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馴染みの場所。
ちまはずっとドレッサーのしたで蹲っていた。
餌を欲しがる時だけにゃーにゃーと鳴いていた。
初めて部屋に来たときはヨボヨボで、お気に入りの出窓に登ろうとしたけど、よろけて落っこちたし、キャットタワー2階からは寝返りで雪崩れるように転んで動かなかった。
そんなちまを毎晩餌やりをした。
ドレッサーの暗黒の中でじっと眺めていたが、空腹の中で運動のため少し離れたところに餌を置くと、そっと食べに来てガツガツご飯だ。
ちまは新しい落ち着く場所を覚えた。
母のベッドの隅っこだ。
高さはそこそこあるのに、ひょいと登ってそこからはわたしが部屋を訪れても逃げもしない。
よしよしをすると気持ちよさそうに目を閉じて喉を鳴らす。愛らしい元営業マンだ。
先住猫は2匹いる。
白黒のまったりさんの「ちくわ」と、シャム風の体の小さなよく脱走するお坊ちゃま猫の「ココ」だ。
ちくわは人にも猫にも人懐っこいので、よく部屋に来てきたが、ココが部屋に来たのは始めてだ。
シャーと一度鳴いたが、おいぼれちまは、あらあらこんにちは、お邪魔しておりますと言った顔をする。
いずれはうちとけることができるであろう。
しっかりと家猫として風格と元気を取り戻している。
ちま、長生きしてね。




