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転生武将は戦国の社畜  作者: 赤井嶺


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武田家と北条家の婚姻と新次郎の件で信長は考えた結果

天正二十三年(1595年)八月十五日

相模国 小田原城


月日は少し戻り、八月の相模国、勝四郎が武田家の面々を連れて小田原城に到着して信長達へ挨拶する場面から始まる


「右府様!左京大夫殿、相模守殿!此度、武田家の親族の嫁取りと婿取りに御協力していただき、武田家を代表して御礼申し上げます!」


勝四郎の挨拶を受けた信長は、今回の婚姻に連れて来た面々を見て質問する


「うむ。勝四郎も五郎も竜芳殿も、変わらず壮健の様じゃな!嬉しく思うぞ!それでは本題に入るが、三人の後ろに控えておるのは五人居るのう。


竜芳殿の子である勝二郎と竜代、五郎の娘の鈴と仙、そして田之助か。勝四郎よ、田之助はこの様な場所に連れて来るどころか、嫁を取っても大丈夫な武士になったと見て間違いないのじゃな?」


信長の質問に勝四郎は


「はい。田之助も義衛門も信三郎も、紹喜和尚に読み書きを教えていただき、武芸に関しては五郎叔父上は勿論、家臣達に鍛えられております


その中で、田之助はあっという間に人並みに出来る様になりましたので、嫁取りさせて理財を含めた内政を鍛えましたら、


数年後には上野国の一部を任せても良くなると思っております。田之助は武田家の三つ目の分家を任せても良いと思える資質は充分にあると思っております」


「今の田之助なら嫁取りさせても大丈夫」と、理由を含めて信長に答える。そんな信長と勝四郎のやり取りを見ていた氏直から


「右府様、勝四郎殿。田之助殿という名の若武者は、仁科殿の子でも、竜芳殿の子でもない様ですが、勝四郎殿とどの様な関係なのか、教えていただきたく」


「あの田之助って若武者はどういう関係?」と質問が入る。その質問に信長は


「それは勝四郎。お主から一から説明せよ」


勝四郎に答える様、命令する。勝四郎は信長からの命令を受けて


「ははっ!それでは!」


一から説明を始める。勝四郎の説明を聞き終えた氏直は


「なんと、なんと壮絶な!父上!田之助殿の祖父が、母上の兄君である太郎義信公とは!父上、義信公と言えば、信玄公と対立して廃嫡されのですよね?


その義信公の孫が、生きて目の前に現れて、当主である勝四郎殿に認められる程の武士になるとは」


あり得ない展開にとても興奮していた。しかし、氏政は氏直とは対照的に


「梅の兄君の太郎殿の孫が、生きておるとは、義兄上の死を知ってから梅は、気を病み、床に伏せる様になり、そのまま、その」


正室で信玄の娘の梅姫の事を思い出し、思う事がある様だった。しかし、そこはやはり北条家の最高権力者だからこそ、すぐに気持ちを切り替えて


「いやはや申し訳ない。右府殿と幻庵翁と、武田家の方々、婚姻の話し合いを始めてくだされ」


お見合いを進める様、信長達に促す。促された信長と幻庵は、空気を読んだのか特に何も言わずにそのまま進めて行き、


それぞれが自己紹介をする。自己紹介を終えると幻庵から勝四郎へ


「田之助殿。この年寄りから、ひとつ頼みたい事があるのじゃが宜しいかな?」


「は、はい!どの様な事でしょうか?」


「そう固くならずとも良い。儂の頼みたい事じゃが、曾孫を嫁にするのじゃ、元服を早くにしてもらいたいのじゃ。田之助殿は今年で十歳であったのう


勝四郎殿。申し訳ありませぬが、田之助殿はいつ、元服なされるのですかな?拙者としては、出来るかぎり早く元服して、曾孫を安心して嫁がせたいのですが」


「田之助は何歳で元服するのか?」と質問が飛ぶ。幻庵の質問に勝四郎は


「幻庵殿の懸念はご尤も!なので、田之助は甲斐国に戻り次第、元服してもらいます!初陣を経験するのはいつになるかは分かりませぬが、


来月には田之助に元服してもらい、幻庵殿は勿論、田之助が嫁にしたいと思った姫君の亡き両親と祖父母の皆様に安心してもらいましょう!」


幻庵に対して、そう堂々と言い切った。勝四郎の言葉に幻庵は


「はっはっは!流石、甲斐武田家の御当主!若いながらに、人の心を動かす言葉を知っておられる!


