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リリーラ王国物語  作者: 麗海亜
7/15

休憩

 苦しい…………体が重い……お母様、お父様、ユーリヤ、助けて……

 私がそう思っていると、暗闇から一筋の光がさしてきた。その時、反射的に光の方角へ向かえば皆が助けてくれる。そんな気がした。私は重い体をゆっくりと動かして、光の方へゆっくりと歩み出した。


 ーリリーラ王国宮殿

「うっ、体が重い……」

私、ルーナ•ベルナットは呟いた。すると、

「良かった。ルーナ、目が覚めたか!」

「ルーナ。目が覚めたのね!良かったわ」

「ルーナ様、大丈夫ですか?」

と、お父様とお母様、それにユーリヤの声が聞こえた。私は今、自分の部屋のベッドで寝ているという状況意外把握出来ずにいたので、お父様達が言っている事の意味が分からない。

「みんな、どうしたの?」

私は、お父様達に尋ねてみた。すると、

「ルーナ様、覚えておりませんか?汚れ払いの部屋で倒れていたんですよ」

とユーリヤが心配そうな顔で私に言った。その事を聞いた瞬間、今まで忘れていた記憶が走馬灯のように思い出した。そうだ。私はルーエン君の汚れを払った後、魔力切れと貧血が原因で倒れたのだ。忘れていた事を思い出したので私はお父様達に、

「ルーエン君は!?大丈夫なの?」

と私はベッドから起き上がって聞いた。

「大丈夫だ。あの子は無事だ。ルーナ、お前は今、あの男の子の事よりも今は自分の体を心配しろ」

とお父様が真剣な顔で言った。

(無事なら良かった)

と私は思うのであった。


 ー数分後

「そんな事があったのか」

「まぁ、そうだったの」

「ですがルーナ様。無理はよろしくないのでなさらないようにと散々言ったのに……」

私は、ルーエン君の汚れを払う流れをお父様達に説明した。だが、理解はしてくれたがあまり良い方法ではない汚れ払いの方法を選択してやってしまったので、お父様達は少し腑に落ちないような顔で、私に言ってきたので、私は

「えへへ……。お父様、お母様、ユーリヤ。心配をかけてごめんなさい」

と笑顔で少し誤魔化しつつも、お父様達に謝罪をした。しかし、お母様は少し黙った後、

「それだけルーナが仕事熱心な証拠よ。今回の事はもう終わってしまったのだから仕方ないわ。だから、次からルーナは今回みたいな事が起こらないように気をつけること。わかったわね」

「お母様……。ありがとうございます。今度からは今回みたいなことが起こらないように気をつけますね」

「そうだな。アメリアの言う通りだ。今度から気をつけるんだぞ」

「アメリア様やクロエ様の言う通りですね。今度からはルーナ様が倒れないように、私も今まで以上に体調管理には気をつけますね」

「お母様、お父様、ユーリヤ……。本当にありがとう」

「まぁ、仕事を始めたばかりだからな。今回は見逃してあげる代わりに、今日はゆっくりベッドで休むんだぞ」

「はい。わかってますよ、お父様」

「ルーナはいつも元気だから、ユーリヤ。ルーナがちゃんとベッドで休んでるか監視しててね」

「承知しました」

(なんか……お父様達がタックを組んだら……めっちゃ怖い気がする…………)

 このような感じで状況説明と反省会?が終わるのであった。


 お父様とお母様は、お仕事があるそうなのであれからしばらくしたら、私の部屋を後にした。今私の部屋にいるのは、私とユーリヤだけだ。しかし、私はゆっくり休んでいたがだんだん自分のベッドで寝ているのも飽きてきたので、ユーリヤに

