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片倉トーリの日常なる非日常  作者: 十ノ口八幸
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日常・相談されて、答えられるか。

起きると病院のベットで寝ていた。

一体どこからだったのかは気にしない。しても仕方ないから。

枕元のスイッチを押すとスピーカーから女性の声がして返答すると、切れてから少しして何人かの医師が入って来るなりトーリを検査室へと移し必要な事をして即退院させられた。

反論は出来なかった。


何日入院していたのか(はなは)だに疑問を禁じ得ないが、兎に角も自分の家へと足を向ける。


で、帰って来て扉を開けると重苦しい空気が奥から漂う。

振ってどうにかなるものではないが取り敢えず、手を振り煙を祓う仕草をしてみる。

奥の方から呻きとも鳴きともとれない声が聞こえてくる。

鬱陶しく思いながら靴を脱いで入ると、その声が複数存在していることに気づいて廊下を警戒しながら進んでいく。

奥の扉を開けると泣き崩れている家族の姿が目に写る。

が、生来の性分なのか、直ぐに警戒を解いてそれら全てを無視して、冷蔵庫へと足を向け近づくと扉を開けて中の飲み物を容器から直接腹に収める。

飲み干してからゴミ箱に捨てて自分の部屋に行く。

「まあ、気が済むまで泣いてれば良い関係ないし。あ、そうだ材料が無いだろうから買っておかないと。」

そんな事を独り言のように喋りながら扉をを開けて出ていく。


自室に入り私服に着替えてから疲れた身体を休めるために布団に潜り一眠り。

買い出しは起きてからにする。

瞼を閉じて何も考えないようにしていたら徐々に意識が夢の中へと落ちていく。

『あ、後少し』と考えているとドアが大きな音を発てて、

「何で。どうして。」

と、夢に入り掛けた意識を現実に引き戻され、肉体に僅かな違和感を覚えながら目を開けると、驚いている家族の姿が。

皆が口々に聞いてくるそれらは全て簡単な言葉に帰結する。

『どうして家に居るの。』


トーリは家族の言っている意味が分からず、素直に聞いてみる。

その返答はトーリ自身には嫌な思いしかない言葉だった。

「どうして帰ってきたの。今頃は死んでるはずなのに。」

と極端に言ってしまえばこのような言葉に成るのだろうか。

最も極論で言っているだけなので正確ではないのだが。

さて、それを聞いてトーリは思い当たる節がない。

先程まで病院にいて検査を済ませた後、意味も知らされず強制退院をさせられたのだ。

それで、どう説明して良いのか分からず、一つ咳払いをして場の空気を断つ。

「で、自分の部屋、もとい、家に居たら不都合があるのかな。」

全員が首を横に振る。

「ち、違う。だ、だってもう命は無いから諦めて下さいって言われて、それで。」

目を閉じて思考に浸る。

それは他者からして一瞬でトーリは目を開けたのだが、主観では長考していた。

「そうか、なら見ての通りもう大丈夫だから」

胸を撫で下ろすと視線が冷たく変貌する。

「そうかい。じゃあさっさと飯の支度をしな。腹が減って仕方ないんだよ。」

頭に手を添えて相手の頬を見えない速度で叩く。

すると体から淡い色の煙が出て、同時に悲鳴を挙げながら部屋から出ていった。

一瞬の出来事に家族は理解が追い付かなかったが何とか話を反らしてその場を納めた。

気がつくと日が大分傾いていた。

買い物に行く時間だった。


その日は近くのスーパーで適当に買い、帰ってからも適当に作ってトーリはそのままご飯も食べずに自分の部屋で深い眠りに着いた。


その翌日。大きな振動で眠りから強制的に起こされ、眠い眼を擦りながらカーテンを開けると何やら一つの大きな目と合った。

大声を張り上げてその場で気絶してしまう。

次に目を覚ますと変化はなく、夢と思って学校へ行く支度をしてから部屋を出た。

まだ軽く頭の何処かに霞が掛かったように晴れない思考で台所に行くと、

「あ、おはよう。早いね。何時もこんな時間なのかい」

「ああ。そうですね。大体は」と答えて棚からコップを取って水を汲み、一気に飲み干す。

首を鳴らして冷蔵庫を開けると朝食の準備に入りそのまま作り出す。

鼻歌を交えながら鼻を(くすぐ)るいい香りが漂う。

最後の仕上げに隠し味を入れて完成させテーブルに並べる。

移動すると器にご飯を装い渡し、自分の分も装ってから朝食を取る。

ご飯おかずご飯おかずと交互に口にかっ込んで時折お茶も飲む。

食べ続けながら学校鞄の中をチェックして揃っている事を確認して、朝食を最後まで食べて終わらせて流しへと置いていく。

洗う時間はあるけど早々に支度を整えて家を出ることに。

太陽も昇りきらない薄暗い空を見上げながら何時もの通学路を歩いていく。

