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LETHAL -俺だけが見える勝利の一手-  作者: 龍崎
第三章 海外遠征編 ― 世界を喰らう拳 ―

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第26話 あと一つ

リセット後のグランドファイナル一本目を神谷が取ったことで会場の熱気はさらに高まっていた、だがステージ上の二人はまるで周囲の歓声が聞こえていないかのようにモニターだけを見つめている、ここから先は一瞬の判断ミスが勝敗を決める領域だった。


「さあ二本目です!!」


相馬優斗が声を張り上げる。


「神谷選手は王手をかけられるか!!それともエリック選手が追い付くか!!」


コメント欄。


『ここ大事』


『頼むぞ神谷』


『エリックも怖い』


『集中しろ』


FIGHT


開幕。


一本目とは違いエリックが先に動いた。


牽制。


差し返し。


神谷も応じる。


互いに一歩も譲らない。


画面中央で激しい攻防が続く。


「おおおおお!!」


「どっちも引かない!!」


相馬が叫ぶ。


大原も頷く。


「両者とも対応速度が上がっています。」


中盤。


最初に流れを掴んだのはエリックだった。


神谷の攻めを冷静に捌き体力リードを奪う。


会場がどよめく。


コメント欄。


『エリックきた』


『流石だ』


『まずいか』


しかし神谷は慌てない。


ここまで何度も追い込まれてきた。


白石戦も。


リー戦も。


エリックとの最初のグランドファイナルも。


その全てを乗り越えてきた。


前へ出る。


差し返す。


投げる。


削る。


少しずつ差を詰める。


そして終盤。


残り体力はほぼ同じ。


会場中が息を呑む。


神谷が飛ぶ。


エリックが迎撃を狙う。


だが神谷は読んでいた。


着地。


反撃。


ヒット。


「入ったぁぁぁぁ!!」


会場が爆発する。


コンボ。


追撃。


最後まで繋ぐ。


K.O.


「うおおおおおおおおおおおお!!」


観客が総立ちになる。


相馬が絶叫する。


「取ったぁぁぁぁぁ!!神谷蓮二本目ぇぇぇぇ!!」


コメント欄。


『うおおおおおお』


『王手だ!!』


『あと一本!!』


『優勝見えてきた!!』


『神谷やばい!!』


大原も興奮を隠せない。


「神谷選手、本当に強い。」


「ルーザーズからここまで来てなおパフォーマンスが落ちていません。」


ステージ上。


神谷は静かに息を吐く。


まだ笑わない。


まだ喜ばない。


あと一本。


あと一本で優勝。


だが目の前にいるのはエリック・ウォーカー。


ここまで何度も逆転劇を見せてきた男だ。


エリックもまた表情を変えない。


静かにレバーへ手を置く。


会場全体が次の試合を待っている。


スコア。


神谷蓮 2-0 エリック・ウォーカー。


REVOLT MAJOR 2026優勝まで――あと一勝。

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