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欲張ってチートスキル貰いすぎたら、ステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します  作者: ゆさま


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40/50

性癖

 公爵さんの屋敷で大暴れした俺たちは、アーリキタの街に戻って、テンプーレ亭で食事をしている。


 ノエル、あんな感じで公爵さんは、フィリスのことを諦めたのかな?


「完全に諦めていないけど、カイトの戦力が軽視できないほどに強いことを知って、しばらくは手出ししてこないよ」


 しばらくね……。ま、とりあえずはそれでもいいか。


 そういえば、思っていたよりクレアとフィリスの攻撃は強烈だったけど、騎士団に死人とかたくさん出たかな?


「あの場にいた騎士たちは、Bランク級の強さで、それなりの装備品で固めていたから、けが人は多数だけど誰も死んでないよ」


 それならいいんだけど。


「でも、カイトは甘いよね。向こうも殺す気なのだから、返り討ちにして死んでしまっても仕方ないでしょ?」


 それはそうかもしれないけど……。


 ついこの前まで、日本で普通に暮らしていた俺からすると、やはり人を殺すのは抵抗がある。ノエルの言い方は、容赦がないように聞こえてしまうのだが……。とにかく誰も死んでいないなら良かった。


 ところで、フィリスはどう思っているだろう? フィリスを見ると落ち込んでいる感じではないが、きっと複雑な胸中なはず。


「フィリスの実家をかなり壊したし、お父さんにも無茶言ったけど、本当に良かった?」


 フィリスは手を口元に持っていき、クスクスと笑い出した。


「カイトったら、ホントに無茶苦茶言うんだから。でも、すごくスカッとした。いつも頭ごなしで、私の話なんて聞いてくれない人だったから」


 フィリスは、気にしていないようなので一安心だ。彼女は明るい口調で続けた。


「それに、兄様とも初めてあんな風に向き合ったんだよ。今まで話しかけられたことさえ無かったと思う」


 向き合ったというよりも、一方的にボコっただけな気もするが。あのお兄さんの物言いや態度には、少々思うところがある。


「勿体ないよなー。もし俺にフィリスみたいな可愛い妹がいたら毎日かまうのに」


「カイトが兄様だったら困るなぁ。実の妹にでも手を出しそうだもの」


「もちろん手は出すけどね」


「カイト兄様いけないわ! とかやりたいの?」


「それいいね!」


「私はむしろ、カイトに姉様って呼ばせて攻めたいかな」


「あー、そっちのほうがいい! 今夜やろう!」


「え……、うん」


 冗談だと分かっているはずだが、フィリスは顔を赤くして黙ってしまった。


 少しの沈黙の後、彼女は目を逸らしたまま咳ばらいをすると、話題を戻した。


「……それにしても、エラッソス公爵にあんな態度をして無事に生きているなんて、カイトくらいなものだよ」


 フィリスは嬉しそうに微笑んでいる。これなら問題なさそうだ。


 ほっと息をついたところでマユを見る。


「そういえば、公爵さんはマユの能力を見て聖女の再来か? とか言ってたよね」


 マユは苦笑いを浮かべつつ「ええ」と頷く。


「マユが二十年前の聖女と同じ能力を持っていたなんて驚いたなー。神殿に行って、聖女の能力を持ってます、って言ってくる? もしかしたら、聖女様! とかってみんなにチヤホヤされるかもよ?」


「そんなのやめてよ。私はもてはやされて生きたいわけじゃないから! カイトだけが愛してくれればそれでいいの!」


 あかん、胸がキュンって締め付けられた。マユが可愛すぎて辛い。今すぐ押し倒してしまいたい!


 湧き上がる感情を抑えつつ、ふとクレアを見ると表情を曇らせて考え事をしているようだ。


「クレア、どうしたの?」

 

「やりすぎないでとのご命令に、力の加減をうまくできませんでした。カイト様の気が済むように折檻してください!!」


「いや、クレアに乱暴する気なんてないから」


 俺が首を振ると、なぜかクレアは鼻息を荒くして迫る。


「そんな! 私はカイト様の奴隷です! もう、無茶苦茶に乱暴にお仕置きして欲しいです!!」


 何を言っているんだ、この子は……。


「そもそも、クレアのことを奴隷だなんて思ってないよ。そうだ、クレアの奴隷の指輪を解除してもらおうか? 今なら100万イェンくらい大した出費じゃないし」


「えっ!? 嫌です! カイト様、私を捨てないでください!!」


「クレアは俺にとって大切な人だよ! 捨てるわけない。奴隷の指輪を解除するだけだって」


 クレアは床に膝をついて、涙を滲ませて俺に縋る。


「マユ様もフィリス様も綺麗で強くて素敵です……。私は、お二人には敵いません。せめてカイト様の奴隷として、お傍に置いてください」


「クレアだってとても綺麗だよ。それに十分強いでしょ? 俺は三人のことを同じくらい大事に想っているんだよ」


「それでもカイト様の奴隷がいいんですー!」


 涙ながらに訴えるクレア。俺が困っているとノエルの声が聞こえてきた。


「この子は、カイトに強引に従わされている性奴隷って設定が興奮する性癖みたいだから、放っておいたら?」


 やっぱりプレイだったのか……。まぁ、人それぞれあるだろうから、とやかく言わないでおこう。


「分かったよクレア。今後も俺の奴隷として頼むよ」


 微笑みかけると、クレアは「はい!!」と嬉しそうに返事をした。


 


 * * *




 この日の夜は、マユとは甘々な言葉を囁き合いながら濃厚に。クレアとはちょっと乱暴かつ強引に。フィリスとは姉様にいたずらされちゃう弟という設定で。


 普段とは少し変わったプレイで盛り上がるのだった。

 

カイトに縋るクレアのイメージ。

挿絵(By みてみん)


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