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突然異世界転移生活 ~たまに変態が出没する異世界冒険記~  作者: キューブック
第七章 古代天上都市フェーマ 天使族の置き土産
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530 天使族の施設

「なるほどな。そこの〝蒼色〟が助っ人としてお前を連れて来たってわけか」


 バルフィーユに何故オレがここ(天使族の遺跡)にいるのか、簡単に説明した。

 オレの話を聞き、バルフィーユはサフィルスをチラッと見たが特に疑問を挟まなかった。

 まあ細かいことは気にしない性格だろうからな。


「お前とはもう一度本気で戦いたいと思っていたが、まあ今はそんな状況じゃねえか」


 戦闘狂と言っていいくらい戦い好きなバルフィーユなら、今ここで決着をつけようかとか言いかねないと思っていたが、さすがに自重してくれたか。

 オレとしても、そうしてくれると助かる。

 というか、こんな状況じゃなくてもバルフィーユとは戦いたくない。


「それで、バルフィーユ達の方は一体どんな状況なの?」


 今度はオレから質問だ。

 見たところ、バルフィーユは仲間を連れておらず一人だ。トゥーレミシアや他の人形娘達とは一緒じゃないのか?


「――――――バルフィーユさん、それで創造主(グランドマスター)はどこに?」


 サフィルスも自身の主の行方が気になるようだ。

 それにしても、サフィルスはバルフィーユをさん付けで呼んでいるのか。

 まあ、そんなことはどうでもいいか。


「知らねえ。俺の方は見ての通り一人だぜ。トゥーレ達とはぐれちまって、適当にゴーレム共を蹴散らしながら探していたんだがな」


 先程の機械人形(ゴーレム)や聖獣などを相手にしている内に戦いに夢中になり、トゥーレミシア達とは離ればなれになってしまったらしい。


 それで襲って来るゴーレムを片っ端から倒しながら、天使族の遺跡を彷徨っていたと。

 どうやらバルフィーユに、ゴーレム達を隠れてやり過ごすとかの考えはないようだ。


「ま、トゥーレなら心配いらねえだろ。どっかで調査の続きでもしてるんじゃねえか?」


 バルフィーユは本当にトゥーレミシアの心配はしていないようだ。

 薄情というより、それだけ信頼してるって感じかな。








「とりあえず、この建物の中を調べようと思う」

「なるほどな。確かに他と違って特殊な施設みたいだな」


 トゥーレミシア達の行方はわからないし、とりあえずはこの場に来た目的である建物を調べることにしよう。

 バルフィーユが見張りや警備用のゴーレムをすべて倒してくれたので、周囲に敵の気配はない。


「――――――入口は特殊な結界が張られているようです。かなり強力なモノのため、私では解除出来そうにありません」


 サフィルスが入口の扉に手をかざし言う。

 結界が張られてるってことは、やはり何かしら重要な建物なようだな。


 問題はどうやって結界を解くか······。

 パールスがこの場にいたらあっさり解いてくれそうなんだが、今どこにいるかわからないしな。

 迂闊に触ったらどうなるかわからないし、どうしようか······。



――――――――――!!!!!



「なんだ、入るんじゃねえのか?」


 とか考えていたらバルフィーユが素手で強引に結界を破壊してしまった。

 結界に触れた瞬間、かなり派手な火花が散って手が焼き焦げていたがバルフィーユは特に気にもしていない。

 手もあっという間に再生していた。

 結構強力な結界だと思ったが、まあ解いてくれたのならそれでいいか。


 というわけで扉を開け、建物の中に入った。





 中は近代的というか未来的というか、用途のわからない装置がそこら中に置いてあった。

 何体かのゴーレムの姿もあるが、外で襲って来たゴーレムより少し小型だな。


「なんだ、コイツらは襲って来ねえみたいだな」


 バルフィーユが言うようにゴーレム達が襲って来る様子はない。

 見た感じ、外のゴーレムと違い武装されていないし非戦闘型なのかな?

 オレ達に気付いた様子もなく、床や壁の掃除や装置の点検(?)をしている。


 どうも建物内部や外の町並みも、ゴーレム達によって整えられているらしい。

 やはり肝心の天使族の姿はどこにも見当たらないが、ここにはゴーレムしかいないのか?





「――――――主人(マスター)、こちらに地下に通じる道があります」


 壁や床を適当に探っていたサフィルスがたまたま隠し扉を発見し、扉を開けると下へ続く階段があった。

 いかにも何かありそうな場所だな。


「ほう、何か妙な気配がするな。コイツは面白そうだぜ」


 バルフィーユが地下への道を見て言う。

 妙な気配とか、気になるんだが進んで大丈夫だろうか?

 まあ、ここまで来てビビっていても仕方無いし、こうなったら徹底的に探索してしまおうか。



 そうしてオレ達は階段を降りていく。

 一本道で分かれ道も仕掛けもなく、ゴーレムもいないので問題無く進んでいけた。

 何事もなくて逆に不気味だな。


 階段を降りた先にはさらに扉があり、鍵はかかっておらず、中は少し広めの殺風景な部屋となっていた。

 中にもゴーレムの姿はない。

 部屋の隅にはパイプやら用途のわからない装置に繋がれている、人が一人入れそうなくらいの大きさのカプセル状の入れ物があった。

 何か入ってそうだな。


 とはいえ危険な物が入っていても困るし、迂闊に開けられないな。

 そもそも開け方もわからないし······。



『認証······確認。システム、起動······』



 おや?

 ちょっと触っただけで、何か装置が動き出したんだが。


『パスコード、書き換え完了。〝コールドスリープ〟解除します』


 何か勝手に色々進んでいる。

 オレのせいなのか?

 触れただけで本当に何もしていないはずなんだが。


 そうして周りの装置がガシャガシャ動いて、カプセルが開いた。




「女······コイツが天使族か?」


 バルフィーユがカプセルの中を覗き込み言う。

 中には背中から翼を生やした、思わず息を呑むくらいキレイな白銀の髪の女性が入っていた。



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