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転生武将は戦国の社畜  作者: 赤井嶺


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田村家が決断すると六三郎の残業が確定する

天正二十三年(1595年)四月六日

陸奥国 田村郡


「殿!伊達家に嫁ぎました、愛姫様からの文でございます!」


「姉上からじゃと?また、何の話じゃ?伊達家に臣従したのだから、手間を取らせる事は無い筈じゃが?」


信長高代が伊達家屋敷を出発してから十日後、場面は伊達政宗の正室、愛姫の実家の田村家当主で愛姫の弟の次郎氏顕が姉の文を受け取ったところから始まる


「とりあえず読んでみるか。どれ、「次郎へ、愛ですが、ちゃんと飯を食べておりますか?貴方は身体がそこまで丈夫な方ではないので、気をつけてください


それでは本題に入りますが、実は弥生の末に私の夫の伊達家当主である藤次郎様より、この様な事を言われました


それは、「田村家当主の次郎殿が、男児を残さずに亡くなった場合、側室が産んだ伊達家の長男である兵五郎を養子に入れる!」です


その事で藤次郎様は、私に「次郎殿が男児を残したのであれば、田村家に口出ししないが、もしも次郎殿が男児どころか、子を残さずに亡くなった場合、


田村家の親戚筋の娘を兵五郎に嫁がせて、田村家の名跡を継がせる」と宣言しております。ですが、藤次郎様は私に、「次郎殿へ子を作れと発破をかけて良い」


と、仰ってくださいました!そこでです!次郎、貴方と正室のきよはまだ二十代ですから、子を残せる筈です!


その可能性を高める為の方が、文が届く頃、恐らく田村家の領地を通る筈です!その方の名は、柴田播磨守六三郎様と言います


次郎は、いえ次郎だけでなく家臣の皆も聞いた事があると思います。数年前、関東を治める北条家の内乱を見事な軍略の才で鎮圧した「柴田の鬼若子」と呼ばれる日の本随一の武将その人です


その柴田様ですが、戦場では鬼と呼ばれる程に敵に容赦ないお方なのですが、柴田様と共に伊達家に逗留していた織田右府様に教えていただいた話として、


織田家重臣の羽柴様と言う方が、正室殿と夫婦になって十年以上、子が出来ず、更に側室の方が六人も居るのに、誰も子を授からなかったそうです


そこで、柴田様が父君の平時の暮らしぶりを指導したり、嫁達へ母君の平時の暮らしぶりを指導した結果、見事、子を授かったそうです


更には、同じ事を北条家一門の方にも指導して、その方の子供は正室と側室合わせて六人も産まれたそうですが


何と、その方の正室は四十二歳で嫡男を産んだとの事です。改めてですが次郎!父上も兄上も亡くなる時、貴方に田村家の事を託したのです


だからこそ、抗いなさい!子を残せる可能性が少しでもあるのであれば賭けなさい!私の夫の藤次郎様は、


口では田村家を乗っ取ると言っておきながら、その実次郎に頑張って欲しいと思っております!だからこそ次郎、この文を清に見せなさい!


そして、家臣の皆は織田右府様お柴田播磨守様が通るかどうかに注意しなさい!織田右府様かどうか分かる旗印として、黄色の旗に木瓜が書いてあれば、


それが織田家の旗印です!その一行を見つけたのであれば、柴田様をお借り出来る様に頼み込みなさい!」とあるが、姉上。そこまで儂の事、いや田村家の事を」


氏顕は文を読む終えると、そう呟いた。氏顕の呟きの後に家臣の1人から


「殿!愛姫様のご忠告、受けましょう!」


「愛姫の言葉に従おう」と声が上がると


「そうです!伊達家に臣従したとはいえ、家督に口出しされるなど真っ平ごめんです!」


「そうじゃ!臣従したとはいえ、そこまで従う筋合いは無い!」


「そうじゃ!!田村家の家督は、殿のお子が継ぐ事こそが正しい!」


「「「そうじゃ!!」」」


他の家臣達も、同様の声を上げて来た。その声に呼ばれたかの様に氏顕の正室の清姫が大広間に来た。到着するやいなや、文を取り、読み出す


読み終えた清は


「殿。義姉上からの忠告、お受けしましょう!」


力強く氏顕を促す。清の言葉に氏顕は


「良いのか?どの様な事をやるのか分からぬぞ?」


やる事無い分からないからと不安を口にする。しかし清姫は


「殿、いいえ次郎様!人間誰しも、最初は分からぬ事だらけです。ですが、それでもやらねばならぬ時もあります!それが次郎様にとって、


子作りと思えば良いだけの話です!覚悟を決めてください!私は次郎様の子を産みたいのです!」


氏顕の尻を叩くかの様に、氏顕を説得する。清姫の言葉に氏顕は


「分かった。伊達家に嫁いだ姉上や、嫁の清にそこまで言わせてしまうとは、儂もまだまだじゃな。それでも、儂の腹は決まった!


皆!織田右府様一行を見つけて来てくれ!最悪の場合として、柴田播磨守様だけでも来てもらえたら、それで良い!


姉上の文の中にある子作り指導の話から察するに、冷酷な方ではないと思う。だからこそ、平身低頭して頼み込む!その際は清も頼む!」


六三郎に頼む決断を下す。そして、正室の清姫は


「次郎様。私は次郎様の嫁です。次郎様が柴田様播磨守様にお頼みする際は、私も隣でお頼みしますよ」


「私も当然、頭を下げてお頼みします」と、力強く氏顕に伝えた。こうして、六三郎の知らない所で、六三郎の残業が確定した


最も、今回は田村家が信長一行を見つけられるのか?と言う条件付きだが、果たして?

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― 新着の感想 ―
六三郎印の妊活書とか作ったら、武家だけじゃなくて公家やその上にまで広まりそうなんだよなぁw でもその先行投資する時間が無いというw
お疲れ様です。 ここで残業となると九州征伐は毛利戦みたいに途中参加になるのかな?
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