「ユーリヤ。外出たい……。いいかな?」と聞いてみた。すると、ため息混じりに、

「ルーナ様。ダメですよ。今日は魔力回復と体力回復するための期間だと思って、素直に休んでください」

「そうだけど……。もう一応体を動かす体力くらいは回復したから……ねっ!お願い……」

「はぁー。仕方ないですね。分かりました。いいですよ。その代わり、私も一緒について行くことと、なにか体調に異変が起きたらちゃんと教えてくださいね」

「ありがとう!ユーリヤ」

 やっとベッドから離れられるので、遠足前の子どもみたいにはしゃぐ私であった。


 私は着替えて、リリーラ王国宮殿をユーリヤと一緒に散歩している。今私達がいる場所は、リリーラ王国宮殿の中にある[植物園]と言われている所で、ゆっくりしている。ここは、様々な植物が鑑賞でき、空気が美味しいと感じられるところだ。

「うん!ここは疲れた時に来るととても落ち着くのよね……。」

と私は言ったが、ユーリヤは少し元気がないように見えたので、

「ユーリヤ、大丈夫?元気がないように見えるけど」

「大丈夫ですよ」

と短くそう答えるだけで何も言わなかった。だが、私からしたら一つだけ心あたりがあった。

「ユーリヤ。私がルーエン君の汚れ払いをやっているとき、私の魔力切れとかに気づけなかったこと、気にしてる?」

「…………」

図星らしい。ユーリヤは一切悪くないのに……。私がユーリヤにちゃんと言っていれば、ユーリヤが落ち込む事はなかった。

「ユーリヤ、ごめんなさい。あの時ちゃんとユーリヤに魔力切れの事、言えば良かったよね。でもね、一つ誤解だけはしないでほしいの。私はユーリヤの事、すごく尊敬してるし感謝してる。いつも私のわがまま聞いてくれるユーリヤに少し甘えてたのかもしれない。次からはこんな事ないように気をつけるから、許して……」

しばらくその場に沈黙が訪れた。しかし、しばらくすると、

「ルーナ様……。そのようなお言葉を頂けて光栄です。ルーナ様に初めて会ったその日から、私はルーナ様を絶対にお守りすると、神に誓っておりました……。ルーナ様。こんな私ですが、これからもずっと一緒にいてもいいですか?」

私はその言葉を聞いて、目から涙が止まらなかった。だが、私は笑顔で、

「もちろんよ、ユーリヤ。逆に私はユーリヤ以外の護衛は、いくらお父様の命令であっても絶対に嫌よ。だからユーリヤ、これからも私の側にいてね」

私がそう言うと、ユーリヤは今まで見た事がないくらいの満面の笑みで、

「もちろんです。ルーナ様」

と言った。

 それから私達は、植物園でゆっくりとしているのであった。


 ー午後6時頃

私達はあれからしばらく植物園でゆっくり過ごした後、私の部屋に戻ってきた。

「ルーナ様、大丈夫ですか?」

「うん!ユーリヤのおかげで今まで以上に元気よ!」

「それは良かったです。では、ルーナ様が元気になったので、夕食にしましょう」

「いいわね!今日は朝もお昼も全然食べてないからとてもお腹が空いてるの。早く食堂に行って食べましょう!」

「そうですね。では、食堂に向かいましょう」

 そうして私達二人の休日は終わり、充実した日を過ごせたのであった。


 ーリリーラ王国のとある路地裏にて

「なんだよ。ルーエンの汚れの量を一人で払えるくらい魔力の量があるとは……」

「さすがアメリアの娘ですね。ですが、次回は今回以上の汚れを持った者を彼女のところで払わせて、一生汚れ払いが出来ないようにしてあげましょう」

「ヒッヒッヒ。その時が楽しみだな」

 そう言って、ある男の二人組は奇妙な話をしながらその場を立ち去って行くのであった。

今回もリリーラ王国物語を読んで頂きありがとうございます。今回は少し感動回にしてみたかったという理想があったので、試してみましたが……難しいですね。こんな作品ですが、これからもリリーラ王国物語を見守ってくださると幸いです。

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