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空白の世界  作者: キサラギ フレシオ
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4/14

死神

―――   死神   ―――


そこには既に多くの悪魔や天使達がいた

ネディア「帰りたい・・・」

悪魔も天使も人混みも苦手なネディアにとっては酷だ

湊「そうか・・・誰が死神に選ばれるかわからないから 全ての悪魔と

天使を呼んでいるんだ・・・」

そこまで困っているなら 何故早く行動をしなかったのか 思う

ネディア

湊「更に死神となれた者は その過酷な仕事故に 無条件で三大天使の下神の地位と一生遊んで暮らせる資金が給付されるんだ」


三大天使とは ミカエル・ラファエル・ガヴリエルの事

下神とは 文字の通りで 三大天使の下に就く事が出来る制度


ネディア「悪魔どもがやけに参加的なのはそれが狙いか・・・」

どこにでも煩悩に目がくらむ奴はいるもんだと呆れかえるネディア

湊「ちょ・・・俺は違うよ?」

ネディア「・・・そんな風に思ってないよ」

そんな話をしていると突然 女性の声が横から入ってきた

??「やっぱり湊だ!すごく見違えちゃった」

湊「え?ええっと・・・ もしかしてセレス?」

セレス「そうだよ フフフ 何かびっくりー」

湊「はは 本当だ 昔はよく死神になるんだーってお互い言って

いたっけ・・・」


しばらく二人の会話を見ているネディア


湊「そうそう 俺の友達ネディア 彼女はセレス 異種共存していた頃

ずっと仲良しで話の合う子なんだ」


異種共存 とある事件がきっかけで 異種同士が反発した為

同種同士に分け隔てた制度


ネディア「よろしく・・・」

セレス「よろしく」

愛想悪い返事のネディアに対しても気にする事なく返事を返す

湊「こいつ女性が苦手みたいでね 気にしないで」

セレス「うん 大丈夫 ただ 噂で聞く感じと全然違うからそこには

驚いたけれども」


悪魔や天使なら誰でも知っているというネディアの存在

長生きしたければ 奴だけには関わるなと 親や知り合いから

聞いたり 見かけても近づかない方が良いと酷い悪口が飛び交って

いるという


ネディア「言いたい奴は言わせておけばいい」

セレス「ふふ 何だか良い人でよかったわ」

湊「そうそうセレス どっちが死神になっても恨みっこなしだよ?」

セレス「二人がかりで勝ち目があるかは わからないけれど こちらこそ負けないから」


にこにこと笑顔で二人が笑う

仲良しと湊は言ってたけれど 多分お互いがお互いの事 好きなんだろうなぁと思い

自分の事のように嬉しくなってしまうネディア


それから間もなく 死神候補選別会は始まった


*「ルールは至って簡単 この箱が開けられる者が次の死神候補として認められます」

ネディア「死神しか開けられないって事か 確かに選ぶとは言うけど」

それってどう判断するんだ?と疑問に思うネディア

湊「ようは早い者勝ちだね」

ネディア「うん・・・って・・・わぁっ・・・ぷ」


欲望に目がくらんだ奴らか・・・?

押し寄せる人波に小柄なネディアがのまれて行く


湊「え・・・?」

動きを止める事もできず 自分も流れにのってしまう

湊「しまった・・・」

セレス「きゃぁっ!?」

湊「セレス?・・・くそっ・・・」


身動きが取れず 助けたくても助けられない

腕を伸ばすがこの中・・・ どこにいるのかさえわからない



それは数分も続いた



それと同時に大きな爆発が人波を止めたのも この時だった



発生源の周りには倒れている人もいて 中心には湊と

湊の腕に抱かれ眠るセレスがいた

打ち当たりが悪かったのか 痣となって浮き出た跡と頭から

止めどなく出血する血


女性の体は男性のように頑丈に出来ていない

下手なところに当たったら死さえする

セレスはまさにそんな状態だった

悔やみ 怒り 悲しみの感情が湊の周りを渦巻いて見える



魔力の暴走



俺がそう気づいて湊の側に駆け寄ろうとしたが既に遅すぎた

湊「うぉぉぉおおおおおおおおおおお!」

感情おもいが渦巻いて 自分自身で押さえきれない感情かんじょう

体が支配されてゆく姿を 目の当たりにする

暴走した湊は 目の前にいるセレスをためらいなく食べた



ネディア「な・・・んで・・・」

愕然とその場に崩れ落ちる

押さえきれない感情のままに狂う湊を もはや止める事は

出来なかった


恐怖で逃げまどう奴等 湊に捕まり食われていく奴等

感情に支配された湊を制止させたのは 一つの光だった

湊の真上を降り注ぐ光の柱に 目を覚ましたかのように「は」っとしている

光はやがて一人の青年の形を現した

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