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スマホの力で異世界を生き残れ  作者: そして誰もいなくなった
第1章 最初の街
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スマホで何が出来るの?

パンパカパーン!おめでとうございまーーす!


ウィンドウには無駄に凝った映像と音楽、中央には大きく『スマホ』という文字が映し出されている。


マジか!?やってしまった・・リアルorz状態になっていると音楽がいつの間にか止まっており、画面が光の塊となって海斗の身体の中に入り込んでビックリした。


するとARの様に目の前にスマホの画面が表示されて驚きキョロキョロと辺りを見渡したり目を閉じたりするがスマホの画面は消える事は無い。


これ、非表示に出来ないのかよ・・と呟いてみると画面が消えて元の視界に戻る。試しに表示と呟くと画面が目の前に現れた。


「成る程、表示の切り替えは任意で可能なのか」


押してしまったものは仕方ない。先ずは『スマホ』に何が出来るのか確認していかないと。


画面を表示させて見ていく事にする。画面にはアプリがいくつか入っており電話・地図・カメラ・写真・カレンダー・天気・時計の基本的なアプリが入っていた。


最初に買った時の基本的なアプリの状態。一体何が出来るのか1つずつ検証していかないと外に出ても大丈夫か不安になる。


先ずは携帯電話なのだから電話にタッチしてみよう

電話のアプリを押したが、連絡先も無く履歴も無い。試しにキーパッドで110番を押してみるが繋がる気配は無くツーツーとなるばかりだ。


「これ、どうやって使うんだよ・・」


電話は取り敢えず放置、次は地図を見てみよう。もしかしたらこの世界の地図が表示されるかもしれない。そしたらかなりのアドバンテージがあるぞ!異世界で地図がある無しじゃ大分違う。


少し期待を込めて地図をタッチする。

地図が右上の視界に表示され中心に丸と三角形がある。くるりと一回転すると三角形も一周する。今まで使っていた地図アプリと全く同じだ!良かった。


右上にはコンパスもある、これも同じ。縮尺はどうだろうか?ピンチ操作をしてみる。最小は半径5メートル、最大半径500メートルだった。


「・・・使えねーよ」


500メートルって何だよ、目視で確認出来るじゃん!近くに街も道路も無いじゃん!何処に向かえばいいかも分からないじゃんか!?


はぁ、電話に続いて地図も放置!次っ!



カメラのアプリをタッチする。


目の前に四角の枠が出てきた。適当な被写体を探して横に置いていた買い物カゴを枠の中に入れる。


と、


シャッターボタンが無い・・


どうすんの?


瞬きしたらたら脳内でシャッター音が聞こえてきた。


おおう!瞬きなのかい!?


取り敢えず撮った写真を確認しようと写真アプリをタッチする。ちなみにアプリは脳内で視覚外にスワイプすると元の画面に戻るみたいだ。


写真アプリには撮ったばかりのカゴの写真がちゃんと撮れていた。

凄い!4Kなんて目じゃないぞ!見たまんま撮れるとか凄いな!コレは使えるヤツだ!

アルバムを見てみると写真、動画、保存の3つのフォルダがあった。基本は動画みたいだね


「動画は分かるけど、保存って何?」


カメラのアプリに切り替えると下に写真、動画、保存と切り替えれる様になっている。


保存に切り替えて、もう一度カゴを撮ってみる。すると目の前にあったカゴが中身ごと消えてしまった。


「え!?」


慌てて写真を確認。保存のアルバムにはカゴの写真が撮れている。だけど写っているのはカゴと中身だけ。背景は写っていなかった。


恐る恐る写真をタッチすると保存のアルバムからカゴごと出てきた。


「これってもしかしてアイテムボックスって事?」


ヤバい!この写真アプリは当たりだ!

というかじゃあ何で異世界特典でアイテムボックスがあったんだ?被ってるじゃん!もしかしてただの嫌がらせなのか?あのふざけたメッセージを送るくらいだ。あり得る


取り敢えずカメラのアプリを起動させてスーパーの中にある飲み物や食べ物を撮って保存していく。どうやら枠内に入っている状態で自分が保存したい物を認識していればそれだけを撮って保存出来る様だ。


調子に乗って調味料や服、家具などを撮っていると画面に『メモリーがいっぱいです』と表示された。


「え?」


保存出来る枚数は全部で50枚までだった


「マジか・・」


1枚の写真には枠内なら幾つでも入れられるが、枚数制限があるのかよ。

写真を整理して、現状要らなさそうな物を元に戻していく。取り敢えず35枚まで減らして残りの15枚は予備として残しておく。

ちなみに1枚の写真から1つだけ取ることも可能だったのは安心した。一々全部出すのは面倒くさいからね!


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