第五話 「メカは何歳なってもかっこいいよな。それはそうと破壊しよう!」
メカっていいね。
〔オールドファポンと遭遇しました。〕
「ま…豆電球!こいつ何もんだよ!!!」
ハセシュンは目の前の存在に驚愕し、想像通りの反応を見せる。
その反応は面白く、この状況じゃなきゃ録画したいところだが、今は戦闘中!
「おいハセシュン!構えろ!」
「んぁ?何のこと……アッ」
その瞬間、メカの一振りで長谷川は吹き飛ばされた。まだ周りは霧で包まれており、おそらく外からの干渉は防止されているのようだ。
(今は考察している時間じゃない!こいつをぶっ倒す!)
《オールドウェポン》の見た目は…胴体は分厚いプレートでできており、古びて錆かかっている。右腕の先端には鉄球がぶら下がっており、右腕は俺の五倍はある分厚くデカい手。デカい上半身は四本の脚によって支えられている。
俺はグローブを急いでつけ、戦闘の構えを取る。
「ハセシュン大丈夫か!」
「あぁ!装備着ていて良かった!マジで危なかった。」
HPを回復するために薬瓶を飲むハセシュンを護れるように、後方に下がらせる。ハセシュンも状況は理解できていないが、やること自体は理解できているようだ。
「今からこいつを倒す!今は攻撃パターンを見極めるぞ!」
「了解、キャリーよろしくな!」
その瞬間、《オールドウェポン》は低く飛んで四本脚を地面に食い込ませる。そして、上半身だけがゆっくりと五回転もしてから止まる。
「これはマズいのが来るな…ハセシュンしゃがむぞ!」
俺がそう指示すると俺も頭を守りながらしゃがむ。そして、予感通りモンスターは回転したの力を抜く。その瞬間に捻れていた体が元に戻るように、次は逆回転を高速で行った。
「鉄球が頭スレスレで通ったぞ!」
「まだしゃがんどいた方がいい。当たればワンパンだ。」
「分かってる!てか本当にこいつ何もんだよ!」
「俺もそれは知らん!」
相手の攻撃が止んだ所で突っ込んで行こうとするが、攻撃を当ててもダメージが入っているのかわからない。
攻撃は随分と大ぶりだが、恐らく今ワンパンで死ぬであろう俺たちではどちらにしろ迂闊には入り込めない。スキルブッパして隙を晒すのもダメだし、今は耐えの時間だ。
「《ダブルスラッシュ》!!!」
ハセシュンが痺れを切らして止まっているオールドウェポンに攻撃を仕掛ける。
「ハセシュン止まれ!!!」
しかしハセシュンは既に左腕の巨大な手に掴まれていた。地面に叩きつけられたら終わりだ!
「クッソォ無茶しやがって!《我楽多》!!!」
俺は腕と胴体の付け根部分を目掛けて攻撃する。すると手の力が抜けてハセシュンは脱出できた。「だから迂闊には攻めるな!長期戦でいい!相手には遠距離攻撃はないはず!」
俺が岩陰に隠れて叫んでいる途中、空中からオールドウェポンが降ってきた。
「ッッッ!こんな跳べんのかよ!!!」
俺は目の前に落ちてきた《オールドウェポン》の下敷きとなった。




