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空白の世界  作者: キサラギ フレシオ
3/14

悪魔

―――   悪魔   ―――


よく人間の世界でもある

力のある人(権力)にぺこぺこ頭を下げて自分をよくしようと

又は自分を仲間にしようと

そんな奴等を気に入るなんてごめんだった


そもそも自分の力が膨大すぎて困っているくらいなのだ

他人の持つ物を羨ましがったり妬ましがったりする日常に

俺は疲れていた


望んで生まれた力でもなく ましてや実力でもなく

作られて生まれた まがいもの

俺自身はそんなもの必要ないと思う事の方がおかしかった

媚びまで売られてはた迷惑な事だ


ネディア「いつまでもつきまとわれていい加減迷惑って事

わかって欲しいんだけど・・・」

悪魔「は!それは失礼を ネディア様」

ネディア「そのネディア様ってのもやめてくれる?

そこまで偉くないんだけど」

悪魔「いいえネディア様 そのゴールドカードを

持っている貴方に呼び捨てなど」

ネディア「・・・このカードの何の効果があるっての・・・

ただの身分証明みたいなものじゃないか」

悪魔「身分証明だからこその価値なのです

このカードは貴方自身を意味するものです」

ネディア「俺自身を意味?」


悪魔「この世界は見ての通り食うか食われるかの弱肉強食

悪魔は騙して生きるもの それが無くては本当に自分が強いのか

という証明にはならないのです」

ネディア「ようは誰かが奪って自分を守る盾にも武器にもなるって事?」

悪魔「はい 何度かそのような事は起きています くれぐれもご注意を」

ネディア「それで?」


悪魔「はい?」

ネディア「いつになったら俺の側を離れる訳?」

悪魔「私ではご不満でしょうか?」

ネディア「邪魔なの!とにかく独りにして!誰も来ないで!」


目が赤に変化する


悪魔「!!し・・・・失礼しました・・・」



悪魔達「これで何度目だ?追い返し」

悪魔達「何て言うか誰も寄せ付けないよな」

悪魔達「当たり前だよな あの力だ 欲しくないって奴はいないだろ」

悪魔達「まぁ力さえ無ければあんな奴誰も好まねぇよ」

悪魔達「違いねぇや」



ネディア「・・・あの人達聞こえてるってのがわかって言ってるんだろうか・・・」

悪魔達がネディアに対していろいろ言っているのはネディアの部屋

からも聞こえていた

ネディア「はぁ・・・ 悪魔ほど腐った生き物はいないと思うね」

??「それはどうでしょう?」


誰かが入ってくる

ネディア「・・・今度は誰?・・・いい加減飽きて欲しいね」

??「俺は人間ほど腐った生き物はいないと思いますが」

ネディア「・・・何だって!?」


勝手に入ってくる奴等 言いたい放題言う奴等

力が目当てだけの奴等だけでもイライラしているのに

さらに俺の好きな人を腐ってると言い放たれる


ネディア「いい度胸だね・・・あんた誰?」

??「俺は湊 枚潟 湊(ひらかた みなと)です」



湊と名乗った悪魔は 悪魔の中でも人間味があふれてる悪魔だった

人は自分の住む土地を 暮らしていく為やむを得ず 

もともとそこにあったものを次から次へと消していく者だと湊は言う


そういえば俺も まだ世界だった頃に人間に殺されたはずなのに

何故俺は人間に執着を持つのだろう?

湊と一緒にいる時間が長くなるにつれて 俺は人間に対して憎悪が

生まれた


仲良くなるには時間はかからなかった



そんなある日 ネディアになら伝えてもいいかなという様子で

「死神になる夢がある」と湊は言った

湊「知ってる?死神の事を」

ネディア「死を招くものとして恐れられているもの」

湊「そう それが一般的」

ネディア「一般的?」


湊「俺はね死を司る者だと思う 生き様を見守りそして

死に逝く様を最後まで見届ける番人なんだ」

ネディア「そう捕らえる事もできるね・・・ でも楽じゃないんだろ?」

湊「自分の知っている者でさえ助ける事も出来ず ただ見届けるしか

ないって」

ネディア「耐えれるの?」


湊「最初はたぶん・・・ でもそれが仕事 誰かがやらなければ

人間の魂はいつまでも現世にとどまったままになる」

ネディア「つまり 生きている人間に影響を及ぼす可能性が出てくるんだね」

湊「そう 人は苦手だけど でも見過ごすわけにもいかないし」

ネディア「でもそれ 簡単になれるわけでもないんだろう?」

湊「死神試験に合格すればいい 死神は選ばれてなるものなんだ

だからもしかしたら俺じゃなくネディアの可能性だってある」

ネディア「どういう事?」


湊「死神の鎌 人の魂を成仏させるための道具がね 選ぶんだ

死神にふさわしい者を」

ネディア「決定権はあるけど否定権は無いじゃんそれ・・・」

勝手に決められても やりたくない奴はどうすればいいんだろうと

悩む

湊「行くだけ行こう?ネディア」

手をひっぱられ多少強引ながらも死神試験会場にと向かった

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