↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スマホの力で異世界を生き残れ  作者: そして誰もいなくなった
第2章 学園都市ウォーレン
33/130

旅は道連れ、世は情け

新しいアプリは思っていた以上に過剰戦力だったみたいだ。


死屍累々の盗賊を見ながらディオウの力を分析している。


ノーマルの状態で武器も必殺技も無しでこの惨劇なのか


この変身スーツも動きやすいのに全然刃を通しそうに見えない。


顔も隠せるし一石二鳥だね。


散らばった盗賊達を一箇所に集めてマツキヨさんに安全確保出来たとの合図を送る。


マツキヨさんがこちらに向かって来るのが見えたので変身を解除して待っていると、先にサーニャと女の子がこちらに到着した。


「あ、あの!助けていただきありがとうございます。」


綺麗なカーテシーでお辞儀をする


服装からしてそうじゃないかと思っていたが、やっぱり高貴な方だったよ


女の子の声が聞こえてきたのか、豪華な馬車の中からメイドの女性が2人飛び出してきた。


「お嬢様!」


2人は女の子を抱きしめて安堵した表情を浮かべている。


取り敢えず助かって良かったけど何でこんな事になっていたんだろう?


女の子に話しかけようとすると急に慌てた様子で馬車の中に入っていく。


どうしたんだろう?


中を覗いてみると男性が血を流して倒れていた。


「お祖父様!」


腹部からの血が止まらない。このままだと失血死してしまう可能性がある。


ミリィの事が頭をよぎった。


死なせてなるものか!

すぐさまショッピングアプリを立ち上げてポーション欄を見る。



中級・・・回復範囲《骨折、身体の4割の傷の回復、血液の補充、内臓損傷》


金額は40万


上級・・・回復範囲《身体の一部欠損、ある程度の重傷、血液の補充、内臓損傷、異常状態》


金額は150万


特級・・・回復範囲《身体の欠損、古傷、血液の補充、異常状態、寿命延長、若返り(小)》


金額は1000万



相変わらず高っ!ってそんな事言ってる場合ではない。


今の状態なら中級で何とかなりそうだな。


迷わずポチる。手元に中級ポーションが現れた。


「これを!」


女の子はポーションの色から中級と判断して驚いている。


「早く!時間がなくなる」


慌てて受け取ってお祖父さんに飲ませた。一瞬で傷が塞がり血色も良くなってきた。


呼吸も安定したようだ。


ホッとして胸を撫で下ろすと女の子が涙を流して此方を向く


「こんな貴重な物まで、何とお礼を言っていいのか・・お祖父様まで助けていただいて本当に感謝いたします。」


「いえ、助かって本当に良かったですね」


今度はちゃんと間に合った。


自分からリスクを負っていくのは未だに無理だけど、手の届く範囲でなら助けていきたいと思う。


そうこうしてる内にマツキヨさんがこちらに到着した。


マツキヨさんは女の子を見てビックリしてしまう。


「上から申し訳ございません。アリアお嬢様。マツキヨ商会のマツキヨでございます。」


「ああ、貴方のところの護衛でしたのね。このタイミングで通りかかる奇跡に感謝致します。

おかげで私も助けていただき、お祖父様も危ない所を貴重な中級ポーションまで使っていただき、感謝の念に堪えません」


「お祖父様!?まさか、ヴィン様がおられるのですか!?」


「ええ、危ない所でしたが此方の方に助けていただきました」


マツキヨさんはすぐさま降りて馬を簡易固定した後、馬車の中に案内されていく。


海斗は地図を広げ監視を再開する。



「あんた、何者よ」


振り返るとサーニャが訝しみの目で見てきた。


「何者?だだの通りすがりのライドさ」



まさか異世界でこのセリフを使う日がやって来るとは思っても見なかったな。


「ライド?聞いたこと無いわね・・でも、」


なんかブツブツ言い出したぞ?大丈夫か?


