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バットラ!~Battle Triangle 三校対抗全面戦争~  作者: くつぎ
第十六章 その男、『発端』
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『戦争』、動く

「おう、ようやくきやがったな!」

「てめえらが来たんだろ、俺は招いてねえよ」

「うっせ! おい、一高のあいつはどうした」

「ここ、ここ! よっと、……おう! 来たぜ」

「なんかよくわかんねえ間に戦争が始まった感じになってんだけど」

「そもそもは二高だろ! 何だあの情報の送り方、チェーンメールかよ」

「あれ送ったのは俺じゃねえよ、三年の先輩だよ!」

「知るか! 仕掛けてきたのは二高ってことで間違いねえだろ!」

「それ言ったら一高も二高に仕掛けて来てんじゃねえか!」

「あれは三年の先輩が勝手に」

「ならこっちも三年の先輩が勝手にだろ、お互い様だ!」

「それより、言いたかねえんだけどさァ」

「あ?」

「んだよ」

「明らかに三高は被害者側じゃね? 奇襲受けすぎじゃね?」

「それはドンマイ」

「おいコラ」

「もうこうなったら仕方ねーよ」

「ああ、もうルールだのなんだの言ってる場合じゃねーよ」


 場所は三座川高校・校門前。

 図書館での小競り合い以来、日数にして一週間ぶりに、『発端』の三人が顔を合わせた。


 一高『発端』、三崎拓史。

 二高『発端』、芹沢悠馬。

 三高『発端』、桧山颯太。


 三人は顔を見合わせ、深く息をついた後、それぞれがそれぞれに、武器を向けた。


「最低限のルールを一つ。最後まで『誰か』が立っていた学校が勝者。どうだ?」


 芹沢に短刀を向けるのは、三崎。


「それが一番わかりやすいな。全員参加できるし、誰も文句ねえだろ」


 桧山に薙刀を向けるのは、芹沢。


「あとついでに、器物破損に関しては負けたとこで弁償してもらうからな」


 三崎にトンファーを向けるのは、桧山。


「んじゃ」

「ああ」

「戦争開始、だな」


 響く金属音。

 引き金となるには充分の音量。


 先頭が動き出したのはその直後。

 二高軍勢の最後尾で、皇牙はまた小さく笑った。



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