イチゴジャムの行方
「なぎ!ぼくおじいちゃんに、いちごのじゃむあげたい!」
テストが終わったばかりだけど、アムールは元気だな…んじゃ、ジャム配りに行くか!
「そういえば、まだジャム誰にもわたしてないね…今日の午後からわたしにいこうか!みんなアムールの成長にビックリするね!」
私だったら、驚いて腰抜かすと思う…途切れ途切れでしか話せかったのに、スラスラと話すようになってたら…
「いこう!ぼくたのしみだな!」
ワクワクしているのか…ピョンピョン跳ねて走りまわってる…微笑ましい…
「そうだね。一人で準備できる?」
「できるよ!ぼくじゅんびする」
少しずつだけど、自分のことは全部できるようになってきた…
「ぼく、じゅんびできたよ!みてなぎ!」
えっへん!と誇らしげにしているけど、ボタンが一つずつかけ間違えている…
「アムールおいで?直してあげる。次から気をつけるんだよー?」
「はーい。ありがとうなぎ!」
「んじゃ、出発しよっか!」
門到着ーー
「ヒューーーー!久しぶりー!元気だったー?」
「おー!良かった…暫く顔見せないから心配したぞ!怪我とかねぇか?」
まぁ…1週間くらい来なかったからなあ…怪我って?なんかあったのかな…
「怪我?特にしてないけど…なんかあったの?」
「北の森に、ハニーポイズンの大群が発生したんでな…お前たちが来なくなった時期と同じだったから、心配してたんだ…無事だったのなら、よかった…」
「そんな事があったんだ…怪我とかしてないから大丈夫だよ!心配してくれてありがとう!」
安否確認は大事だよね…あまり、心配かけちゃうと、申し訳ないから、次からは事前に軽く日程を言ってから帰るようにしよ…
っと、考えると私とヒューのあいだに、アムールがスッとはいってきた。
「ひゅーは、しんぱいしなくていいよ。なぎのことは、ぼくがまもるから!」
「…おっ!アムール言葉が随分達者になったな!もしかして、山籠りして勉強したのか?えらいな!」
急にアムールが話し始めて、ヒューは驚いている…私もビックリだ…もうちょっと緊張すると思ったのに!
「ぼく、たくさんおべんきょうしたんだよ!なぎとふたりで、いっぱいいっぱいね!」
「おー!それは頑張ったな!続けて、日々精進だな!」
アムールとヒューの和ましい会話に…ついゆっくり立ち話をしそうになってしまうので、早めにやることをおわらせよう…
「アムール、ヒューにたくさんお世話になってるから、あれあげよっか!」
「あれ?ってなんだ?」
ヒューは首を傾げるが…アムールは自慢したかったのを思い出したようだ…
「これ、ぼくとなぎでつくった、いちごのじゃむだよ!あまくてとってもおいしいから、ひゅぅにもあげる!これからもよろしくね」
「イチゴはわかるが、じゃむってなんだ?」
「じゃむは、さとうでぐつぐつしたやつだよ!ぱんにのせてたべると、とってもおいしいよ!ぼく、だいすき!ちょっとたべてみて!」
ジャムの説明今ので伝わるかな…てか、ジャムそもそも無いんだ…ヒューが知らないだけかな?
「なるほどな…んじゃ、遠慮しねぇーで、くってみるか……」
ヒューがジャムを口に入れた瞬間に間髪いれずに、アムールが質問した…ドキドキしているようだ…まぁ、はじめての料理に、はじめての贈り物だもんね…微笑ましい…
「どう?おいしい?」
「なんだこれ…すっごくうめぇ…こんな甘味くったことねぇーよ!ナギこれって、また高価なやつなのか?」
アムールには優しい目だったのに…疑うような…またやらかしたのか…っという目…
「え…んーーーーと…そこまで…こ…高価ではないよ!遠慮しないで!気にしないで!ほら!沢山あるからさ!」
よかったーー!気を付けないとな…早くこの世界の常識をみにつけないと…
「そ…そうか…んじゃ、遠慮せずに頂くとするよ…アムールありがとな!」
「うん!」
次は、ギルドにでもいくか…