流石にちょっと眠くなってきたね。幌馬車に寄りかかり目を瞑る。

黒猫と蒼鳥に索敵を任せて仮眠をとることにした。


サーニャが何か言ってるけど無視しておこう。


30分位仮眠を取っていると黒猫から『にぁ』と起こしに来てくれた。


何だろうかと目を覚ますと、馬車からマツキヨさん、アリア、ヴィンお祖父さんが出て来た。


「海斗さん、ちょっとよろしいでしょうか?」


3人の元へ近づくとヴィンお祖父さんが頭を下げてきた。


「海斗殿と言ったか。君のお陰で助かったと聞いた。ありがとう。貴重な中級ポーションまで使ってくれたとか」


「いえ、偶々持っていただけですから」


「いや、あんなに高い物をポンと渡してくれるとは。確か最低でも80万は超えるんだがね」


そうだった。ショッピングアプリは通常より安いんだった。



80万って高いよね。・・ガチャで使ってしまっていたけど。


「それでですね。もし、海斗さんが良ければヴィン様もご一緒に護衛をしていただけないでしょうか?」


ん?どうゆう事?


マツキヨさんは中で、気がついたヴィンお祖父さんと話をしたそうだ。


ある予定を終えていざ、学園都市に帰ろうと冒険者を依頼すると、何と受けた冒険者の全員が盗賊だった。


そして待ち伏せされて裏切られヴィンお祖父さんは刺されてしまったとの事。



冒険者ギルド何やってんのさ



通常犯罪者は履歴が残ったりするのだが、盗賊達は数人単位で登録し、お金のありそうな人だけ狙って犯罪を起こしているみたいだった。


そして待ち伏せさせて襲わせる。依頼は失敗するが、自分も襲われるようにするので犯罪歴は残らず、何回かに1回とする事で失敗率を誤魔化しているみたい。


後は、他のパーティを狙い勝てそうなら情報を集めて、事前に罠を仕掛け襲撃を有利に進める。


なので、護衛依頼はちゃんとした冒険者ほど高く、依頼達成率がモノを言う世界なんだそうだ。


よかったねサーニャ。君は残念思考で失敗するところだったってよ。


「負担は倍になってしまうのだが、どうだろうか?」


ヴィンお祖父さんとマツキヨさんが聞いてくる。


アリアは心配そうに見守っていた


ま、こんな所に置いておけるわけ無いよね。


「ええ、大丈夫ですよ。ヴィン様のご依頼、承ります。」


ヴィンお祖父さんは安堵し、アリアと御付きのメイド達が喜び合っていた。


「ま、私もいるから大船に乗った気持ちで受けたんでしょうけどね」


あー、はいはい。ソウデスネ


「何よ、あれくらいなら私だって倒せたんだからね」


何も言ってないよ。ただ無視してるだけだし


あ、目が口より物語ってましたか。


順序はヴィン様の馬車が後続で、海斗は幌馬車の上に乗って見張ってますよアピールをする事にする。


サーニャは幌馬車の中で相変わらずのお荷物になってた。


夕方になる頃、学園都市の道で最後の町に到着する事が出来た。


町の中でも上等な宿を確保して、泊まることになったんだけど


海斗の分は何とヴィン様がお支払してくれることになりお礼を言うとビックリして


「いや、命の恩人である海斗殿には御礼として足りないくらいなんだがな。」


「充分ですよ。ありがとうございます。」


部屋の鍵を貰って中に入ろうと歩き出すと服を引っ張られた。


「ん?」


後ろを振り返るとサーニャが俯いてプルプルしている。


「何?どうしたの?」


「・・泊まる所がない」


「はい?」


「マツキヨさんが泊まる所を用意してくれなかった。自分で探して泊まって下さいって言われた」


成る程、今回も役に立ってなかったもんね


「手持ちも無いから泊まれる宿が無いの」


まぁ、俺が盗賊を倒したとはいえ、横入りしたのは間違いないけどさ。


ミリィに俺はお人好しって言われちゃうのかね


「じゃあソファでいいなら部屋に入るか?」


「え!?」


驚いた表情で此方をみる。自分がお荷物だったのに泊めてもらえる事にビックリしたのかな?


と思っていると


「女の子には普通ベッドを優先させるものじゃないの!?」


もー!何なんこの子!


それからベッド争奪戦を繰り広げる事になった

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。