そしてトーリの後ろにはもう一人の人物が少し距離を取って歩いていた。

無視をして鼻歌を歌いながら静寂に近い道を歩き続けていると、近くで何かが爆発した音が聞こえてきた。

後ろで驚きを隠せない人物が行ってみよう。と誘ってもトーリは断り、学校へと向かった。

遠くから二度目の爆発音を聴きながら駅に着くと近くの自販機で炭酸水を買い、構内に入る。と三度目の爆発でアナウンスが流れてきた。

『現在付近で起きている爆発の影響で運転を見合わせております。お急ぎのお客様にはご迷惑をお掛けしますが暫くお待ち下さい。なお乗り換え御希望のお客様は駅窓口までお越し下さい。』

アナウンスが切れると騒めきだす人を他所に、空いている椅子に腰かけて瞼を閉じる。

寝不足なので丁度良かったのだろう。

そのまま深い眠りに就いていく。


揺さぶられて瞼を開けると心配そうな顔をした駅員が声を駆けていた。

「君、大丈夫かい。」

朦朧とした思考から少しずつ感覚を戻して、幾度目かの質問に対して軽く手を振って反応を示した。

「大丈夫ですよ。すみません。あ、動いたんですか」

「え、ああ。そ、うだね」

何か閥の悪い意味を読み取り、視線を駅員から外すと。


トーリしか乗客が居なかった。


「あれ」

自然と漏れた言葉に、

「君は何時から居たのかな」

「え、んん。」

視線を泳がせ視界に入った時計を見ると、驚いたことに五時間以上眠っていた。

流石に全身から最悪な汗が流れ落ちていく。

頭を抱えて悩んでいても過ぎた時間が戻ることはなく状況の説明を求める。

「それはですね午前に発生した爆発で半径6キロ圏内の住民に対して避難勧告が発令されまして、私は駅点検で他の者と一時的に戻ってきまして。そしたら君がベンチで眠っているから驚いたよ」

この時トーリは不思議というか違和感を覚えた。

そしてそれは確信に変わる。

「あの一つ聞いても」

「ええ、どうぞ」

左右に視線を泳がせて。

「あの、僕はこの場に居たんですよね駅員さんが戻ってきたときには」

「ええ。そうですね。」

「あの。駅にいる人達は皆さん避難したんですよね」

「ええ。そうですね。確認しましたからね」

「そうなんですか。はは」

唸りながら額を押して、納得すると駅員を殴り飛ばして線路へ降りると自分の勘で左に進んだ。

駅の範囲を出ると柵の向こうには悲しみを表した人が壁のように立ち並んでトーリを見ている。

その光景は異様な淀みをトーリに対して引き寄せるかのように迫っていた。

「はは。面倒事にまたなのかね。」

歩きながら何かを探すように服やズボンのポケットに手を入れていると予想通りにその品物が手に握られていた。

「えー、確か、上に向かって力の限り振り投げて、と。」

投げた品物は瞬きの間に空へと消えて、直後に空全体から響く絶叫と悲鳴、後に小さな啜り泣きを最後に地面が揺れて、空が崩れて落ちて全てが歪んでいくと肩を引っ張られて気がつけば其処は、駅前に設置されていたベンチで眠っていたようだった。

近くにあった時計を確認すると二十七分経過していた。

ため息が出ると鞄を持ち直して駅へと入っていく。


時間に余裕を持たせていたはずなのに、何時もと同じ時間に学校に到着してしまった。

それでも気を持ち直して日課の作業をしていく。


長いようで短い静寂の教室や廊下を何時ものように掃除して、時間が来ると窓に寄り掛かりながら登校してくる生徒の波を眺めている。

その波の中で一人トーリを見ている生徒がいた。が、それは一瞬の事でトーリは気づかない。


何時もの喧騒の中で授業開始まで数分とした頃、おしゃべりに興じていた生徒も自分の席に着いて準備を始める。

そんな中、前の扉が静かに開き一人の生徒が顔を覗かせ、室内を見渡す。

暫しのあと、ある一人と目線が合うと躊躇することなくその人物へと歩んでいく。

「あの、これ。読んでください」

それだけを言うと急いで教室から出ていき、後に残ったのは時間が停まった教室。

いや、時間は進んでいるのか。

何故なら静寂の中で時を刻む音が主張するように鳴っていたのだから。

それから数分、誰が契機となったかは分からないが教室内の全ての生徒がトーリに詰め寄って質問攻めにした。

あまりの質問にトーリは一回だけ机を思いっきり叩いた。

当然全員が驚き、静かになった。

強く叩きすぎたのか涙目になりながら手を振っていた。

「で、いたた。」

「え」

「あの人は誰なんだ」

「は、」

三度目の静寂の後、

『はあああああああああああああ。』

と、まあ皆があり得ないという驚愕の声を響かせた。

その皆の驚きに不思議な表情をすると、

「そんなに驚くことかな」

伸びをしながら欠伸を噛み殺し、目尻に溜まった涙を両手で拭き取ると渡された、違う、置かれた手紙を適当に持って三回揺らした後教室の後ろに有ったゴミ箱にカード投げのように投げ入れた。

