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欲張ってチートスキル貰いすぎたら、ステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します  作者: ゆさま


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チートスキル覚醒

 ――翌日。




 朝の光を受けて、すっきりと目が覚めた。昨夜はいつにも増して濃厚だった。美少女五人を相手に引くことなく、全力でぶつかった。


 にもかかわらず目が覚めたら疲労は残っていないし、それどころか全部出しきったはずなのに、朝にはすっかり元気になってズボンを押し上げている。我ながら素晴らしい体だ。


「私に実体があれば処理させていただくいのですが……」


 いつの間にかベッドの傍らに立っていたレイナは、俺の下半身を見ながら申し訳なさそうな顔をしている。


「いっ、いや、大丈夫だから! それより体の方は上手く出来たの?」


 俺はベッドから降りて、ゴソゴソ着替えながらレイナに問う。


「はい。朝食後に私の部屋でお見せします。朝食の準備はできておりますので、まずはダイニングにいらしてください」


 レイナは一礼して瞬間移動で消えた。そうこうしていると、みんなも起きてきたので、支度して揃ってダイニングに向かった。




 朝食を済ますと、レイナの部屋に全員で集まった。あの山のように積みあがったコアを使って、どんな肉体を創ったのかとても楽しみだ。


「こちらが創り出した肉体です」


 レイナが指し示したベッドには、レイナと同じ顔の美少女が横になっている。素っ裸ではなく、ちゃんとメイド服を着ているな。これがレイナの肉体になるのか。


 大量のコアを使って、レイナのスキルで創り出された肉体は、霊体のレイナのように透けていない。肌は白くて滑らかだが、血の通っているかのような温もりが感じられる。


 できる限り強力な肉体って言っていたから、ゴリゴリマッチョだったら嫌だな……と思っていたけど、霊体のレイナと全く同じ見た目なのでホッとした。


 あとはこの体に、レイナの魂を宿らせればいいはずなのだが……。ノエルに視線を送ると、ノエルは横たわっているレイナの肉体に近寄った。


「じゃ、始めるよ」


 ノエルは右手で霊体のレイナの背に手を当て、左手で創り出したレイナの肉体の手を握る。そして何やらぶつぶつ呪文を唱えだした。しばらくそうしていると、レイナの霊体の姿が消えて、ベッドに横たわっている肉体がぼんやりと光った。


「うまくいったのか?」


 俺の問いにノエルは「ええ」と頷く。それと同時にレイナの肉体が起き上がり、各部を確かめるように手足を動かした。


 俺が「レイナ、気分はどう?」と問いかけると「この感覚……、久しく忘れていましたが、悪くありません」と、ニコッと微笑んで答えてくれた。


 生身の体を得たレイナの可愛さは、今まで以上に強烈だ。思わず俺の心臓がギュッと収縮し、その美しい姿に俺の視線は釘付けにされてしまった。


 しばらく俺が固まっていると、ノエルが俺の肩をトントンと指でつつく。


「説明を続けてもいいかな?」


 ジト目のノエルに後ずさりしつつ「ああ、頼む」と答えた。


「ついでに仙霊せんれいのチートスキルを獲得しておいたよ。基礎能力が上がって、固有の魔法を行使できるようになったよ。これで神に限りなく近い精霊になった。あとはレベルさえ上げれば女神にも通用するはず」


「それは頼もしいな。ところで、魂のハーネスの方はうまくいったのか?」


 そう俺が聞くと、ノエルは微笑みながら俺の目を見ている。


「うまくいったよ、私の声がまた頭の中で聞こえるでしょ?」


 ノエルの口は閉じたままなのに、彼女の声が俺の頭の中で聞こえる。嬉しそうに弾んだ声が直接頭に響いて、ちょっとくすぐったい。でも、ノエルが俺の中にいた時と同じ感覚だ。


 魂のハーネスが繋がると言っても、見た目で俺とノエルが紐のようなもので繋がっているわけではない。だが、直接触れているわけでもないのに、ノエルの魔力を直に感じられる。


