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バットラ!~Battle Triangle 三校対抗全面戦争~  作者: くつぎ
第四章 その少女、『怪力』
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『怪力』、伝達

「くだらないきっかけっすねー」

「でしょ。俺もそう思う。でも、楽しそうだとも思わない?」

「思う。楽しそう」


 飛鳥の話を聞き終えた和樹は、にこにこと笑いながら、ゆらゆらと体を揺らす。


「でも会長、一高にも三高にも、強い子たぶんいっぱいいますよー。私ら真正面から行って勝てますかねー?」

「それはどうかな。かと言って、だまし討ちが通用するとも思えないし。変な先制攻撃してやられるのも嫌だしな」

「それは確かにー。……あ、じゃあ会長」

「うん?」


 一人しかいないにもかかわらず挙手をして、和樹は言った。


「とりあえず、情報収集から始めてみましょー」

「情報収集」

「まずは一高と三高の強い人を調べてみましょー。抜かりないように」

「ああ、それは確かに大事だね」

「んで、勝てそうになかったら欠席しましょー。これで決まり」

「いや、欠席は駄目だよ、芹沢くんが可哀相だから」

「じゃあ私だけ欠席しますー」

「まさかの」


 和樹の提案に、しかし飛鳥は考える。

 確かに、敵の情報を知ることは重要。そこから勝てる算段を導き出さねばなるまい。


「ああ、でもそういえば俺、三高の強いやつって全然知らないんだよね」

「三高? それなら私でも調べられますよー」

「え、本当?」

「だって私、三高に友達いっぱいいますもん」


 携帯を取り出した和樹は、にこにこと楽しそうに画面を繰る。


「幼馴染もいるし、従兄もいるし、あと友達の友達もいるし」

「友達の友達は他人でしょ」

「えー、友達の友達は友達ですよー、たぶん」

「いやいや、友達なら友達でいいじゃん」

「まー、どうでもいいですそれは」

「よくないよ」

「あ、ちなみに今言った幼馴染も従兄も、結構強い子たちです」

「先に言って。大事、強い人情報大事」


 マイペースな子だ。

 飛鳥はそんなことを思いながら、小さく溜息をつく。


「皇牙が気に入るわけだよ」



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