ですが、その言葉に嘘偽りは無いのでしょう!それならば、拙者も元服がまだの曾孫の弥三郎を元服させましょう!その方が、仁科殿と竜芳殿も安心出来ましょう?」


「それなら、ウチの元服がまだの曾孫も元服させますよ。その方が安心出来るでしょ?」と、五郎と竜芳に伝える。いきなり話を振られた2人は


「まあ、それならば」


「確かに安心出来ますな」


そう返すしかなかった。そこから色々と質問をしていき、最終的な婚姻として


竜芳の嫡男の勝二郎と若葉、幻庵の嫡男の孫の時宗と鈴、次男の孫の綱長と仙が夫婦になる事が決定した。


残りの田之助と美弥、弥三郎と竜代に関しては、それぞれ「元服したら」という条件で、今は許嫁の形を取る事になった


一度終了の形を取り、幻庵以外のお見合い参加者は一旦、大広間から出て行った。全ての仕事をやり終えた信長だったが、ここから更に、これまでの仕事よりも重たい仕事に取り掛かる事になる


「右府様。玉達の婚姻を取りまとめていただき、誠にありがたいかぎりです!この年寄りも、肩の荷が降りました」


幻庵のこの言葉から、信長の重たい仕事が始まるのだが、信長は


「幻庵殿。何を言うかと思えば、玄孫を抱くまで生きないといかぬぞ!「


「曾孫達が子を持つまで長生きしろ!」と、かなりの無茶を言うが、幻庵は


「確かに!右府様の仰るとおりですな!まだまだ、倅達の元へ逝かぬ様、足掻きますぞ」


「まだまだ頑張る」と宣言した。幻庵の言葉に続く様に督姫が


「右府様。左京様、義父上。幻庵殿も、実は此度の嫁取りを見て、少し新次郎の事で御相談があるのですが宜しいでしょうか?」


そう言うと、氏直は


「何じゃ督?もしや、新次郎に良い仲の女子が居るのか?何処の姫君じゃ?」


と、興奮し、氏政も


「もしも新次郎の嫁に相応しい女子ならば、楽しみじゃが、督姫。どの様な女子じゃ?」


興味を示す。しかし幻庵は


「督姫様。もしや、件の女子は右府様に関係ある女子なのでは?」


督姫の相談内容の一部を当てる。幻庵の言葉をきっかけに督姫は信長へ


「右府様。失礼を承知した上で教えていただきたいのですが、右府様と共に畿内へ行く睦子という女子に新次郎は顔が赤くなっておりました


まだ子供と言えど一目惚れをしたと、思っております。そこでですが、睦子は自ら苗字を「柴田」と名乗っておりました。睦子はもしや、播磨守六三郎殿の親類なのでしょうか?


私は当初、睦子を新次郎の側室にと思っておりました。ですが、もしも六三郎殿の親類だとしたら、話が変わります


六三郎殿の親類ならば、私としては睦子を新次郎の正室に推挙したいと思っております!なので、睦子の事で知っている事を教えていただきたく!」


「睦子の事を教えて欲しい」と頼んで来た。督姫の相談に信長は


「、、、此処に居る者達だけの秘密としたい。皆、今から言う事を口外しないと誓えるな?」


4人に睦子の秘密を口外しない事を条件に、話す事を決断した。

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― 新着の感想 ―
同じ柴田でもね…。 少年の淡い初恋を作っちゃったけど秘密を知ってどうなるやら…。
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