プロローグ
お久しぶりです。ほぐらしかです。
久しぶりの投稿になりますが、こちらは不定期更新で、趣味で書いていく予定なので、忙しくないかつ思いついたら更新していくので更新にものすごい時間がかかると思いますが、読んでいただけると嬉しいです。また、この小説は思い付きで書き始めているので、誤字や変な構文で作られていますのでご了承ください。
なにも変哲もない夜のコンビニに足を運ぶ。
今年で大学も終わりだ。
2年しか研究室行ってなかったのに、4年間いたような長さを感じてしまっている。
年とったのかなぁ・・・
そう思ってしまうのは我ながら呆れる。
ため息を一息空いて空を見上げる。
星が見える。
否か特有で、いて座がよく見える。
白い息が対向車のライトによって強調される。
ほんと寒い・・・
今の温度は何度だろう。氷点下いってそうだ。
そう思えるぐらい寒い夜、適当に考えながら歩いているとコンビニに着いた。
コンビニは暖かい。冬はホットメニューが恋しくなる。
ホットココアとチキン、それからビール一缶を買って家に帰る。
今日はクリスマス。一人ぼっちのクリスマスだ。
悲しい気持ちはとうに置いてきた。
今日は、あまり飲まない酒でも飲んで寝よう。
そう思いながらコンビニを出て、木造建築のアパートへ向かう。
歩いている途中、ふと右を向くと、あまり意識していなかった公園が目に入ってきた。
なぜか、このときの俺はなんとなく公園によってココアを飲むことにした。
近くのベンチに座って一息つく。
「・・・寒っ」
小さい声で寒いと言ってしまったが、幸い誰もいない夜中。もうじきクリスマスも終わる。
そんな時間になんでチキンを買ってしまったのか、我ながら阿保らしい。
まあ、大学生活最後だし、あと少しで卒業だ。
苦しかった大学からやっとおさらばだ。
そう思ってもすぐに社畜になったイメージが湧いた。
さらに、鬱々しくなる。
また一息溜息を吐く。
目の前の滑り台とブランコを見てふと昔を思い返す。
まるで走馬灯のようだった。
あの頃は本当に楽しかったな。
あの頃は勇気があったな。
あの頃は正義感が強くて、夢もいっぱいあったな。
あの頃、あの頃と思い返してもきりがない。
頭を軽く横に一振りして意識を現実に向ける。
もっと現実をみろ。日和るな。
自身に言い聞かせて前を見る。
意識が現実に戻った瞬間、目の前が光った。
訳が分からなかった。
また意識がぼんやりしてきた。
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身体に力が入らない。
なんだこれ。顔が冷たい。てか土臭い。
10秒してやっと目が開けられるようになった。
目を開け、どうにか体を起こすと、一瞬石で殴られたような鈍い痛みが頭に響いた。
「うっ・・・!」
反射的に蹲り、手で頭を支える。
治り始めたころには、意識が体から目の前に移った。
そこには崖があった。そして周りは木が生い茂っていた。
森のような場所だった。
「崖なんて公園にあったっけ?」
疑問しかなく、さっきから訳が分からないことが起きすぎている。
整理がつかないが、なぜかこのままだとやばい気がした。嫌な予感がした。
おぼつかない動きをしながら、小鹿のように立ち上がろうとしたとき、手にビニール袋が当たった。幸い、買ったものはあるようで、チキンも袋に入っていた為汚れていないようだった。これなら何があってもとりあえずは大丈夫そうだ。
しかし、飲みかけのココアがどこかに行っていることに気が付き、飲み物はビールしかなかった。こんなところでキャンプなんかしたらクマに襲われそうだ。
「とにかく、人がいそうなところにいこう。このままだと死ぬ気がする」
こんなところで死ぬなんて悔いしかないぞ。
後悔が俺を動かしてくれる。俺は、崖から逆の方向に進むことにした。
正直、人がいるかなんて確証はないけど今は運に頼ることにした。
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歩いていると花畑が見えてきた。
コスモスのような花がたくさん生えていた。
こんな森の中にぽつんとあるなんて意外に思った。
普段、花なんて興味がなかったけど気になって寄り道した。
花の甘いにおいと、程よいそよ風が花をなびかせる。
その光景があまりにもきれいだった。
そういえば、空も快晴だった。
花を見ていると、人らしき誰かがいることに気が付いた。
不安しかないが、今は藁にも縋る思い。人らしき誰かのもとへ行くことにした。
近寄ってみると、本当に人なのかわからない人がいた。
犬か狼、それか狐の耳をして、銀髪。そして尻尾。
割と幼い子が花を摘んでいたが、見た目は13歳と思われる。
服装はドレスのようなものを着ている。コスプレか何かか?
近寄っている途中、子供がびくっとしてこちらに振り向いた。
足音で向こうも気が付いたようだった。
「誰!?」
おしとやかでかわいらしい声を発した女の子はこちらを警戒し、距離を開ける。
「あ、あのう・・・」
あ、やばい。久しぶりに話すからめっちゃ不審者みたいに話してしまった。
俺が声を発すると、女の子は睨んで、尻尾を立てていた。
「ここってどこですか?」
そういうと、女の子はさらに警戒した。
「あなたは何を言っているの?」
「いやぁ、自分もわからなくて・・・」
「・・・」
訝しげにこちらを見ているが、事実を言ったまで。
嘘ではないと何度か話すと少しだけ警戒をほどいてくれた。
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「でも、気が付いたらここにいるなんて変な話。誰も信じないわ。そんな話。」
「わかってはいるけど、本当なんだよなぁ」
半信半疑なのか、少しだけゆっくり女の子と話しをするようになった。
警戒を解くのに30分かかった。
こんなところでこの子と話している暇はないんだけど。
でも、この子を一人にするのもやばいような。でも、一緒にいるところを誰かに見られれば俺が不審者になっちゃうしなぁ・・・
とりあえず、どうにかこの子から人がいる場所の情報を得ることに集中しよう。
「あのさ、ここからどこに行けば人がいるところに行ける?」
この子の容姿のこと、なぜここにいるのかを聞く前に早く安全になりたいと思ってしまう。
というかまだ状況が整理できないのに、変に情報を頭に入れたくない。
後で名前だけ聞いておこう。いつかお礼したいし。
「ここからあの道をまっすぐ行くと看板があるから、看板を左に進むと道に出られるわ。それから道を左に行くと王都に行けるわ。」
「王都?」
「王都も知らないの?変な人」
また呆れたような声で話してくる女の子であるが、王都って完全に俺の世界ではないのは確かだ。これ、帰れるのか?
「アルバヘルム王都。そこに行けばとりあえず大丈夫だと思う」
「そっか。ありがとうな」
ありがとうと言うと、女の子はなぜかそっぽを向く。
「感謝されることなんてしてないわ」
「いや、本当に助かるよ」
「・・・」
なんだろう、よくわからない。
とりあえず名前聞いておこう。
「あのさ・・・」
名前を聞こうとしたとき、銃声がした。
読んでくださり、ありがとうございました。
読みづらいところなどあったと思います。またいつか更新するので、また読んで下さると幸いです。それではまたいつか。