第64話 最終節決着
RAVEN’S NESTとAEGISの戦いが終了した後も会場の熱気は全く冷めることがなかった。Division Fレギュラーシーズン最終節。残るは二試合。順位を左右する重要な戦いが続いていく。
第二試合。
BLACK WOLF VS METEOR。
優勝の可能性を少しでも残したいBLACK WOLFと、初勝利の勢いそのままにシーズンを締めくくりたいMETEORの対決だった。
先鋒戦では神崎陸斗が安定した立ち回りを見せてBLACK WOLFが先制。だが次鋒戦では結城晴人が火野豪を破りMETEORが追いつく。勝負は大将戦へ持ち込まれた。
狼塚剣牙。
御剣颯。
Division Fを代表するエースと急成長を続ける若き挑戦者。
会場も大盛り上がりとなる。
しかし最後は狼塚が格の違いを見せつけた。御剣も何度も追い詰めるが、勝負所での判断力と経験が一枚上だった。最終戦までもつれ込んだ激戦を制した狼塚が大将戦を勝利し、BLACK WOLFが30-10で勝利を収める。
『狼塚強ぇ!!』『御剣も来年怖いな』『BLACK WOLFまだ終わらん!!』とコメント欄も大盛り上がりとなった。
そして迎える最終節最終試合。
GENESIS VS VORTEX。
勝点では僅差。順位争いにも大きく影響する重要な一戦だった。
先鋒戦は朝霧湊が勝利しGENESISが先制。だが次鋒戦では久我原誠が勝ち返し試合は再び振り出しへ戻る。
そして大将戦。
早乙女京介。
皇城龍之介。
Division F屈指の人気と実力を誇る二人のエースが最後の舞台へ上がる。
試合開始直後から会場は総立ちとなった。早乙女が雷神らしい爆発力で攻め込めば皇城も冷静な対応で切り返す。何度も流れが入れ替わる超ハイレベルな攻防が続き、観客席からは歓声と悲鳴が入り混じる。
『どっちだ!?』『やばすぎる!!』『神試合!!』
フルセットまでもつれ込んだ勝負だったが、最後は早乙女が渾身のラッシュを通してKO。会場が揺れるほどの歓声に包まれる。
GENESIS勝利。
30-10。
『早乙女きたあああ!!』『皇城惜しかった!!』『最後まで面白すぎる!!』
こうしてDivision F全日程が終了した。
RAVEN’S NEST。
BLACK WOLF。
GENESIS。
AEGIS。
VORTEX。
METEOR。
六チームによる長い戦いはついに幕を閉じた。
残るは最終順位発表。
そしてDivision F王者の決定だけだった。




