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スマホの力で異世界を生き残れ  作者: そして誰もいなくなった
第2章 学園都市ウォーレン
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ポンコツ、それは荷物にもならない

マツキヨさんの隣で商売の物価やら、学園都市の情報を聞きながら街道をゆっくりと進んでいく。


「成る程、学園都市は騎士学校、魔法科学校、商業学校、魔道具科学校とあるんですね」


学園都市というだけあって学校も各校3校はあるみたいだ。


そして、学校同士で競い合っているみたい。


確かにライバルとか競い合う相手がいると成長しやすいよね。


学生は10歳から25歳まで幅広く、卒業後は色んな所からスカウトが来るみたい。


主席や上位成績者は王宮からも就職の斡旋がくるそうだ。


そりゃ頑張るわな


ちなみに後ろの#お荷物__サーニャ__#は魔法科学校の一年生なんだそう。


ふーんとしか言えない、戦っているところ見てないからね。


話をしながら走っていると日が落ちてきたので野宿の準備をすることになった。


そう言えば一回だけ野宿したけど、今考えるとめっちゃ危ない事してたよな


この場合どうするんだろうか?


すると街道から外れたところに留めて馬を馬車から外し近くの木に括り付ける。


そして餌やりとブラッシングを始めた。


馬車の方は固定してマツキヨさんがブラッシングが終えるまでは海斗が見張りをしている。


馬車の方へ戻ってきたマツキヨさんは幌の中から三角コーンみたいなのを取り出して魔力を流した。


すると、半径50mの半透明なドームが成形された。


魔物避けなんだそうだ。魔物から見ると不可視になり、しかも中に入りたくなくなる装置なのだそうだ。


何その便利機能!?


移動中は使えないの?と聞いてみると、固定して留まって居ないとドームが歪んで装置のスイッチが切れるとの事。


でも便利だなぁ。欲しいなぁ


商業ギルドで登録して、一定以上の金額を納めないと貸し出されないそうなんだ。


結構な貴重品だった。


マツキヨさんが夕食の準備を始めて食事を出しましょうか?と言われたのでメニューを聞くと、

パンとスープ、ソーセージにベーコンが有ると言われたので、じゃあそのベーコンとソーセージでペペロンチーノを作りましょう!

と、提案してみる。


料理内容からパスタと理解したマツキヨさんから満面の笑みでオッケーがでた。


早速お湯を沸かしてパスタを茹でる。


グツグツ煮ていると幌の中から唸りながらヨロヨロとサーニャが出てきた。


「あぁ、気持ち悪い・・ってアンタ誰よ!」


オイオイ・・午後からずっと居たよ?というか命の恩人だよ?


言わないけど


残念な子を見るような目で見ていると


「サーニャさんはご自分で用意して下さいね」


スープを作っていたマツキヨさんからピシャリと一言


「なっ!?なんでよ!」


「だって貴方が護衛をしてくれると言われたので、格安料金のかわりに食事をこちらで用意する約束でしたが・・職務を放棄してお荷物でしたからね」


「うっ!?」


役立たずに食事は無しって事だよね。可哀想だけどその契約なら仕方ない。


パスタをざるに移して水気を切る。そしてベーコンとソーセージ、赤唐辛子の輪切りにニンニク、オリーブオイルで炒め出汁を入れる。


後は全部混ぜて出来上がりっと。


うわー、すげー見られてる。超至近距離で見られてる


パスタを皿に盛ってマツキヨさんのテーブルに置く。


自分のテーブルにもパスタ、パン、スープと置かれて結構豪華な食事になった。


ジーーー!


あー、ちょっと涙目になっている。頬も少し膨らんでおるし


「ご飯食べないの?」


「・・・護衛の契約の時に食事出るからって言われたから何も用意してない」


何でさ!?まさかの事態があるとか、もしかしてとか思わないのかな?


その肩から掛けているバックには何が入っているのさ?何も入ってないのかい?


「学生はお金が無いのよ」


はぁ、だから護衛を受けたらお金も貰えて、移動手段も確保できるし食事の節約も出来ると。

一石三鳥だと思ったと。


それで酔ったら意味ないよ。なんて残念な子。


このままお腹を鳴らしながら恨めしそうな顔を見せられるのもなんだかなぁ。


チラリとマツキヨさんを見るとご飯を食べ始めていた。


まあ、命の危険に晒された挙句食事を与えようなんて思わないだろうね。


1つため息をついてフライパンから余りのパスタを皿に盛ってサーニャに差し出す。


「ほれ、これを食べな」


「いいの?」


「その代わり夜はちゃんと見張りするんだよ?」


サーニャはありがとうと小さな声で言った後、パスタを受け取って食べ始めた。


それを見てから海斗もご飯を食べ始めた。


うん、美味しいね。野宿でもちゃんとした物を食べれるのはいい事だよ。食のストレスは健康や気力に繋がるからね。


しばらくすると、後ろから足りないとボソッと呟かれた。


コメカミを押さえて保存からパンを2つ取り出して渡す。


かなりの大食いだったよ。


そして、案の定・・・


数時間後にはウトウトしだし、夢の中へと旅立っていった。



「・・完全なお荷物やん」


もうほっとこう。黒猫と蒼鳥を口寄せして見張りを立てる。


上空からの旋回と夜は独壇場の黒猫で広い範囲を索敵してくれる。


ちなみに海斗も地図を4キロで設定して確認している。


マツキヨさんは謝ってくれたけど、護衛として受けたから大丈夫ですよと言って休んでもらった。


そして#お荷物__サーニャ__#は1度も起きる事なく、夜が明けていくのである。

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