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バットラ!~Battle Triangle 三校対抗全面戦争~  作者: くつぎ
第十四章 『審判』と『極神』
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『二高』、挑発

「何があったのか、大体想像はつく感じがするけれど」


 三座川高校、屋上。

 フェンスに仁王立ちしていた飛鳥は、いつも通りへらへらと笑いながら、校門の方を見下ろす。


 視線は校門のそば、一ノ宮高校一行に同行してきた灯熾。

 飛鳥の視線に気づいた灯熾は、無表情のまま顔の前で両手を合わせた。

 謝っているらしい……が、おそらく言わんとしている言葉は『ごめん』ではなく『めんご』だ。


「ま、いろいろあったってことだろうねぇ、伊田くん」

「そうっすねぇ」


 飛鳥の近くにいた詠時が、ちらり、三座川高校の面々を振り返る。

 屋上に座り込んでいる深花が、悔しそうに舌打ちをした。


「単純な体力勝負で競り負けるとは思いませんでした」

「言うねぇ、深花ちゃん。単純に考えて、女の子が男の子より弱いのは仕方のないことだよ?」

「そんなことないですー、僕は女の子の中では強い方ですー」


 むくれながら、地面にのの字を書く深花。

 その様子を見てから、詠時は校門の方へ視線を移す。


「どうします? 予期せず大集合っすよ」

「いや? よく見てみなよ、伊田くん」


 ふいに目を細めて、飛鳥は校門を指さした。


「『最強』は、まだ来ていない」


 視線の先で、指をさされた先で、千里が笑う。


「来ると思う?」

「どうっすかね」

「来ないなら来ないで、俺がやりやすいだけなんだけど」


 校門をさしていた指で、千里に向かって手招きをする。

 挑発するように。


「さあ、楽しくなってきた」


「さあ、楽しくなってきた」


 飛鳥に手招きをされた千里が、にやりと笑みを深める。

 後ろにいた架月が、呆れたように溜息をつく。

 同じように後ろにいた帆風は楽しそうにストレッチを始める。


「帆風ちゃん」

「ん」

「あそこまでいける?」

「余裕」


 千里の後ろを通り過ぎた帆風が、数歩走って地面を蹴った。


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