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転生武将は戦国の社畜  作者: 赤井嶺


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熊退治の次は安産祈願と計画発表

政宗達と六三郎達は、熊退治を終えて屋敷に戻って来ると


「右府様!母上!熊退治から戻って参りました!」


大声で呼ぶが、反応は当然無い。そこに後藤が現れて


「殿!お帰りなさいませ!現在、右府様は愛姫様とお子の無事を祈る為、御先代様の位牌を神棚代わりに安産祈願を行なっており、義姫様は愛姫様の出産を手伝っております」


現状を説明する。後藤の説明を聞いた政宗は


「誠か!右府様の何と素晴らしい心遣い!家臣の嫁の安産祈願を自ら行なってくださるとは!孫兵衛、案内せい!儂も安産祈願を行なう!」


甲冑を着たままで、信長の元へ向かう。到着すると政宗は


「右府様!拙者の正室の愛と子の為の安産祈願をしていただき、誠に感無量にございます!拙者もこれより安産祈願に参加させていただきます!」


挨拶も早々に、父の輝宗の位牌に手を合わせる。それを見た信長から


「これ!藤次郎!お主の嫁と子の無事を祈る祈願なのじゃから、お主が中央に陣取る方が良い!中央に来い!」


「お前の嫁と子供の事なんだから、真ん中で祈願しろ!」と言われて、政宗は中央に移動する。その後、六三郎達も到着して安産祈願を行なうと、


陣痛が来てから、およそ4時間後


オギャー!オギャー!オギャー!と産声が聞こえる。声を聞いた政宗は


「産まれたか!右府様!そして各々方!愛を労って来ますので、失礼します!」


そう言って、部屋を出て行く。その足で愛姫の居る部屋へ入ると産婆から


「お殿様!若君でございます!」


産まれた子が男児であると伝えられる。それを聞いた政宗は


「おお!遂に嫡男か!愛、よくぞ頑張ってくれた!誠に!誠に!」


愛姫をとても労った。そんな愛姫は


「藤次郎様。此度の出産に関しまして、兵五郎も褒めてやってくれませんか?あの子が義母上に私の事を伝えてくれなかったら、最悪の事態になっていた可能性もあります。ですので、兵五郎を褒めてください」


政宗に対し、「兵五郎を褒めてやってくれ」と頼む。愛姫に続いて義姫も


「藤次郎。兵五郎は幼いながらに、愛と産まれてくる子の無事を祈願する為、孫兵衛を探し出して右府様の元へ案内する等、


とても頑張ってくれました。微妙な立場の子ですが、今日ばかりは褒めてやりなさい」


兵五郎を褒める様に促す。2人から言われた政宗は


「分かりました。兵五郎を褒めてやりましょう」と褒める事を約束した。その流れで愛姫から


「藤次郎様。この子の幼名ですが、如何なさいますか?今すぐでなくとも、早めに決めた方がよろしいと思いますが」


「幼名はどうする?」と聞かれた政宗は


「うむ。儂としては、熊退治をして来た日に産まれた子じゃから、熊の字を入れたい


そして、この伊達家が長く続く様な意味合いも込めた幼名をつけたいから、そうじゃなあ、、、」


熊の字と伊達家が長く続く様な意味合いた幼名をつけたいと言って考える事、およそ5分。そして


「よし!幼名が決まったぞ!」


幼名が決まった政宗は、筆を取ると紙に書き出す。書かれた幼名は


熊菊丸くまぎくまる」と書かれていた。幼名を見た愛姫は


「熊菊丸ですか。確かに熊の字と、領民達に長く愛される菊の花は、伊達家が長く続く様な意味合いが込められてますね」


素直に喜んだが、義姫は


「これは右府様にも、お伝えしないといけませんね。それから藤次郎。幼名の事以外にも、右府様を交えた話をしないといけません。なので右府様の元へ行きますよ」


信長が提案した話を政宗にも早く伝えたくて仕方なかった様で、政宗を連れて信長の元へ向かった


その信長はと言うと


「「「右府様!愛姫とお子の無事を祈願していただき、誠にありがとうございます!」」」


大広間に移動して、そこで小次郎、景綱、成実の3人から感謝を述べられていた。その信長は


「なに、そこに居る柴田六三郎の実家で、儂の芋である六三郎の母が出産する時に始まった慣習じゃからな


本来ならば出向いた先の家に、出産間近の嫁が居た場合、神棚を作った部屋で安産祈願を行なうのじゃが、此度はその様な時間は無かったから、


伊達家先代の総次郎殿の位牌を神棚に見立てて安産祈願した次第じゃ」


織田家で安産祈願が慣習化した理由と、今回は時間が無いから輝宗の位牌を神棚に見立てた理由を説明していた。そんな中で


「しかし小次郎!お主の甥の兵五郎は、誠に幼子かと疑う程、落ち着いておったぞ!愛殿が出産が近づいて腹が痛いと言った時には祖母である義殿へ伝えに来て


儂が安産祈願をしたいと言えば、孫兵衛時を連れて来た。それも慌てる事なくじゃ!これ程の落ち着きある幼子はそうそう居ない!


