ギルドに行ってみよう
順番が回って来てやっと中へ入る事が出来た。
とりあえず全員でマツキヨさんの商会へと向かう事になる。
到着すると商会の中から人が出て来て幌の中にある荷物を運搬し始めた。
「海斗さん、今回は本当にありがとうございました。貴方に出会わなければどうなっていた事か。
この街におられるのであれば、必ずお力になれると思います。
また商会へとお越し下さい。」
渡された護衛料は色を付けてくれたみたい。やったね!
深々と頭を下げてくれるマツキヨさんと別れてヴィン様と一緒に少し歩く事になった
冒険者ギルドが近いので一緒に寄ってくれるそう
何故そのような事になったかというと、せっかく護衛してくれたのだから冒険者ギルドで正式に依頼として事後契約を結び、達成率を上げてくれると言ってくれた。
おお!棚からぼた餅!
マツキヨさんとの連名にしてくれるので達成率は更に上がるらしい。
何て嬉しい提案なんだろうか!
しかも海斗自身の戦力を黙っていてくれるのでギルドカードの達成率だけ上がり、指名依頼や名声が上がる事は無いようにしてくれるとの事。
高貴な方の力は偉大だね!有り難い申し出だった。
これでヴィン様に何かあったら便宜を図ることになるのでは無いのだろうかと、疑ってしまった事もありました。
命の恩人にそんな事はしないしさせないさ
と、遠回しに説明されました。
心読めるの!?
冒険者ギルドに到着し、中へと入る。
うん外装も内装も同じ感じなんだね!益々、郵便局や銀行のイメージがついて来る。
あ!そうか。どこに行っても同じ様になっていれば迷う事が無くなるからか!
1人納得しているとギルド内がザワザワと騒ぎ出した。
「こ、これはヴィン様!?ようこそお越し下さいました。ささ!此方へどうぞ」
ギルド職員に連れられて別室に移動する。
あれ?前に通された個室よりかなり豪華じゃない?
「久し振りだな、少しやつれたのではないか?」
「いえ、まぁ。ギルド長ともなれば色々とありまして」
おお!まさかのギルド長でした!ヴィン様は学園都市のギルド長とも顔見知りなのか。
そしてこの部屋はギルド長専用の応接室なのだそう
「ーーというわけでの、此方の海斗殿が通りかからなければ危なかったのだ。」
「そんな事が・・・」
「冒険者の件、どうにかした方が良いのではないか?」
「そうですね、急ぎ魔道具科学校と研究施設に打診してみましょう」
犯罪者を発見出来る道具が出来るなら少しはマシになるのかもね。
「しかし、1人で15人もの盗賊を倒すとは・・しかも名前も聞いた事も無いですね」
「あの、もし良かったらこの件は広めないで欲しいのですが」
「え?何故ですか?知れ渡れば地位も名誉も思いのままですよ」
それは全力で回避したいです。
「その件も含めて今回私が来たんだ。マツキヨ商会からも許可を得ておる。」
「・・そうなのですか、分かりました。此方の方で内々に処理させて頂きます。」
おお!アッサリと通ったよ!これが権力による握り潰しというやつだね。
権力怖いわー、お願いしたの俺だけど
ギルドカードを渡して更新してもらう。
戻ってきたカードを見て満足する。
そしてヴィン様からも色を付けて護衛料を頂いて感謝した。
ま、中級ポーションでトントンなんだけどね
ポーション代は善意として渡した物だからとして代金の受け取りは拒否した
「君には本当に感謝している。もし、何か困った事があればマツキヨ商会を通してワシを頼るがいい。
必ず力になろう。」
有り難い申し出に感謝してヴィン様とマツキヨ商会に戻って来た。
「では、またな」
「海斗様、本当にありがとうございました。」
ヴィン様とアリアはお礼を言って馬車に乗り帰っていった。
「んーーー!終わった終わった!」
背伸びをして万事終わったと肩の荷がおりたので、今日の宿を確保する為に歩き出した。
ジーーーーー
何処が安いのかな?
良い宿があれば良いな。
ジーーーーー
折角だからこの街をぷらぷらと歩きながら探してみようかな
「じーーーーーー」
わざと無視していたのに声に出すなよ
振り返るとなんか怒ったような顔でサーニャが付いてきている。
「何か用?」
「貴方のせいで依頼料貰えなかったじゃない」
「え?貰えると思ってたの?」
あ!心の声が出てしまった
「何よ!酔いさえなかったらちゃんと護衛出来たんだから!」
いや、その酔いが1番の原因なんだけど
言っても無駄なんだろうなぁ、絶対認めないって顔してるし
「貴方何処の学校?」
「学校?通ってないけど?」
「え?何で通ってないのよ!?」
そんな事言われても困るんだけど
「学園都市来たの初めてだから?」
「何で疑問形なのよ・・いいわ、酔わなかっただけのおこぼれで、私の依頼料を奪ったんだから私と決闘しなさい!」
「は?」
「私が勝ったら、貴方より強い証じゃない?そしたら酔わなかったら護衛料は私が貰う予定だったんだからおこぼれで貰った貴方より私が受け取るべきなのよ!」
何その超理論!?というか俺魔物退治していたよ?全く見てなかったの?
それに目の前で盗賊倒したじゃん!もう忘れちゃったのか?
何なの?ネット小説に出て来る様な馬鹿は居ないだろうと思っていたけどさ
実際に会うなんて、ドン引きだよ。
大事な事なのでもう一度言おう
ドン引きだよ!
相手してられないや
海斗はくるりと回転し、走り出した。
背後からサーニャが追いかけてきたので走りながらSCをセット
路地に曲がった瞬間に、瞬動と走破で建物の屋上に避難する。
「え?消えた・・・」
いや、これも目の前で見せたじゃん
屋上からサーニャを観察してからその場を離れた。
宿屋を確保してご飯とシャワーを浴びるとどっと疲れてベッドにダイブする。
本当に疲れた。もう会いたくないなぁ
これもフラグなのかなぁ、全力で折りたい物ばかり増えていく気がする・・




