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転生武将は戦国の社畜  作者: 赤井嶺


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毛皮回収が順調な一方、秀吉は考えさせられる

天正二十三年(1595年)二月二十日

陸奥国 磐城


「猪が5匹、藤五郎殿の元へ向かったぞ!」


「柴田様!お任せくだされ!皆!!一匹たりとも逃すですないぞ!」


「「「ははっ!」」」」


皆さんおはようございます。相馬家の領地の磐城で毛皮回収6日目に入りました柴田六三郎です。前日までの5日間で、既にウサギと猪と鹿で60匹は狩りまして


熊も推定150センチくらいのサイズを2頭、狩りました。これで恐らく、冬に畿内で販売するケモ耳カチューシャに足りるだろうと思っております


そろそろ会津に戻って、毛皮製作に取り掛からないと弥生の内に完成出来なくて、出立が遅れてしまいますから、実質今日が最終日と見て良いでしょう


ちなみにですが、相馬家の足軽の皆さんは初日の後半と2日目はやっぱり筋肉痛で動くのもやっとだったのですが、


3日目になると身体も慣れて来た様で、それなりに走れる様になりました。とりあえず安心ですが、木幡殿は


「それを初日からやらんか!」と、言いつつも足軽の皆さんが動ける様になった事で顔が嬉しそうです。どうやらこの時代の男にもツンデレはある様です


まあ、そんな感じで毛皮回収は順調です


六三郎達が滞りなく毛皮を回収している頃、備中国を中心に領地経営をしている秀吉に動きがあった


天正二十三年(1595年)三月一日

備中国 備中高松城


「兄上。柴田家の寺子屋で鍛えられている若君から文が届きましたぞ」


「ほお。およそ十ヶ月もの間、文も無かったのに、何か起きたのかのう?弱音や泣き言が書いてある様では、儂が叱りに行かないといかぬな。とりあえず読んでみよう


とれ。「父上へ。柴田家の寺子屋にて学んでおります長望丸にございます。寺子屋では、右府様の三人の御舎弟様達から、軍事は勿論、茶の湯、町割など、


将来、父上の跡を継いだ時に出来なければならない事をみっちりと教えてもらっております。男の拙者達はそれだけですが、


妹達は将来高齢になっても出産出来る為に、毎日長刀を振る事から始まり、嫁ぎ先で倹約出来る様に拙者達と共に理財を学んだり、着物を再利用する為に裁縫を学んでおります


他にも琴や和歌は勿論ですが、茶の湯も学んでおりますので、むしろ拙者達より、大変そうに見えております


そんな日々を過ごしております拙者達ですが、最近、柴田家を舞台に慶事が起きました。それは長刀の師匠である前田家の摩阿姫様が、


最近織田家に臣従なされました出羽国米沢という土地を中心とした領地を持つ最上家の嫡男に嫁ぐ事が決まり、更に摩阿姫様の妹の豪姫様が和泉国を治めている池田家に


更に下の妹の菊姫様が、佐久間摂津守家に嫁ぐ事が決まりました。吉を含めた妹達は勿論、他家の姫君達も、摩阿姫様の嫁入りが決まり、


とても嬉し泣きしておりました。摩阿姫様達のご両親である前田様と奥方様もその場に居らしたそうで、号泣していたと、妹達から教えられました」と書いてあるのう」


秀吉は文を読む事を小休止すると


「又左とまつ殿の娘が一気に三人も嫁ぎ先が決まるとは!なんともめでたい!儂としても、吉と彩乃と長乃が嫁入りを早く決めて欲しい気持ちもあるが、


もう少しだけ、成長を見たい気持ちもあるからのう。小一郎!こればかりは難しいのう!現在では二十三歳くらいの嫁入りでも、遅くないと思われる風潮じゃが


早く嫁入りさせたのであれば、嫁ぎ先で厳しい姑に痛めつけられる可能性もあるからのう!もどかしい!」


娘達に嫁入りさせたい気持ちと、もう少し後の嫁入りでも良いと思う気持ちで揺れ動いていた


そんな秀吉に秀長が


「兄上。若君の文の続きに、その気持ちが収まる事が書いてあるかもしれませぬぞ?読んでみてくだされ」


遠回しに「とりあえず文の続きを読んでみてくれ」と促す。促された秀吉は


「それもそうじゃな!よし、続きじゃ。「そんな慶事の後ですが、拙者達は変わらず学びの日々です。そんな日々の中で、


妹の吉が内府様の長子である次三郎様と親しい仲になっておりますし、彩乃は長宗我部家の四男で拙者達の槍の師匠である千熊丸様と親しい仲になっております


兄としてはとても喜ばしい事ではありますが、次三郎様は本人も仰っておりますが、織田家の家督を継がないとは言え、内府様の嫡男である三法師様の兄君という、とても重要な立場のお方です


その様なお方に吉が嫁ぐ可能性を見出して良いのか?と、少しばかり悩んでおります。彩乃と千熊丸様に関しては、


千熊丸様の兄君の弥三郎様が家督を継ぐ事が確定しておりますので、気楽な立場ですから嫁がせても良いのでは?と思っております


とりあえず、父上に吉と彩乃の事を伝えておきたいと思い、文を書きました」とあるが、小一郎!吉と彩乃が嫡男ではないが、


将来的に食う物に困る暮らしをしないであろう若武者と良い仲とは嬉しいのじゃが、吉が殿の長子ではあるが、


嫡男ではないという微妙な立場の次三郎様と良い仲と言うのは、このまま仲を深めて嫁入りしたら


織田家一門に入れるが、多少なりとも他の者達から変な目で見られる可能性も無きにしも非ず。と考えた方が良いか?」


文を読み終えた秀吉は、娘2人がそれなりの立場がある若武者と良い仲である事を喜んだが、長女の吉の相手が織田家で微妙な立場の次三郎である事を知ると、


色々な可能性を考えだす。秀長にその事で質問するが


「兄上。もしも、もしもの話になりますが、次三郎さまの領地が内府様のお側ならば、危険分子扱いされていないでしょう


逆に遠い場所ならば、危険分子と見られていると考えた方が良いかと」


秀長からは「もしも」の答えしか出なかった。秀長の答えを聞いて秀吉は


「流石に殿に「次三郎様の領地は如何程か?」と聞く事は出来ぬ!小一郎!これは一度、柴田家に行って本人に確認するしかあるまい!親父殿へ文を書く!出立の準備をしておいてくれ!」


「ははっ!」


考えた結果、柴田家に行き直接次三郎に確認する事に決めた。

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― 新着の感想 ―
そういや‥嫁ぎ先に貴族側が無いなぁ‥通常であればあちらから行って来そうなのにねww
縁組が順調なのはとても良いことですが、譜代と外様の関係が深まるにつれ、九州組にこれから良縁残るのかなと懸念が… まあ六三郎殿が何とかするだろ
気が早いけど、柴田塾での出会いが順調な結果、九州勢が中央に縁を作るの難しくなってきたかな? それでも主だった家の結婚が順調に進んでると結束も固くなりそうだなぁ。
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