紙がゴミ箱の縁に当たり、乾いた音に続いて底に消えていった。

『はああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ』とまあ、先程よりも長い驚愕の声が響くと一人が慌ててゴミ箱の中に消えた紙を拾い上げる。

胸ぐらを掴まれ、怒声を浴びる。

「いやだからな。あの人は誰なのかを聞きたいんだよ。」

そんな質問が聞こえていないかのように周囲から罵詈雑言が浴びせられる。

本鈴が成り、担任が入ってきても一行に席に着かない。

溜め息を漏らして机を強く蹴ると僅かに身構えてトーリの動向を注視する。

二度目の溜め息をして腕をある方向に指し示すと其処には全く把握していない担任が戸惑いながら教卓に資料を静かに置いていた。

「それがなに」

「関係ないとか言うなよ。授業は始まっているからな」

その後で言葉を続けるつもりは無かった。

それだけで悪意が散るとは思ってはいなかったがそれでもその場は収まった。

だが、その時間の授業中は空気が突き刺すように重苦しい雰囲気に包まれていた。

しかしトーリは気にする事なく普通に授業を受けていた。

その中で気が気で無いのは担任だろう。状況が掴めないままに始めてみたらずっと空気が痛くて重いのだから。


授業終了の鐘が鳴ると担任は急いで出ていった。

それは一つの契機だろうか。一時間程度の間でもその心に積もった重い感情が爆発したように一点に集約されていく。

その後には教室から怒号と狂気が渦巻く。

その中心にトーリの姿は無かった。


ではトーリは何処に行ったのか。

場面は変わる。

そこは学校の隣に位置する森林。普段とも何とも、何時の頃からか誰も寄り付かなくなった。

そこには表からも隣の学校からも見えない奥の奥には小さな祠が有った。

人の手入れはされていないはずなのに常に清浄に保たれていた。

その裏手に人の影があった。


「思ったより早いな。」

その問いかけに首を傾げて腕を組んで考えても言っている意味が判らないというような表情をしてしまう。

「あれ、手紙を、受け取ったんだよな。」

更に傾げる。

「え、手紙を読んだから此所に来たんだろ」

傾げて唸る。

「ちょ、ちょっと待って。えと、君は手紙を受け取って、読んで、それでこの指定した場所に来てくれたんだろう」

ああ。と手を叩き。

安心したのか小さく呟いた。

「全く身に覚えが無いことなんだけど」

「え。」

予想外の言葉に思考が停止する。

「え、だって手紙を読んだから来た。」

「ん。手紙。」

思い出そうとするが思い出せない。

「え、でもそれでこの場所まで来て」

「は、知らないな。」

二人の間に、静寂が流れる。

無言の中に聴こえる囁きのような風と足元を吹きすさぶ落ち葉。

葉が擦れると若い葉が一枚二人の間に舞い落ちる。


トーリは軽く警戒していた。

突然自分の前に現れ、意味の判らない事を(のたま)う人物には言い知れない、言い様の無い空気を纏って、考えて違うと否定した。

言葉には言い表せないそれをトーリはもどかしさを伴いながら身構えている。

二人を覆う空気は自然と言葉の発言を妨げる。

破ったのは相手。

「それでもこの場に来てくれたのは確かだし。君さえ良ければ、だけど少し話を聞いてくれないだろうか」

「断る。断固として」

「ありがとう。そうか聞いて、え。」

「それじゃ、忙しいからこの辺で」

間を開けずに全力で走って逃げた。

唐突すぎて相手も思考が追い付かず、気を取り直した時にはトーリの姿は無く、その日は素直に諦めてぶつぶつと言いながらその場を後にした。

風に揺れる髪は周囲の陰より暗く、俯いた顔は端から見ると落ち込んでいるように見えたか。


実質、口の端はつり上がっていたのだが。


次の日。トーリは、両手足を縛られ長机の上に座らされていた。

目の前には一人の生徒。

昨日あの祠で少し話した生徒だ。

「で、何かようか、な。」

「先に謝罪しておく。」

頭を下げると、

「実は聞いてほしい事があるんだ。」

「そ、そうか。」

「こんなことは簡単には話せない。肉親は勿論、友達、教師、探偵、警察、医者、政府、浮浪者、ペット、悪魔、天使、魔王、神。その他、生者、死者問わず。絶対に話せない。」

