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バットラ!~Battle Triangle 三校対抗全面戦争~  作者: くつぎ
第十三章 『極神』と『神官』
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『一高』、進軍

「さあ、行こうか」


 場所は変わって、二階堂高校、校門前。


「行こうか、はいいですけど」

「うん? どうかしたかい、架月くん」

「そちらの方は?」


 架月は困ったような顔をして、ちらり、千里の隣にいる少女を見た。


「ああ、この子は浅宮灯熾さん。『幻影』と呼ばれてて、俺の親戚の女の子でもありつつ、二高では『審判』に次ぐ実力者と言われているらしい子だよ」

「大体合ってます」

「長い説明をありがとうございます」


 千里の紹介に、灯熾がぺこりと頭を下げる。

 それに頭を下げ返しつつ、架月は少々首をひねる。


「何がどうなって、彼女が一緒に?」

「つまり『審判』は三高に向かったそうだから、これから俺たちも合流しようってこと」

「すみません、もうちょっとわかりやすく……ああいや、待ってください、今ちょっと頭の整理を」

「大変そうだなぁ」


 頭を抱える架月に、灯熾が同情を含んだ視線を向ける。

 はあ、と深い溜息をついて、架月は千里の方を向く。

 千里は相変わらずにこにこと笑いながら、校門の外を指さした。


「ほら、行くよ」

「「はーい」」


 千里が先導し、帆風と灯熾が声をそろえて返事をする。

 その様子に架月は再び頭を抱えた。


「つまり、連戦ってこと?」

「架月まだ戦ってないじゃん」

「まあそうだけど」

「だから問題ない。私もまだ眠くない。大丈夫」


 拳を握って元気アピールをする帆風。

 そうじゃなくて……などと言いかけて、架月はまた溜息をつく。


「架月くーん、溜息ばっかりついてると幸せが逃げていくよー」

「今まさに僕を幸せから遠ざけているのはあなたです」

「あっはっは、否定できない」


 楽しそうな笑顔のまま歩いていく千里の背中。

 その背中に、帆風と灯熾がついていく。

 さらにその後ろについて、架月はガシガシと頭を掻いた。


 ああ、もう何を言っても無駄らしい。



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