これから順調に成長していきながら、兵法を学んでいけば間違いなく一手の大将を任せられるじゃろうな!儂が生きておる内に見られるかは、分からぬが楽しみじゃ!」


兵五郎の大将としての将来を楽しみにしていた。信長の言葉に小次郎は


「兵五郎の事を、そこまで高く評価してくださるとは!嬉しいかぎりにございます!」


自分の事の様に喜んでいた。その頃合で


「右府様!安産祈願の程、誠にありがとうございます!無事に嫡男が産まれました!」


政宗が到着し、報告を行なうと信長は


「そうか、嫡男が産まれたか!それは何ともめでたい事じゃ!じゃが藤次郎よ、此度、お主の正室が産まれそうになった時に、義殿に伝えてくれた兵五郎の働きは見事であった!しっかり褒めてやれ」


兵五郎が嫡男ではない事を、政宗の言葉で察したが、その事でとやかく口出しせずに、兵五郎を褒める様に促す


促された政宗は


「ははっ!米五郎!よくぞ祖母様に伝えてくれた!見事じゃ!」


兵五郎を褒める。兵五郎も


「はっ!」と返事を返す。こうして一区切りついた所で信長から


「さて、藤次郎よ。お主達が熊退治に出陣しておる時に義殿と話しておったじゃが、義殿は六三郎の嫡男にお主の娘を嫁がせたいと息巻いておったが、


その事で義殿に、「絶対に六三郎の嫡男でないと駄目なのか?」と儂が確認したら義殿は、六三郎でなくとも良いと言っておった


そこでじゃが藤次郎よ、儂としてはお主の娘が遠い場所に嫁いでは今生の別れになるに違いないと判断した


それでじゃ!藤次郎及び伊達家の家臣達!お主達、この陸奥国を十年以内に統一出来るか?出来るのであれば、儂の独り身の息子か孫の誰かしらを


陸奥国の一部の領地に移動させて、その者と藤次郎の娘を夫婦にしたら良いと思っておる。そうなれば、今生の別れにもなるまい


どうじゃ?これから十年もの間、領地を発展させながら、陸奥国の征圧地域を広げていく覚悟はあるか?」


「陸奥国を十年以内に統一出来るか?」と、かなりの無茶振りをされた伊達家一同は即答出来なかった。しかし、義姫から


「藤次郎。これは言わないでおこうと思っておりましたが、右府様が居る場ですから言いましょう。長い戦になるでしょうが、陸奥国全土が伊達家の領地になれば


総次郎様の様な事は起きないはずです!右府様のお子か孫も参戦していただいて、戦無き陸奥国を作りなさい!」


「陸奥国を統一しろ!」と檄を受ける。母である義姫の言葉に政宗は


「右府様!陸奥国統一のお話、是非ともお受けさせていただきます!これから十年で陸奥国を統一してみせます!父上を守れなかった事、二度と起こさぬ為にも


伊達家は陸奥国を統一し、右府様や内府様を驚かせて見せまする!小次郎!小十郎!藤五郎!」


「「「ははっ!」」」


「道は長いが最期まで儂に着いて来い!良いな!?」


「「「ははっ!」」」


決意表明をすると同時に、後ろに控えていた3人の意思確認を行ない、3人も覚悟を決めた。4人の顔を見た信長は


「うむ!楽しみにしておるぞ!」


声をかける。その直後


「さて、六三郎!お主の事じゃ!熊退治が終わると同時に伊達家の特産品の事を考えておったじゃろう!その内容を話してみよ!」


「お前、何かしら考えているんだろ?」と無茶振りが来るが六三郎は


「はい。幾つかは考えております。ですが、その提案の為の原材料は明後日、お見せしたいので、2日お待ちいただきたく」


「2日待ってくれ」と信長に頼む。六三郎のリクエストに信長は


「良かろう!二日だけ待ってやる!期待しておるぞ!」


二日だけ待ってやると宣言した。六三郎の考えている内容とは一体?

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― 新着の感想 ―
愛姫お疲れ様でした〜義姫が‥あの鬼姫が‥今まで読んできた物語で一番陸奥国を想ってるww良かったな政宗君兄弟争わずにすんで‥‥嫡男誕生おめでとう!!
陸奥一国となると、青森県から福島県までの広い土地になるけど、信長さんはそれを知っているのかな? 征圧したとしても、外様の伊達家に陸奥国丸々与えるのはマズイだろうし、統治者を分けて明治時代みたいに国を分…
無事嫡男も産まれました、織田家との繋がりが得られるとなると伊達家が陸奥統一に向けて一丸となって動く原動力になりますな。 既に柴田家と縁のある大名と争う必要も無くなるし、結構な追い風になりそうだw
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