「今までは意識したことも無かったけど、変な感じがするね。離れているのにノエルと密着しているみたいだ」


「物理的な距離とか関係なく、霊的な作用で魂と魂が繋がっているからね。それよりもさぁ……」


 ノエルは俺に抱き着くと、甘えた声を出す。


「カイトの中にいたときは何とも思わなかったけど、こうしてカイトの魂と直につながっている感じ、凄くいいね。ドキドキしてきた。ねぇ、カイトももっと強く抱きしめて」


 なぜか色気全開で体を擦り付けるノエルのせいで、俺の体が火照ってきた。


 でも今はそれどころじゃないよな……。込み上げてくるえっちな気分を抑え込んで、ノエルに言われた通りに、彼女の背中に腕をまわしでギュッと抱きしめた。


「物知りさんの権能を使うには、抱きしめて密着する必要があるんだな?」


「ないよ。私が抱きしめて欲しいだけ」


 ノエルは息を上げて、俺に顔を寄せる。周囲から湿った視線が俺とノエルに集中しているのが分かる。


「ノエル様だけずるいです!」


 クレアの声にハッとしたノエルは、俺から離れる。


「つい興奮して、本題を忘れるところだった。あなた達にチートスキルを覚醒させるためにカイトと魂のハーネスをつないだんだっけ」


 マユ、クレア、フィリス、アイリの四人はジト目でノエルを見つめている。文句の一つでも言いたそうな顔だな。なぜかレイナだけは、少し悲し気な表情に見える。俺の気のせいか?


 ノエルはゴホンと咳払いをして四人の顔を見る。


「じゃ、チートスキルを覚醒させるね。順番にこっちに来て目を閉じて手を出して。まずはマユから。何も考えなくていいから」


 マユは「ええ……」と不安そうに返事して、おずおずと前に出る。


 ノエルの指示通りマユが手を差し出すと、ノエルはその手を握り呪文を唱え始めた。マユの体内に魔力が巡っているのを感じる。しばらくその様子を眺めていると、ノエルは「終わったよ」と告げた。


 マユの外見上は何も変わったことは無い。でも、マユから出ている魔力の波動の雰囲気が変わったと感じる。


 クレア、フィリス、アイリも同じ手順で儀式が行われた。思ったよりもあっさりと儀式は終わったな。みんな波動の雰囲気が変わったのは分かるが、うまくいったのだろうか?


「これで全員チートスキルが目覚めたの?」


「ええ、全員無事にチートスキル『聖女』または『勇者』を獲得できたわ。ステータスが格段に上昇して、レベルの上限がなくなったよ」


「よし! これで女神に対抗できるな!」


 俺はみんなに笑いかけると場の雰囲気が明るくなるが、ノエルだけは真剣な表情を崩さない。


「まだレベルが全然足らないからレベルを上げないと。魔王が活動を始める前に各地のダンジョンを片っ端から攻略しよう」


「そうだな、レベル350とやらの魔王も倒さないといけないし、頑張らないとな」


「召喚された魔王はレベルが高い。そのうえカイトと同様に、複数のチートスキルを持っているかもしれない。だけどその力を使いこなすには、それなりの修行が必要なはずだから、魔王が本格的に活動を始めるまでにはまだ時間があると思う」


「そうか、俺も最初はダイアウルフにすら勝てなかったもんな。魔王は今頃修行してるのかもね」


「いかに強力なチートスキルを与えられたとしても、使いこなせなければ意味がない、ということね」


 そう呟くマユの瞳には、闘志が宿っていた。まるで自分に言い聞かせているみたいだ。


 みんなもやる気が出ているみたいだし、早速ダンジョンに潜ってレベル上げをするぞ! そう意気込んだその時、強力な波動の持ち主が屋敷の庭に突如現れたのを感じた。


 ノエルは目を閉じて、波動の持ち主を探っている。


「この感じ、女神ではないわね。でもレベル350くらいかな。明らかに超越者の強さ持っている」


 ちょ、レベル350って、まさか……?


 みんなで急いで庭に出ると、そこには黒髪ツインテールの美少女が立っていた。

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