スライディング土下座
家に入り、取り敢えずアムールの身体のマッサージをした。足を触ってみると、結構張っていた…やはり、昨日の疲れが溜まっているみたいだ…私も、働き詰めの時は、足がパンパンに張ったことがあった…これって結構辛いんだよね…あの時は湿布とかでどうにかしてたけど……
あれ…ポーションでいけるかな?
確か体力とかも、回復するって言ってたよね…私も飲んでみてわかったけど、凄い効き目だった…
初級ポーションを薄めて飲む冒険者もいるって言ってたし、栄養ドリンク的な感じで飲めば、疲れとかマシになるんじゃないかな…
物は試しだよね…アムールの好きな、リンゴジュースに初級ポーションを半分程入れてっと…
「アムール、これ飲んでみて?少しだけポーションが入ってるから、辛くなくなるかも!」
「ありがとう。いただきます。」
ジュースを飲むと、次第にアムールの顔色が良くなってきた。流石ポーション!どうかな?
「どう?」
「うわ〜、すごい!ぼくげんきになっちゃった!」
凄い凄いとジャンプして喜んでる…ポーションは効いたようだ!訓練に慣れるまでは、ポーションを薄めてあげることにしよう…またあとで、ポーションをたくさん作ろう…というか、ポーション入りのジュースを作って保存しておこう…いつでも飲めるようにね!
「じゃぁ、お店に行こっか!今日も一日がんばろうね!」
それから、2人で服を着替え、家を出た。道中アムールは元気で駆け出すほどだった…
門前ーーー
門に着くといつも通りヒューがいた。ヒューを見るなり、駆け出したアムールはヒューに突撃した…
「ひゅーおはよー!」
「おっと…おう。おはよう!」
よろける事もなく、受け止めたヒューは私とアムールに挨拶をし笑顔で笑っていた。
「おはよ!これ、昨日のお礼のお弁当と、訓練料のポーション!」
依頼料を払うと言ったら、受け取れないと言うヒューに、代金の代わりにポーションを提供する事になったのだ…ポーションの様な高価な物も要らないと言っていたのだが、在庫を見せると、引き気味ではあったが、了承してくれた。
ヒューに渡したのは、初級ポーションと魔力回復初級ポーションの2つ。なんでも、魔力回復ポーションというのは、存在しないらしい…。自分のステータスを見ながら、こんなのあったらいいな…と軽い気持ちで作ったのが悪かったのかも…まぁ、作ってしまったのでしょうがない…ヒューが使った感想もそのうち教えてくれると言っていたので、それも楽しみだ!
「おう。弁当もありがとな!昼に食うよ。」
「あっ!あとこれ!シオンさん?に渡して欲しいの!ポーションありがとうございましたって、伝えておいて!」
そう言って、初級ポーションが入った袋と、3個入りのサンドウィッチを入れた袋を渡した。あの日ポーションがなかったら、私も歩けなかったしね…
「ちゃんと渡しておく。今日も一日頑張れよ」
「うん!」「ぼくがんばって、たくさんうる!」
最後にまたねーといい、門から離れ、お店に向かう
着いたのだが、1人の男性が店の前に立っている…
なんていうか、イケメンはイケメンなんだけど…疲れてるのかな…?どんよりしてる…これ、話しかけた方がいいのかな?スルーしたい…などと考えていると、こちらに気付いたのか、駆け寄ってきた…
こわっ!なに?
とっさにアムールを庇う様に腕の中に抱き込む…
ズサーーー
「…………。」
「…………。」
「…………。」
…ん?
スライディング土下座?




