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転生武将は戦国の社畜  作者: 赤井嶺


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勝之尉からの文に家康が悩む頃、陸奥国に不穏な気配が

「どれ、勝之尉は何と言っておる」


家康はそう言いながら、文を読み出す


「父上へ。勝之尉にございます。長月の中頃にて、側室の奈和が無事に娘を出産しました。手助として参じてくれました高代様達のおかげもあり、母子共にその後も順調に過ごしております、


ちなみに娘の名ですが、奈和の「奈」と長月の「月」を組み合わせて「奈月なつき」と名付けました


それでは本題に入らせていただきますが、拙者の希望として、奈月を高代様が出産なされた宗六郎殿の許嫁に推挙したいと思っております


理由は色々とありますが、最大の理由は於古都の件です。幼い頃に六三郎様を始めとした柴田家の皆様に大変世話になったのにも関わらず、


祖母様と母上が六三郎様に懇願して、織田家と徳川家が話し合ったのにも関わらず、於古都は自らの我儘でそれを壊してしまいました。その件に関して、優しい六三郎様はとやかく言いませんでした


ですが現在、拙者が父上から信濃国を任された立場から考えると、於古都のやった事は許されません!その罪滅ぼしというわけではありませんが


娘の奈月を、柴田家の家督を継ぐ予定の無い宗六郎殿に嫁がせたいと思っております。幼い頃に受けた恩に対して、何も返さない等、あってはならないと拙者は思っております


勿論、勝手な事は出来ないと分かっているからこそ、父上に御提案も兼ねた文を書いた次第です。もしも父上が了承してくださるのであれば、織田家に話をしていただきたく存じます」との事じゃが、


池田殿、どうやら儂の次男は、色々と考える人間の様じゃ!しかし、六三郎殿はとやかく言わなかったとはいえ、う〜む、、こればかりは、のう」


家康は先程までの笑顔が無くなる程、とても悩んでいた。そんな家康に恒興が


「徳川様。部外者の拙者が口を挟むのも変な話になりますが、勝之尉殿には「六三郎殿が帰って来てから話し合ってみる」と返してみては、どうでしょうか?


勝之尉殿も勝手に決められないと分かっているからこそ、徳川様に文を届けた様ですし、何より産まれたばかりの子と、二歳の子の婚姻話は早過ぎるのでは?と周りからも言われるかと」


「六三郎が帰って来てからでも良くない?」と、家康の背中をを押す言葉をかける。恒興の言葉に家康も


「現状、それしか無さそうですな。分かりました、とりあえず勝之尉には、その様に伝えておきましょう」


現状では、それが最善策だと判断して、勝之尉への文を書く事にした。こうして、また六三郎の知らないところで、子供達の婚姻話が出て来ていた


一方その頃、陸奥国では


天正二十三年(1595年)十月七日

陸奥国 田村家屋敷


「う、腕がああ!」


「腹、腹が、千切れる!」


「背中、背中が!」


「足が、言う事を聞かぬ!」


「お、お主、達!だ、だらし、ない、ぞ!赤備え、の、方々、の、半、分、し、か、やって、おら、ぬ、では、ない、か!」


「そう、言う、殿、も、立つ、のが、やっと、では、あり、ま、せぬ、か」


皆さんおはようございます。伊達政宗と家臣の皆さんが筋トレで身体がボロボロになっているのを、食事の準備をしながら見ております柴田六三郎です


うん、予想はしていたけど、やっぱり最初はそうなるよねえ。普段以上に使うからこそ、疲労も倍増しますし


でも、皆さんが頑張る理由は次郎殿なんだよねえ。伊達家の皆さんの殆どが、昔の次郎殿を知っているからこそ、その変化に驚いているわけです。昔はモヤシ体型だった人が、筋骨隆々になった感じ。とでも言えば良いでしょうか


まあ、とりあえずは伊達家の皆さん全員、筋トレを各種20回ずつを達成出来ましたから、疲労回復メシでも食ってもらいましょう


「さあ、伊達家の皆様!飯でも食って、疲労回復してくだされ!大人数で食えば、飯の席も盛り上がりますぞ!」


俺がそう言うと、伊達家の皆さんは何とか立ち上がりゆっくり動き出す。ちなみにですが、大広間の隣の部屋を襖を取っ払って、総勢500人くらいは入れる様にしました


これは次郎殿が、姉である愛姫殿を通じて伊達政宗に進言した様で、政宗も


「面白そうだから、やってみよう」と即決した結果、とても騒がしいメシ時になっております。ただ、筋トレで腕が震えているので、メシを食うのは遅いです


伊達家の皆さんがどれくらい滞在するかは分かりませんが、予定通りに清姫さんが出産出来たら、長月の時点で3ヶ月前後だったから出産予定月は弥生か卯月だな!


こればかりは早産を願う事は出来ないから、無事に産まれてくる事だけ祈っておこう。早く帰りたいけど、理性は持つべきだしな


六三郎がそんな事を考えながら過ごしていた数日後、伊達家の本拠地の近くで事件が起きた


天正二十三年(1595年)十月十日

陸奥国 某所


「や、やめ」


「死ね!佐竹家から来た偽物の蘆名家当主が!」


「ぎゃあ!」


「皆!蘆名家の偽物の当主は、蘆名出羽判官の嫡孫である蘆名平三郎盛春あしなへいざぶろうもりはるが討ち取った!父上が立ち上げた針生はりゅうの家は弟の平四郎にくれてやる!


儂こそ、蘆名家の血筋を引く正統な後継者じゃ!皆!鬨の声を挙げよ!えいえいおー!」


「「「えいえいおー!」」」


「「「えいえいおー!」」」


事件の内容は蘆名家に養子になっていた、佐竹義重の次男、義広が蘆名家先先代当主、蘆名盛舜あしなもりきよの兄である蘆名盛滋あしなもりしげの孫の盛春に討たれた事だった


ここから義広の実家の佐竹家も巻き込んだ陸奥国の騒乱が始まった。

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― 新着の感想 ―
あの〜、最後の蘆名家やら佐竹家やらの大混乱、どう考えても六三郎の嫌がる最低最悪のフラグに繋がるとしか思えないんだけど、一体全体六三郎君はこんな余りに無理無茶過ぎる超難題をどれ程の力技と力づくで解決する…
あぁ、もう六三郎が子供たちに「この方はどなたですか?」案件は避けられないな…w 高代さんのケアも薄いまま出張延期させられらって事は…鬼が出るぞ…(震え
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