第26話 開幕節総評
Division F全試合終了後。
スタジオでは開幕節の振り返りが行われていた。
実況の桜庭誠一がモニターを見上げる。
「それではDivision Fの順位を見てみましょう」
大型モニターに順位表が映し出される。
Division F順位表(第1節終了時)
1位 AEGIS
1勝0敗
勝点40
2位 RAVEN’S NEST
1勝0敗
勝点30
3位 VORTEX
1勝0敗
勝点30
4位 BLACK WOLF
0勝1敗
勝点20
5位 GENESIS
0勝1敗
勝点10
6位 METEOR
0勝1敗
勝点0
会場がざわつく。
『AEGIS首位!』
『硬すぎるんだよな』
『RAVEN’S NEST意外と苦戦したな』
『VORTEX強かった』
『BLACK WOLF普通に強い』
桜庭も頷く。
「まず首位はAEGISです」
久我が順位表を見ながら話す。
「予想通りと言えば予想通りですね。40-0は非常に大きいですし、チーム全体の完成度が高かったです」
続いて2位のRAVEN’S NEST。
会場の注目も自然と集まる。
「神谷選手のリーグデビュー戦でした」
桜庭が言う。
久我も頷く。
「神谷選手が敗れたのは驚きましたね」
『狼塚強かった』
『神谷対策されてたな』
『でも面白かった』
「ただチームとしては勝っています」
久我が続ける。
「九条選手が延長戦を取ったことで勝点30を獲得できたのは非常に大きいですね」
そして3位。
VORTEX。
「個人的にはかなり評価が上がりました」
久我が言う。
「皇城選手が想像以上でした。優勝争いに絡んできてもおかしくありません」
『皇城強かった』
『ダークホースだな』
『世界経験は伊達じゃない』
続いて4位。
BLACK WOLF。
敗れはしたものの勝点20を獲得。
「実質RAVEN’S NESTと互角でしたからね」
桜庭が言う。
久我も同意する。
「狼塚選手は間違いなくDivision Fトップクラスです。再戦が楽しみですね」
5位はGENESIS。
「負けましたが悲観する内容ではありません」
久我が分析する。
「若手が多いですし、シーズン後半になるほど伸びるチームだと思います」
最後はMETEOR。
勝点0。
最下位スタート。
しかし。
「順位以上に内容は良かったですね」
桜庭が言う。
「御剣選手の爆発力は本物です」
久我も頷く。
「どのチームも油断できない相手になるでしょう」
モニターが切り替わる。
次節対戦カード。
RAVEN’S NEST VS VORTEX
AEGIS VS BLACK WOLF
GENESIS VS METEOR
会場が一気に沸いた。
『神谷VS皇城!?』
『RAVEN’S NESTとVORTEXきた!』
『AEGISとBLACK WOLFも熱い!』
『狼塚見たい!』
桜庭も笑う。
「いきなり大一番ですね」
久我が頷く。
「特にRAVEN’S NESTとVORTEXは優勝争いを占う重要な一戦になります」
神谷蓮。
皇城龍之介。
九条迅。
霧島蓮。
トッププレイヤーたちが再び集う。
長いリーグ戦はまだ始まったばかり。
だが確実に。
優勝への戦いは動き始めていた。




