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スマホの力で異世界を生き残れ  作者: そして誰もいなくなった
第1章 最初の街
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使えるアプリと使えないアプリ

カメラと写真のアプリが有能な事は確認できた。

ちなみに動画はただの動画が撮れるだけだった。これは見たまんま撮れるので意外と有能な事だと思う。忘れっぽい時とか重要なところで役に立ちそうだ。


さて、次は天気だね!


「おいおいおい!これめっちゃ役に立つじゃん!ドンドン入れていこうぜ!」


声のする方に目を向けると4人組の男たちが集まって騒いでいる。

よく見るとその中の1人が何もない空間を歪ませて店の中にある商品を次々と取って入れていく。


「もしかしてアイテムボックスを選んだのか?」


まぁ、異世界って言ったらアイテムボックスだけどそれだけって凄いな。

そうか!グループで動けば1人1つずつ特化しても良いのか!

後は他の人で補えば特典を複数持つことになる。シェアとか考えたなぁ。

だけど特典によっては後々優位な立場が出来てきて揉めそうな気もするけど仲が良ければ大丈夫なのか?


4人の動向を見ているとアイテムボックスの彼は次々と保存していっており、俺みたいに上限がある感じじゃなさそうだ。


ちなみに俺は陳列棚に並んでる商品はあまり撮らずに在庫で置いてあった段ボールの箱を中心に撮っている。なので俺がアイテムボックスを持っている事には気づく事は無いだろうと思う。多分


彼らから視線を戻して検証を再開しようと思い視界の端に映った物に衝撃を受けてバッと視線を向ける。


それは入り口に留めておいた愛車のバイクだった。


急いで入り口に向かって走りだしバイクに縋りつく


「お前・・こっちに来ちゃったのかよ」


バイクのタンクに頬ずりしながらちょっぴり嬉しくなっていた。バイクを見回してみるが傷は付いていない。メーターはそのままになっている。問題はガソリンだ。今は満タンだけど無くなったら走れない。しかし、入れたばかりのタンクからは揺らしても水の音が聞こえない、けどメーターは満タンの状態だ。

鍵で給油口を開けて中を見てみるがガソリンが入っていない状態だった。


「どうゆうこと?」


不安になってエンジンをかけてみる。するとちゃんとエンジンはかかった。


ガソリンが無いのにエンジンがかかるなんて、エンストの兆候は見られないから大丈夫だと思うけどこのまま置いていたら他の人やアイテムボックス持ちの彼に取られる恐れがある。


カメラでバイクを保存してそのまま店外の周りを見渡してみる。視界の範囲で街も人の何も見えず草原が広がるばかりだ。まあ、地図で確認してたけどね!


取り敢えず検証を再開しよう。


天気アプリをタッチしてみると現在の天気と気温、1日の天気1週間の天気予報が映し出されていた。

上の土地の表示には「クマラン」と書かれている。もしかしてココはクマランと言う土地なのかな?


それ以外は何も無かったので使えない認定をする。


次にカレンダーのアプリをタッチしよう

カレンダーは13月で終わっており、1月が30日で一定だった。

成る程、地球とは月と日が違うのか。でもこれが分かったところで何なの?

今日の日付けと今が何月かが分かるだけだよね?またしても使えない認定だよ



最後に時計のアプリをタッチしてみる。

うん、現在の時間だね。そして1日は24時間なんだ!?ココは地球と一緒なのか。まぁ、良かったのかな?

後はストップウォッチとアラーム。ストップウォッチは使えなかった。何故に!?

アラームも使えなかった。WHY?

どうゆう事?時計以外がタッチしても反応無いんだけど。


マジかーーー、コレも使えない認定だよ。


結局のところ使えるのは写真とカメラだけじゃんか。他の特典は魔法やら勇者とかあるのにバランスおかしくない?

あー、でも異世界言語とかアイテムボックスとかあったか。集団拉致する様なクレイジーな奴ならネタ特典とか入れて今頃笑い転げているんだろうな。

そう考えると、なんかムカついてくるな。


まあ、これで検証は終わりかな。あんまり使えないアプリばっかりだったけど取ってしまったものはしょうがない。今ある状態で何とかするしかなさそうだ。


周りの人達も少しずつ外に出てきて特典の確認や知り合い同士で固まり話をしている。


そう言えばと思いポケットの中に入れてあった携帯を取り出すと圏外になっている。携帯のアプリを起動してみるけどほぼエラーになる。それもそうか、電波が届いて始めて使えるアプリばっかりだもんな。更新も出来ない繋がらないとなったら使えない。


という事でバックの中を探りこの世界で使うことの無い財布と携帯、家の鍵をカメラで保存しておく。

店の中に戻り陳列棚から水と日持ちしそうなパン、お菓子などを数種類バックの中に入れて店の外に出る。


店外の端っこに日陰があったのでそこに座り周りの人達の行動を観察することにした。


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