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バットラ!~Battle Triangle 三校対抗全面戦争~  作者: くつぎ
第三章 その男、『審判』
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『審判』、思索

「なるほどね……全面戦争か」

「はい」

「まさか君がそんな話を持ってくるとは……予想外すぎてジュースこぼした」

「す、すみません」

「全面戦争ねー……楽しそうで素敵じゃん。一高に『最強』が現れてから、あまり派手に暴れられなかったからね。俺としては嬉しいよ。ありがとう」


 そう言って楽しそうに笑いながら、くしゃり、男は缶を握りつぶした。

 『審判(シンパン)』・東條飛鳥(とうじょう あすか)

 かつて『最強』が生まれた乱闘騒ぎにも参加した、二高最強と謳われる男。


「ちなみにだけど、君」

「あ、芹沢悠馬(せりざわ ゆうま)です」

「ああ、うん。芹沢くん」

「何でしょう!」

「当然その全面戦争は、勝つ自信があって受けたんだよね?」


 飛鳥の問いかけに、芹沢は小さく首をかしげる。


「ええ、まあ、一応」

「じゃあ、君の思う二高最強メンバーって、どんな感じ?」

「最強メンバーっすか? いやいや、東條さんさえいれば楽勝でしょう!」

「いやいや、そんなわけない」


 へらへらと笑いながら、飛鳥はひらひらと手を振る。


「正直な話、俺は『最強』に勝てない。二年前もあっさり負けちゃったからね」

「いや、でも東條さん、あれからめっちゃ強くなったじゃないですか!」

「頑張ったからね。でも、それはきっと向こうも同じことだよ」


 自分が強くなった分、相手も強くなっているはず。

 そんなことを考えながら、しかしなおも笑顔のまま、飛鳥は問いかける。


「だから聞きたいんだ。君が思う、『最強』にすら勝てる二高最強メンバーって、どんな感じかな」


 二高最強。

 芹沢は腕を組み、考えを巡らせる。


「あ!」


 やがて何か思い至った芹沢は、笑顔で飛鳥の方を向いて、言った。


「『踊子(オドリコ)』と『鏡像(キョウゾウ)』のコンビなんてどうでしょう!?」


 その提案に、飛鳥はしばらく目をしばたいた後、困ったように笑った。


「その二人、今、入院中なんだよね」


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