傷心
――― 傷心 ―――
??「主のした罪の裁きを下しに参った 名はクエリオと申す」
我に返った湊は顔を青ざめ がくがくと震えうずくまっている
クエリオ「この罪は永久に許される事のない忌々しき罪 そして主自身永久に
この罪の償いをする事を義務づけられる事を」
ネディア「どういう事だよ!永久に罪の償いをするって! 湊は死に逝く
事の出来る体だろ?」
クエリオ「・・・死神を食しそれを力にする事 今や禁忌と言われている
禁忌を犯した者に死は与えられない 永遠に生き続けなければならない
主のように」
魔力で出来ているネディアに死も生も無い
動いて しゃべって 笑ったり 泣いたりするけれど
すべてネディア自身の魔力 心
ネディア「・・・だからって・・・ 湊がああなる事理解できるだろ!」
クエリオ「だが罪は罪 まだ不完全な死神後継者とはいえ 死神と同じ力を
得る事が出来る つまり SSの階級の称号を得てしまったのだ」
ネディア「セレスが死神後継者・・・」
クエリオ「後継者が急死した今 私が死神の意志を継いだ 前死神の
生まれ変わりが私だ」
ネディア「前死神・・・」
今頃になって前の死神の生まれ変わりが生まれたというのか・・・
クエリオ「セレスという後継者が生きていた為 私が生まれるのは
もう少し後かと思っていたがな」
そう言うと湊を連れ天へと消えていった
ネディア「・・・同じ繰り返しなら・・・いっそ俺は誰かとの関わりを絶つ」
俺は何の意味をもって生きているというのだろう 今になって思う
幸せになる事に永遠という文字は存在しない事を
必ず苦しみや悲しみもあって・・・
俺の心はたった一つの悲しみや苦しみで簡単に壊れ始めたのだ
このまま壊れてしまえばいい そうすれば次の悲しみも
苦しみも・・・何も感じることなどないのだから・・・
再び心を固く閉ざした俺は暗い闇にと戻っていった
悪魔達「あの魔力 自分の負さえ力に変えてるみたいだな」
悪魔達「怖いね~ あの小柄な体じゃ既に収まりきらない魔力が
オーラとして見えるよ」
悪魔達「力の無い悪魔はあのオーラだけで殺されるらしいぜ」
悪魔達「さらに近寄りがたくなったもんだよな・・・」
意識が途切れていく 誰かの声が聞こえても 時々無音になる
自分が消えていく ただの魔力になっていくような そんな気配
この身体には収まりきらない程の膨大な魔力
自分を支配していく 魔力安定の為に存在する自分が魔力に支配されていくような
包み込む 嫌な事も いい事も・・・ 全ての記憶を無かったかの
ように
世界が闇に包まれる まるでネディアの心のように・・・