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アムールの涙

商業ギルドーー


ギルドに着くと直ぐにミーナさんの窓口に行った。そこには、私たちに気が付き驚くような顔をした後に、笑顔で挨拶をしてくれた。


「あのーお店を、したいなぁ…と思いまして、なんていうか、露店販売みたいな感じなんですけど?」


「かしこまりました。こちらの部屋にどうぞ!ナギさん達がいらっしゃったら、報告する様に言われていますので、お待ち下さい。」


「はい。わかりました。」


「はーい。」


何か、問題児の様な対応なのだが…まぁ…仕方がないか…


「お待たせしました。」「待たせたな!」


「お久しぶりです。本日もよろしくお願いします。」


「よろしくおねがいします。」


私に続いて頭を下げるアムールに、2人はとても驚いた…


「おー!お前随分お利口さんになったな…関心関心!んで、今日はどんなようだ?」


「はい。露天販売の相談に来たんですけど、規約とか教えて頂きたいなぁ…と」


「規定は基本的に、犯罪行為に繋がったり、ぼったくり、詐欺などをしなければ、問題ない。どんな店を考えてんだ?」


なるほど、なら大丈夫だと思う!誠実にやればいいって事だよね!


「はい。サンドウィッチ屋さんをしようと思っておりまして…サンドウィッチがこれです。是非食べてみて下さい。試作品です。」


「サンドウィッチ?なんだそれ…また、とんでもねぇものじゃぁ、ねぇーよな?」


「いえいえ!大したものではないです!パンに具を挟んで食べるんです!」


「それなら、大丈夫か…?」


物凄い疑われていて、内心ドキドキしてる…取り敢えず食べてもらおう!


「まぁまぁ…試作品持ってきたので、ギルドマスターとミーナさん、さ食べてみて下さい!アムール、サンドウィッチの説明できる?」


この日の為にアムールと説明の練習をしました。

会話の勉強も兼ねてだけど、頑張れ!


「うん!ぼくにまかせて!まず、これがいちごじゃむのさんどうぃっちだよ!ざいりょうはしょくぱんといちご、れもんとさとうです。」


アムールの説明は完璧!成長を感じる!


「では、頂こう…」 「はい。」


ジャム?と首を傾げながら、2人は、恐る恐る口に運んだ…


「………うめぇ」 「おいしい…」


おーー!美味しいって!よかった!アムールも嬉しそうだ!


「おいしいでしょ!ぼくもすきなんだ!つぎに、これがぶるーべりーのさんどうぃっちだよ!ざいりょうはしょくぱんとぶるーべりー、さとうだよ!これは、ちょっとすっぱいよ!」


「………。」  「…おいしい」


「つぎにこれが、おれ「ちょっ、ちょっとまってくれ!」ん?」


「どうかしました?」


どうしたんだ急に…いい感じにアムール説明出来てたのに…アムールも急に止められて、戸惑っている。


「これ、なんだ…まずパン!こんなに柔らかいパンは見たことがない!そして、中のジャムとか言うやつ!何で作られてるって言った?砂糖?砂糖って、こないだウチが買い取ったやつだよな?この甘さ確実に絶対、砂糖大量に使ってるよな!」


やばい!砂糖のことバリバリ忘れてた!ヤバイ!オコなの?こわい!再び怖い!弁明せねば!


「砂糖は入ってますけど、ちょっとですよ!沢山なんて、つ…使ってないです!」


「本当か?それは本当なのか?…商売甘く見てんじゃねぇーぞ!いくらで売るつもりだよ!こんなの、高すぎて売れるわけねぇーよ!美味くても、誰も買わねぇーよ!」


「えっと…値段は2種類の味で、銅貨4枚を考えていました。」


大体これで、元は取れるからいいかなぁ…と思っていたが、高いかなぁ…


「……は?これが2つで銅貨4枚?」


「えっと、これはあくまで味見なので、大きさはこれじゃないです!大体この2倍位ですかね!」


「…は?…馬鹿たれが!安すぎるんだよ!激安だろうが!」


「やすい?」


決して安くは無いと思う…日本円だったら、400円な訳だし…そんな事を考えていると、ミーナさんが話し始めた…


「はい。安すぎます。私でしたら、銀貨を出してでも食べたいくらいです。それに、その価格で出してしまいますと、市場が荒れてしまう可能性があるので、ギルドとして、認められません。」


「そう言うことだ…市場のバランスのことも、少しは考えてくれ…」


あっ…そっか…安く売りすぎでもダメだと気が付かなかった…周りのことも考えないと…ダメだなわたし…


「…すみません…」


普通に落ち込んだ…自分の利益だけ考えてた…私たち以外の生活を考えられてなかった…反省だ…


「どうして?…?さとうはさとうだよ?あまくておいしいよ?つかっちゃだめだったの?ぼく、がんばってつくったのに…なんでうっちゃだめなの?」


アムールは、なぜダメだかわからないようだ…当たり前か…

って、目から涙出てるじゃん!…は?これって…い…一大事だ!


「アムール!そんなにショック受けないで!これ、私のミスだから…アムールは悪くないから!」


「うぇーーん…ぼくがんばったのに…( ; ; )」


な…なんてことだ、ど、ど、ど、ど、どうしよう…か…か、解決策が…

私がめっちゃ、テンパっているのを見て、ギルドマスターまで、オロオロし始めた…


「ぉ…おい!泣くな!ど、どうすんだよ!」


わからん…どうしよ…私まで…泣きたくなってきた…どうしたらいいの…どう「はぁーー(´-`)」


ミーナさんの大きなため息が聞こえた…なんだ?と思い、顔を上げてみると…


「販売ができないと言ったのは、今の提示価格での販売ができないと言ったのです。販売価格を見直して頂けるのであれば、別に販売しても大丈夫ですよ。…ね?だから、アムール君は泣き止んで?ナギさんも、シャントしてください!ギルドマスターは、ギルドマスターらしくして下さい!」









………なるほど。


「そ…そうだ!は…販売価格を考えなおせ!」

「わ…わかました」

「ないちゃって、ごめんなさい…」



「はぁ…。分かればいいんです。しっかり、話を進めましょう。」


ミーナさんに勝てる日は、きっとないだろう…

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