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LETHAL -俺だけが見える勝利の一手-  作者: 龍崎
第四章 プロリーグ開幕編

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第28話 次へ

開幕節終了翌日。


RAVEN’S NESTのチームハウス。


リビングではリーグの切り抜き動画が流れていた。


【神谷蓮、プロリーグ初黒星】


【狼塚剣牙、王者撃破】


【Division F開幕節まとめ】


九条がスマホを見ながら笑う。


「お前めちゃくちゃ話題になってるな」


神谷はソファに座ったまま答える。


「みたいですね」


「他人事かよ」


真田が吹き出した。


玲奈も動画を見ている。


「ランキング五位だった」


「見た」


神谷が頷く。


「気にする?」


「別に」


即答だった。


九条が笑う。


「そういうと思った」


その時。


黒崎が湯呑みを置く。


「負けた直後は皆騒ぐもんじゃ」


全員が視線を向ける。


「勝てば持ち上げられる」


一呼吸置く。


「負ければ騒がれる」


穏やかな声だった。


「プロはそういうもんじゃろう」


短い。


だが重みがあった。


真田も頷く。


「まぁ実際そうですね」


「気にしすぎても仕方ない」


九条も同意する。


「次勝てばいいだけだ」


神谷はモニターを見る。


そこには狼塚との試合が映っていた。


差し返し。


読み合い。


対策。


何度見ても学ぶことがある。


「もう見てるの三回目だぞ」


九条が言う。


「四回目です」


「怖ぇよ」


会話に笑いが起きる。


玲奈が聞く。


「何か見つかった?」


神谷は少し考える。


「結構」


「マジ?」


「対策されてた部分も分かったし」


さらに映像を見る。


「自分の癖も分かった」


九条が笑う。


「もう次の準備してるのか」


「負けたんで」


短い返事だった。


その時。


チームハウスのモニターに次節対戦カードが映る。


RAVEN’S NEST


VS


VORTEX


部屋の空気が少し変わる。


真田が腕を組む。


「来たな」


玲奈も頷く。


「皇城」


九条が笑う。


「今一番勢いあるチームじゃねぇか」


VORTEX。


開幕戦勝利。


皇城龍之介。


霧島蓮。


世界基準の強豪チーム。


間違いなく難敵だった。


神谷はモニターを見る。


「強そうですね」


「強いぞ」


九条が即答する。


「皇城は特にな」


すると黒崎が静かに口を開いた。


「楽しみじゃのう」


全員がそちらを見る。


「こういう相手と戦うために皆プロになったんじゃろう」


穏やかな笑み。


神谷も少し笑った。


「そうですね」


九条が立ち上がる。


「よし」


真田も立つ。


「練習するか」


玲奈も続く。


「負けたままは嫌だし」


神谷も席を立つ。


次の相手はVORTEX。


優勝候補同士の激突。


そして神谷にとってはリーグ初黒星からの再出発。


RAVEN’S NESTはすでに次の戦いへ向けて動き始めていた。

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