「ん、んああ。そうか。」

「だからってこの事を一人で決められるほど愚か者じゃない。」

「ふ、ふうん」

「それでこういった事に関して詳しそうな人を紹介してもらったら君だった。」

「は、はあああ。あ、そ、そうか、い」

「それでだね。聞いて、答えてほしい」

「ふう。ん。」

「実は最悪な事態に巻き込まれて、更に厄介事に引っ張られているんだ。」

「へ、ええ。それ、は、大変だね。ぐ、ううぅ」

「そうなんだよ。聞いてくれ。」


「と、こうなっていてね。頼む君ならどうにか出来ると聞いて。」

「・・・・」

「無茶を言っているのは重々承知している。それでも教えてほしい」

「・・・・・」

「こんな事は正直誰にも話せない。どうか教えてほしい」

「・・・・・・・・、・」

「それと謝礼のほうは皆無と聞いている。良いかな」

「・・・・」

「後はどうにか誤魔化せれば良いけど。正直どうすれば」

「・・」

「ああ。もうどうしてこんな目に会わないといけないのか。なあどうしたら良いかな。答えてよ」

「・」

「はあ、判っているさ荷が重いことも、でも解決策が無いんだ。なあ。」

「」

「半分諦めているけどこれからどうしたら良いのかな、最良の手を教えて」

と、まるで一人演技のように見える一人語りに全く反応をしないトーリ。

その無さに苛立ちが顔を見せる。

「仕方ないのは判っているよ。でもどうして巻き込まれるのが自分なのか。そんなの可笑しいよね。」

「あの日、気まぐれで人を助けたのがいけなかった。そう思っても今はもう後悔していない。だけど、あまりにも理不尽すぎるよ。あれから身の回りに不幸がありすぎて心が悲鳴を上げているよ。」

「そうだ。さっき謝礼とかは言ったけどね。どうにかなるならお礼はするよ。勿論物理的な意味で。」

「ううん。何でだろうね。あの時の気まぐれが自分の事態を招いたのは理解できてるけど、それでも今回の事は荷が重すぎて、逃げられるのなら正直逃げたいよ。でも逃げて解決するとは思えない。事を先延ばしにしているだけだし。だから助言だけでもしてくれないかな」

苛立ちが全身から表に出ていた。

「なあ、聞いているのか、話を。」

近づいて肩を掴み揺らすと。

「んが。Zzz・・・・ ・」

トーリは眠っていた。

「んな、ちょ、ちょっとおい、起きろよバカみたいじゃないか今までの事が。」

揺らし頬を叩くと。

「んあ、あ、やべ、寝てたか。ふうあぁ。」

目を擦り足を伸ばして息を吐く。

「あ、ごめん。ふっぐぐぐ。と。」

「い、何時から寝てた。」

「ん。そうだなつい最近、人を止めざるを得ない事情が出来て、何度となく最悪を退けて来たけど今回は、て所で夢の中。かな」

「じゃあ、そのあとの」

「んん。そうだな。夢の中で聞いてたけど。結局君はどうしたいのかね。つまりは。手伝ってほしいのか、助言だけ貰って後は自分で解決するのか。」

「そ、それは、出来ることなら、手伝ってほしいけど。でも、そんなの皆は納得しないって解ってるから。だからその、助言だけでお願いします。」

「ふむ。そうだねぇ。取り敢えずさ。一旦保留にしてくれないかな。」

「な、ど、どうして。」

「ん、ああ気づいてないのか。ほら」

指差す先には黒板の上に設置されている時を刻む機械。

「もう授業が始まる時間だぞ。」

驚く相手を他所にトーリは机から降りて縛っていた物を全て取り、教室を後にする。

開いた扉の向こうで、

「あ、そうだ。相談の答えは、そうだな、放課後の生徒が畧々いなくなる5時位にこの教室で。じゃあな。」

と、扉を閉めて自分の教室へ向かった。


放課後、4時を半分過ぎた時間。

トーリは件の教室で寝ていた。

日課を済ませて何時もならそのまま帰るのだが約束があるので早い時間に来ていた。

5時まで時間があるのでする事もなく窓辺に椅子を寄せて壁を枕に夢の中にいた。

その夢はトーリにしては珍しい内容だが覚めれば忘れてしまうだろう。

事実、体を揺すられ目を醒ますと夢の内容は彼方へと霧散していった。

「待たせたか。」

「んあ、ああ。気にしなさんな。眠っていただけだから」

「で、聞かせてくれないかな。君の回答を」

「ん、そうだな。では、答えようか。」

固唾を飲む。

「そうだな結論からいうとー。」

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