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おうち生活、再び。

にゃーにゃー。

あのぅ、えさ、くれませんか?


ちまがやってきた。

数日ぶりの訪れだ。


身体はみるみる痩せこけ、一時期はまんまるとしていたちまだったが、今ではガリガリとなり「顔デカさん」に戻っていた。


にゃーと弱々しくも野良の生命力で強く鳴いて餌を欲しがった。

歯がほとんど無いちまは、カリカリのご飯があまり食べられず、ウェットタイプの餌を少しだけ食べた。


あまりにも衰弱しているちまを見て、わたしはある覚悟を決めた。

そう、ちまを部屋で飼い看取る覚悟だ。


部屋へ抱き抱えながら連れていった。

衰弱したちまは軽くなっていた。


久しぶりに部屋に帰ってきたちまはにゃーにゃーと鳴いている。

撫でて、大丈夫、安心して、だいすきだよと伝えた。

撫でられている時はリラックスして鳴き止む。

しかし、手を離すと不安なのだろう、また鳴き始める。


猫が大好きな母だが、わたしにこう言った。

「夜中に騒いだりしたら2日で出すけんね」

「私もあんたも寝らないかんやろ」

「かわいそうやけど…」


わたしも持病の不眠症で睡眠薬を使っている。

夜通しの対応は正直厳しいだろう。

睡眠不足がいかに精神を蝕むかは自分がいちばんわかっているから、家族への負担は最小限にしなくてはならない。


にゃーにゃー。

不安げに鳴くちまをその度に撫でている。


睡眠薬を飲んだ。

夜の始まりだ。

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