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バットラ!~Battle Triangle 三校対抗全面戦争~  作者: くつぎ
第十四章 『審判』と『極神』
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『二高』、危機

「変な感じがする」

「そういう能力だよ」

「ふうん」


 笑みを浮かべたまま、くるくる、槍をまわす帆風。

 一歩、踏み込むと同時に、飛鳥の腹を穿つ。穿った、はずだった。


「お」


 攻撃は、無効。

 同時に、帆風の左肩に斬撃が走る。

 すぐさま後ろに跳び退って、帆風は自分の左肩に手を置いた。


「斬られた?」

「俺が、ではないけどね」


 長刀を肩に担ぎながら、にこり、飛鳥は笑う。


「なんとなくわかってると思うけれど、俺の能力はいわゆる『法』というものでね」

「……」

「『法』を犯せば『断罪』される。それが摂理」

「そういうこと」


 肩から手を外し、槍を握り直す。

 今度は、横方向に薙ぐ。つまり斬撃……だが。


「ん」


 ピシ、という音と共に、今度は帆風の頬が切れる。


「判定おかしくない?」

「何言ってるの。俺は『槍による攻撃』と言う意味で『刺突』を指定したんだけど?」

「おかしいのは設定か」


 にじんできた血を拭きとりながら、帆風は笑う。

 可笑しそうに、笑う。


「まあ、いいか。槍なんかなくても」


 ぽい。

 効かないと見るや、帆風はあっさりと槍を投げ捨てた。

 槍が空中に霧散するのを見届けることもなく、左手に右拳を打ち付ける。


「槍さえ使わなきゃいいんだ、とりあえずは」


 右手を広げた途端、帆風の周囲を包むように、風が起きる。

 風は勢いを増し、やがて鋭利な刃物のように。 


「それが君の能力かい?」


 その問いかけに、帆風は答えない。

 にやり、笑みを浮かべて、地面を蹴る。

 頭めがけて放たれた蹴りを、寸でのところで躱す飛鳥。


「!?」


 帆風の足が通った後を、風が追う。

 飛鳥の頬がわずかに裂ける。飛鳥の髪が、わずかに切れて落ちる。

 まるで鎌鼬。


「これは、やばいかも」


 自分はどうやら、彼女の何かしらのリミッターを外してしまったらしい。



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