続いていたが、神谷自身はどこか落ち着いていた。確かにREVOLT MAJOR 2026を制した。だが世界一になったわけではない。あくまで一つの頂点に立っただけだ。だからこそ気持ちは不思議と次へ向いていた。


久しぶりに実家へ帰る。


玄関の扉を開く。


「ただいま。」


母親が駆け寄ってくる。


「おかえり!」


その声は少し震えていた。


父親も奥から姿を見せる。


テレビやネットで試合は見ていたのだろう。


神谷の顔を見るなり静かに頷いた。


「優勝したな。」


神谷も頷く。


「うん。」


それだけだった。


だが十分だった。


神谷は持っていた優勝トロフィーをテーブルの上へ置く。


母親は思わず口元を押さえる。


父親も無言で見つめていた。


子供の頃からゲームばかりしていた息子が、今では世界中の強豪が集まる大会の頂点に立っている。


母親が小さく笑う。


「本当にすごいね。」


父親も続ける。


「よく頑張った。」


神谷は少し照れながら頭を掻いた。


どんな大会で優勝した時よりも、その言葉が嬉しかった。


その翌日。


神谷はRAVEN’S NEST本社を訪れていた。


優勝報告のためだ。


オーナー室の扉を開く。


鷹宮蓮司は既に待っていた。


机の上には大会の記事やニュースが並んでいる。


神谷の名前も何度も見える。


鷹宮は神谷を見るなり笑った。


「おめでとう。」


神谷は頭を下げる。


「ありがとうございます。」


鷹宮は椅子にもたれながら言った。


「まさか加入してこんな短期間でREVOLT MAJORを獲るとはな。」


神谷は苦笑する。


自分でも少し信じられなかった。


鷹宮は続ける。


「チームとしても最高の結果だ。」


「君はもうRAVEN’S NESTの看板選手の一人だよ。」


神谷は少しだけ優勝トロフィーを見る。


数か月前まではただの高校生だった。


今はREVOLT MAJOR 2026覇者。


人生は大きく変わった。


だが。


まだ終わりじゃない。


鷹宮が最後に尋ねる。


「次の目標は?」


神谷は迷わなかった。


「もっと強くなります。」


鷹宮は満足そうに笑う。


「そう言うと思った。」


窓の外には東京の景色が広がっている。


REVOLT MAJOR 2026は終わった。


だが神谷蓮の挑戦は終わらない。


新たなライバル。


新たな大会。


新たな戦い。


REVOLT MAJOR覇者となった少年は、さらに高みを目指して歩き始める。

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