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またまた大冒険。

アルバイトから帰ると母が騒いでいた。

どうしたのかと聞くと、いつも母の部屋にいるちまがいないというのだ。

母の部屋は基本的に先住猫も出入りをするのでドアは開いている。

冒険家すぎるちまを探すため、父、母、わたしで家中を探し回った。


兄の部屋、母の部屋、父の部屋、リビングからこたつの中、テレビ台の裏、はたまた浴室やトイレまで探したがどこにも見当たらない。

ちまー、ちまー、と呼びながらの大捜索だ。

不幸にも今日出勤途中に自転車で転んで身体中が痛いが、それでも鞭を打って捜索すること約1時間。

父が一言言った。

「あ!ここにいた!」

なんと、父の部屋の棚の奥底に輝くふたつの瞳を見つけた。

こんなところまで大冒険をするとは、さすがは野生の血が流れるキジ猫だ。

色も黒と少しの黄色がかった色で暗闇で丸まっていたちまにはなかなか気づくことができなかった。


ちまも怖かったのだろう、母の部屋に移動してから様子を見に行くと、弱々しく二度シャーと鳴いた。

その割には餌を見せると飛んで寄ってきた。

ガツガツと食べて少し残しながらいそいそとお気に入りのドレッサーの下へ帰っていく。

ちま、もう食べないの?と聞くと、顔を毛ずくろいして「あぁ、もう、おなかいっぱいですもんね」と言う。

全く、自由奔放な家猫さんになったものだ。

安心したのでわたしも寝ることにしよう。

ちま、お願いだからあんまり心配をかけるんじゃないよ。いい子だからね。

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