第21話 決着
狼塚剣牙が神谷蓮を破り、大将戦はBLACK WOLFが勝利した。
RAVEN’S NEST 20-20 BLACK WOLF。
会場が大きく沸く。
「延長戦です!!」
白峰が叫ぶ。
「開幕戦からエクストラマッチ!」
神谷駿も頷く。
「最高の展開ですね」
両チームの控え選手が発表される。
RAVEN’S NEST。
九条迅。
BLACK WOLF。
雨宮誠司。
『九条きたあああ!!』『雨宮も見たかった!』『このカード豪華すぎる!』
試合開始。
高校生世代最強候補と呼ばれる雨宮は果敢に攻めるが、九条は日本トップクラスの経験で応戦する。一本目は九条、二本目は雨宮が取り返し会場は大盛り上がり。しかし最終戦、九条が圧巻の対応力を見せ勝負を決めた。
KO。
「試合終了ーーー!!」
勝者、九条迅。
RAVEN’S NEST 30-20 BLACK WOLF。
会場から大歓声が響く。
試合後インタビュー。
まずはBLACK WOLF。
狼塚剣牙、火野豪、神崎陸斗、雨宮誠司の四人がステージへ上がる。
大きな拍手が送られた。
「まずは狼塚選手、大将戦勝利おめでとうございます」
狼塚はマイクを受け取る。
「ありがとうございます」
「神谷選手との試合はいかがでしたか?」
狼塚は少し考えた。
「強かったですね」
会場が静かになる。
「じゃけど、今日はこっちの準備が上じゃったです」
自信のある口調だった。
「またやることになると思います」
「その時も勝てそうですか?」
狼塚は笑う。
「そりゃ勝つつもりで行きますよ」
会場が沸く。
続いて火野豪。
「惜しい結果でした」
火野は豪快に笑った。
「まぁ悔しいっちゃ悔しいですけど、めちゃくちゃ楽しかったですわ!」
会場から笑いが起こる。
「玲奈選手強かったです。でも次やったら負けんですよ」
『火野らしい!』
『また見たい!』
続いて神崎陸斗。
「リーグ初戦どうでしたか?」
「思った以上にレベル高かったです」
少し悔しそうな表情だった。
「真田選手に完敗じゃったです。でも勉強になりました」
そして前を見る。
「次は勝ちます」
若手らしい真っ直ぐな言葉に拍手が送られた。
最後は雨宮誠司。
高校生世代最強候補。
延長戦で九条を追い詰めた男だ。
「雨宮選手、九条選手相手に素晴らしい試合でした」
雨宮は悔しそうに笑った。
「負けたんで全然です」
「それでも会場はかなり驚いていました」
「じゃろうと思います」
会場から笑い。
「でも負けは負けなんで」
その表情が少し真剣になる。
「次やったら勝ちます」
「相手が九条選手でも?」
「誰でもです」
即答だった。
会場がどよめく。
「面白い若手ですね」
神谷駿も感心したように呟く。
続いて勝利したRAVEN’S NEST。
九条迅、真田誠司、藤堂玲奈、神谷蓮がステージへ現れる。
大歓声が響き渡った。
「まずは延長戦を制した九条選手です」
九条は笑う。
「疲れましたね」
会場から笑いが起こる。
「雨宮選手が想像以上に強かったです」
「苦戦しましたか?」
「かなりしました」
その一言に会場がどよめいた。
続いて真田。
「先鋒戦勝利おめでとうございます」
「ありがとうございます。ベテランの仕事はできたかなと思います」
玲奈も呼ばれる。
「中堅戦完勝でした」
「チームに流れを作れたので良かったです」
簡潔な答えだった。
そして最後。
神谷蓮。
会場が静かになる。
「神谷選手、プロリーグ初戦は敗戦となりました」
神谷は頷く。
「負けました」
「狼塚選手は強かったですか?」
「強かったです」
即答だった。
「対策も完璧でした」
そして少しだけ笑う。
「だから面白かったです」
会場がざわつく。
「次やる時は勝ちます」
短い言葉。
だが迷いはない。
会場から大きな拍手が送られた。




